日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/12/02 01:03:22
こんばんは!2日(金)は、全国的に雲が多く、
東日本の日本海側では雨か雪、北日本の日本海側では雪の所がある予想です。
北日本は、山沿いを中心に大雪となる所がありますので、
大雪による交通障害に注意してください。
命のしずく
朝露
絶景が伝える
海の証し!?
長く険しい
山岳信仰の道
修験の道 はるかなる峰へ
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戸隠連峰 高妻山
〇登山ガイド 渋沢暉さん
長野市内で生まれ育った渋沢さん。
幼い頃から山に親しみ、登山ガイドを養成する専門学校を卒業。
仕事は勿論休みの日も山へ出かけているんだとか。
*撮影:9月中旬
前回は沢沿いに多くサワグルミが自生している所までの紹介でした。
今回はサワグルミについての紹介から始めます。
〇サワグルミ
「白い幹に縦縞がいっぱい入ってますね。
若いうちはもっとツルッとしてるんですけど、
だんだん大きくなって年を取るとというか、
そうすると皺(しわ)が増えてきますね。
まぁ人間と同じように、年を取ると皺が増えるって感じですね」
「この辺り沢沿いの道なんで、朝露が結構今の時間出てますね~。
湿気が多いんで、この秋の時期、朝冷えてくると色んな所に出てますね。
これはオオシラヒゲソウっていう花ですね」
〇オオシラヒゲソウ(白色のお花)
「こう沢沿いとか、湿った所に咲く花ですね。
露に濡れて艶(あで)やかですね。
朝の僅かな時間だけこんな風に葉っぱが朝露で濡れるんですけど、
昔は命とか儚いものに例えられてきたんですよ」
や~、早起きした甲斐がありました~。
「はい、ここが滑滝(なめたき)になりま~す」
〇滑滝
「この滝の右側に鎖が付いてるんで、鎖づたいに登って行ってま~す。
最初の難所っていう感じですかね。
スリルあって楽しいと思います。
じゃあ行きますね~」
「鎖には体重掛け過ぎないようにして、足場で足で登って行く感じですね。
じゃあどうぞ~」
鎖に頼らず、足で登る。
「は~い、お疲れ様でした~。
スリルありました?」
はい、とっても。
「はい、じゃあまた上がって行きましょう」
「少し開けてきましたね~。
この辺り実は高妻山の成り立ちをよく表している場所なんですよ。
ここは帯岩(おびいわ)っていうんですけど、
大体この辺りが砂岩という岩で出来てて、
むか~しは海底にあった砂だったみたいです。
なので帆立貝の化石なんかも見つかった時があるみたいですね。
もしかしたら今も探せばあるかもしれないですね」
〇帯岩
「むか~しは海の底だった所ですね。
海の底に登るです、ははは」
ここで山旅スケッチ。
<山旅スケッチ>
海から山へ 大地の躍動
海に面していない長野県ですが、かつては広大な海が広がっていました。
戸隠連峰の周辺には今もその痕跡が残っています。
男性の方「あっ、出てきた出てきた、凄い。
ほら?」
男の子「お~、そのままだ」
男性の方「そのままだ」
男の子「わおっ」
男性の方「お~い」
女の子「え~と、二枚貝の仲間です」
こちらは?
別の女の子「これは牡蠣です」
〇ウニの化石
他にも沢山の化石が発見されています。
〇サメの歯の化石
〇戸隠地質化石博物館 田辺智隆さん
〇糸魚川ー静岡構造線
「糸魚川静岡構造線という断層が北アルプスの麓にあって、
その東側は全部海だった所なんですね。
その後ですね~、150万年とか100万年ぐらいまえから地下の深い所から、
こうマグマが上がってきて、ドンドンドンドン隆起して、
2000mを超えるような山にまで成長したのが高妻山なんですね。
海よりもさらに深い所にあった岩が、実は長野市の一番高い山になっている。
やっぱりちょっと子供心というか、大人の心も擽(くすぐ)りますよね」
海から山へダイナミックな大地の躍動が人々の心を弾ませます。
沢に沿ってさらに上へ。
「はい、ここは氷清水(こおりしみず)といいま~す。
水が山の斜面から湧き出してるんですよ」
〇氷清水
「その名の通り、凄い冷たいんで、是非涼んでってください」
「そのまま耳澄ませて付いて来てくださ~い」
何だろう?
水の音がしなくなった。
「急に静かになりましたよね?
今まではずうっと沢沿いの道で水の音がザワザワ聞こえてたんですけど、
こっからは水もう流れてないんで、凄い静かになります」
「ちょっと立ち止まってみてくださ~い。
鳥の鳴き声が聞こえてますか?」
チュン♪
チュチュチュチュチュチュチュ♪
チュン♪
わぁ~、いい声。
「そうですね、風の音も聞こえだしました」
チューチュー♪
チュン♪
チュン♪
「また別の音で爽やかな音ですよね?」
チュンチュンチュン♪
チュンチュン♪
チュン♪
チュンチュン♪
出発して2時間、建物が見えてきた。
「そうですね、ここは一不動(いちふどう)の避難小屋で、
緊急時に使える小屋なんですけど、ここら辺は一不動って呼ばれてます」
一不動?
「はい。
ちょっと付いて来てもらえますか?」
「これが一不動の石の祠です。
一不動、二釈迦、三文殊・・・という風に
仏様に因んだ石の祠らがずうっと続いてます」
今回は一不動にあります避難小屋の所までと致します。
次回は戸隠連峰が山岳信仰の山ということの紹介から始めます。