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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②    


こんばんは!5日(土)は、西日本の日本海側や北陸では雲が広がりやすく、

所により昼頃まで雨が降るでしょう。
西日本の太平洋側や東海・甲信は概ね晴れる見込みです。
関東は午前中は雲が広がりますが、午後は次第に晴れ間が広がるでしょう。
北日本は日本海側を中心に所によりにわか雨があり、
北海道では雪の混じる所もありそうです。
南西諸島は雲の多い天気となって、先島諸島では雨が降るでしょう。

命あふれる清流
険しい峰々を
越えて
天空のお花畑
穂高連峰を望む頂へ

              穂高の絶景を望む
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              北アルプス 霞沢岳

〇登山ガイド 塩谷晃司さん

信州大学の山岳会で主将を務めた塩谷さん。
ヒマラヤにも挑む若手の登山家で普段は北アルプスを中心にガイドをしています。

*撮影:7月下旬

前回は徳本峠小屋近くの見晴らし台の所までの紹介でした。
今回は近代登山の歴史が残る峠の紹介から始めます。

<山旅スケッチ>
 近代登山の歴史が残る峠

〇近代登山の歴史が残る峠

この日泊まる徳本峠は近代登山の歴史にその名を残しています。

スポーツやレジャーとしての近代登山が
日本で盛んになったのは明治時代のことです。

〇ウォルター・ウェストン

明治21年に来日したイギリス人の宣教師で登山家のウォルター・ウェストン。
北アルプスの山々に登り、日本近代登山の父と呼ばれています。

〇日本近代登山の父

〇日本アルプス 登山の探検
 (1896年)

ウェストンは帰国後、日本での登山体験を本に纏(まと)めました。

one of the grandest in Japan,
日本で一番雄大な眺望の一つ

そして、徳本峠からの景色と日本で一番雄大な眺望の一つと賞讃したのです。

〇穂高連峰

この本をきっかけに日本アルプスは広く海外に知られるようになりました。
やがて日本でも近在登山が盛んになっていきます。

〇大正12年(1923)営業開始

徳本峠にも大正時代、山小屋が建てられました。
手前にある建物は当時の面影を残しています。

〇峠の宿 徳本小屋

〇徳本峠小屋支配人 高橋幸夫さん

「100年間ずうっとこの形で、この大きさで保ってるので、
 まぁそういう形で見てみると珍しい」

板葺きの屋根、強い風に飛ばされないよう幾つも石を乗せています。
小屋から斜めに伸びるつっかい棒。
積もった雪で小屋が倒れないようにする為です。

「まぁ風雪に100年耐えているっていうような小屋になっていますね」

「人の歴史も感じられるし今、建物の歴史も感じられる。
 そういう形で残していきたい」

2日目

「おはようございま~す」

おはようございます。

「今日はいよいよ霞沢岳の方を目指して行きま~す。
 頑張って行きましょう」

よろしくお願いしま~す。

この日は尾根沿いには激しいアップダウンを繰り返しながら進んで行きます。

最初から急ですね~?

「そうですね~、結構な急坂が続きます。
 頑張り所なのでここは踏ん張って行きましょう」

はい。

よいしょっ、あ~。

「せっかく登ったんですけども、こっからは下りになります」

え~?下り~?

「そうですね、目指す山はこう登んなきゃいけないのに、
 ここはちょっと下んなきゃいけないんですよね」

今度は標高差150m近くを一気に下る。

「あっ、あそこホシガラスいますね~」

ん?

〇ホシガラス

あっ、いた~。

「烏の仲間ですね。
 比較的標高の高い所にいますね」

ホシガラス、体の模様が星空のように見えることからその名が付きました。

開けた所に出た~。

「この辺り一面、黄色いお花が咲いてますね~。
 多くがニッコウキスゲです」

緑の中に黄色が映える。

〇ニッコウキスゲ

「ニッコウキスゲのお花って~、
 あの一日咲いたら翌日には萎(しお)れてしまうことが多いんですね。
 とてもレアーというか、まぁ儚(はかな)いお花ですよね」

たった一日の晴れ舞台。

貴重な命の輝きです。

登ること2時間半

「霞沢岳の山頂が見えてきましたよ」

ついに目指す霞沢岳が。

   霞沢岳               K2     K1

「今この右手に見えているピークがK1、
 真ん中がK2、奥が霞沢岳になります」

K1K2のKって何ですか?

「恐らく霞沢の「K]だと思われます。
 なので霞沢の第1ピークってことで
 「K1」っていう名前なのかな?っていう風に思いますね」

第1のピークK1、第2のピークK2、
 この二つを越えた先に霞沢岳が。

「この日のピークはK1です。
 あそこは核心になるので、かなりの急坂ですけど、頑張って行きましょう」

また急登~、頑張るしかない。

「メチャクチャここも急ですね。
 浮き石も多いので気をつけてください」

傾斜は40度近く。

「お疲れ様でした。
 K1ピークに到着しました」

〇K1

やっと着いた~。

「結構大変な登りでしたけど、見てください、ご褒美があります」

うわっ、絶景~。

「素晴らしい展望ですね~」

 西穂高岳(2909m) 奥穂高岳(3190m) 前穂高岳(3090m)

3000m級の峰々が連なる穂高連峰。
奥に聳えている三角の山は常念岳(じょうねんだけ)かな。

常念岳

その右のなだらかな山は何だろう?

ここで山旅スタイル。

今回は穂高連峰の峰々と常念岳の紹介のところまでと致します。
次回は山の名前の調べ方の方法を教えていただきますところから始めます」





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