Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①     


こんばんは!21にち(金)は西日本から北日本で晴れるでしょう。

ただ、北海道は夜から雨の降る所がある見込みです。
南西諸島は曇りで、午後からにわか雨の所がある予想です。

訪れるのは奥羽山脈の北に聳える和賀岳(わがだけ)。

巨木も森とお花畑が広がる稜線を辿(たど)ります。

巨木の森
雲上の楽園
雄大な稜線歩き

           巨木の森 天空の花咲く秘境へ
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              奥羽山脈 和賀岳

*この番組は2020年11月に放送したものです

秋田と岩手の県境に聳える和賀岳。
東北地方の背骨を成す奥羽山脈の奥深くにある山です。

秋田のJR角館(かくのだて)駅でガイドさんと待ち合わせ。

こんにちは~。

ガイドの男性の方「こんにちは~。
         まずまずいぐきてきだんす~」

えっ?

〇登山ガイド 藤村岳穀さん

「あっ、あの~、よくいらっしゃいましたって意味の秋田弁ですね。
 今のは、はい」

あっは~、お世話になります。

「はい、ガイドの藤村といいます。
 よろしくお願いしま~す」

〇藤村さん

角館に生まれ育った藤村岳穀(ふじむらたけのり)さんにとって
和賀岳は幼い頃から父親に連れられ登って来た故郷の山。
その魅力を知ってもらおうと多くの登山者を案内しています。

「和賀岳はですね~、実はあの山の奥の奥の奥にある山になるので~、
 あの~実は角館の街からはね全然見えないんですよ。
 ですけども~、あの~、林道をね、車で~少し走って行くと、
 あの~見える場所~があるので、
 ちょっとあのこれからね、そちらの方に、
 え~、和賀岳の山を見に行きたいと思います」

向かったのは岩手との県境にある峠。

「少し雲あるんですけれども、ちょうど和賀岳のね、
 え~、山頂部分が見えてますね。
 三角のね一番高い所。
 あそこが明日我々が行く和賀岳になります」

〇和賀岳

遠いな~、どこから登って行くんだろう?

「左側にずうっと続いてる稜線、あれを明日我々、歩くことになりますね。
 まぁあんだけ山の奥にある山なので~、
 手つかずの自然が残っているって山になりますね」

秘境、和賀岳を目指す日帰りの山旅。
登山口を出発し、ブナやミズナラの巨木の森を巡(めぐ)り、
薬師岳を抜け、広大なお花畑へ。
大展望の稜線を歩き、ニッコウキスゲが咲く和賀岳の山頂を目指します。

下山は同じ道を戻る全行程8時間の健脚者向けのコースです。

〇甘露水口(420m)

朝7時、角館駅から車で1時間の登山口へ。

「はい、それではですね。
 ここを、え~甘露水口(かんろすいぐち)からですね。
 いよいよ、え~本格的な~登山道に入っていきます」

いよいよスタート。

*撮影:7月中旬

「え~、足元のね、十分注意しながら、え~ゆっくり登って行きましょう」

は~い。
出だしから急な登りだな~。

緑がきれ~い。

「天気もいいし、あの~木漏れ日が、ねっ漏れてきてる感じで
 気持ちのいい登りですね」

登ること15分

「目の前にあるこれ、ミズナラという木になるんですか~」

〇ミズナラ

「ビタッとくっつくとねっ、私二人分ぐらいで
 この手が周るようだと3m以上、うん。
 あるんですか~、巨木といわれてる木はね、
 あの~幹周り3m以上のものが巨木っていう呼ばれ方をするものになるので、
 これはもう間違いなく巨木と呼ばれるものの一つですね」

幹周り3m以上が巨木の目安なんですね~。

あっ、こっちにも太い木~。

「ブチ模様みたいな模様が付いてる木がブナになります」

〇ブナ

え~、これがブナなんですね~?

「こっから先にはね、え~、いわゆる巨木と呼ばれる木がね沢山出てきます。
 それをね、え~見ながら登って行きましょう」

巨木が立ち並ぶ道を進みます。

「ちょっとね~あっちの方を見てみてください。
 まさにこの森を代表する巨木の一つといっていいと思います」

何の木なんですか?

「あれはあの~シラの木。
 上だけ見るとね~こう木がいっぱい寄り添ってる感じなんですけど、
 目線を移してもらうと、一本の株からね株立ちしてるっていうのが
 分かると思います」

〇シナノキ

「大体樹齢が200年以上、幹回りの太さで6m以上あるかな~って
 感じですね、うん」

木の幹にビッシリ苔が付いてる。

「東北地方ではマンダの木とかって呼んだりします。
 結構ね昔から生活に密着してる木で、
 マタギさんがあの~蓑(みの)を作るのに皮を剥いで、
 で、それを乾かして細く裂いて加工して蓑にして使ったんだと思います」

ガイドの藤村さん、一押しの巨木があるそうです。

うわぁ~、大きい~。

〇ミズナラ

*特別に許可を得て撮影しています

「ミズナラの木になります」

これは何と幹周り7m以上。
どっしりとして貫禄のある木ですね~。
まさに森の王様って感じ。
でもこのミズナラ、木が裂けてますね~?
枯れ始めてるのかな?

「もしかしたら中空洞になってるかもしれないんですけど~、
 あの~、ミズナラはね~、木の真ん中ってよりも
 この皮のすぐ近くをね通って水を吸い上げてるんですよ、うん」

へぇ~、幹が避けてても枯れ始めてる訳じゃないんだ。

「まだ葉っぱが全然青々としてて元気ですよね?うん。
 もう自然界のね、植物というか生き物の生命力って
 凄いんだな~って感じですよね、うん」

ほんと巨木からエネルギーをもらえる感じがしますね。

ここで山旅スケッチ。

今回は幹周り7m以上のミズナラの木が生えている所までと致します。
次回は和賀山塊と呼ばれます一帯の巨木の紹介から始めます。





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