Nicotto Town



南の魔女クレア149


収穫祭でダンスを踊る為に衣装をジルドの小さな洋服店で注文した。
生地を選びデザインをして出来上がって来た衣装にクレアはモゾリアナ国で作ってドレスの宝石を取って其れに付けた。

そして収穫祭のメインイベントとして突然クレアが舞台に上がって深々とお辞儀をすると手を振りかざすと花がふわっと出て来た。
其れがぐるぐるとクレアの周りをまわりだしそしてクレアがゆっくりと手を右へ左へと動かすと其れに合わせて花々が一緒に右へ左へと動いた。

其れからタンバリンを鳴らしながらクレアが大きく一歩ダンと音を立てて前に片足を踏み出すとスカートのすそを上にあげながら肩越しにクレアは顔を前に向けて次にタンバリンでリズムを刻みだすと其れに今度は其れに合わせて足を鳴らしだした。

やがてクレアは収穫祭の誰もが知っている「お祝いの歌」を歌い始めた。
歌に合わせて花々が広がってはクレアの元に戻り広がってはクレアの元に戻りを繰り返した。

更にタンバリンでリズムを刻むと其のリズムに合わせて花もリズムを合わせて踊る様にクレアの周りを回り始めた。

歌の感想の所でクレアはタンバリンを叩きながら腰をくねらせ片足で一回りをするとスカートの裾が広がり男達が喜んで拍手をしたりぴゅーと口笛を吹いた。

マキバルがスカートの中が丸見えなので慌ててクレアを止めに行こうとするのをハタルがマキバルを制して首を横に振った。

其れをクレアは更に何度か腰をくねらせ体をのけぞらせ挑発するような目で肩越しに前を向くと片足でくるりと回ってスカートのすそを広げた。

やがて終盤に差し掛かり其れまでクレアの周りをリズムに合わせて待っていた花々がクレアの後ろに円を描き始めた。

クレアが床に置いてあったリボンがひらひらと待って其の花々を円を描いた花束の様に結んだ。

クレアは歌の最後の衣装説をタンバリンでリズムを刻みながら歌うと最後に一回りして前を向くとクレアは最後の一小説をうたい上げた。
クレアの澄んだ美しい声が響いて歌い終わると大きな花束がクレアを足元を包み大きなリボンで其れを結んで終わった。

拍手や口笛が鳴りやまずクレアは今まで味わった事のない高揚感に包まれた。

クレアは花を消すと舞台から降りると雇われた音楽隊がダンス音楽を奏でると人々は思い出したように其々の相手とダンスを踊り始めた。

クレアは意気揚々と修道院の中に戻って来ると自分の部屋のベットに倒れ込んだ。

くるりとあおむけになり天井を見つめてクレアはうれしくて毛布を手繰り寄せるとまたくるりとうつぶせになって顔を其の中に沈めた。

何をしてもどうしようもなくクレアは興奮が収まらなかった。


次の日からクレアはまた退屈で窮屈な修道院の中の生活が始まりました。

マキバルは季節労働者の人達が帰るのでまずは借金返済会社の人達が数人で彼らが連れて来た労働者を迎えに来たので彼らを引き渡して此れまでの給料を借金返済業者の親方に渡しました。

この後まだ総ての借金の返済には金額が足りない人は港の荷揚げ労働につれて行かれたり其れ以外の仕事にモゾリアナ国内の重労働の冬場の仕事に付かせる為につれて行くのです。

彼らにとって此処の仕事は見張って無くて良いので其の間は其の分は楽なので連れてきていたのです。
他では逃げ出したり喧嘩をしたりとトラブルを起こすので其の責任は彼らが取らなくてはならないので何人かを仕事場に見張りを出さなくてはならないので他の誰もしたがらない重労働の所謂きつい、汚い、危険な仕事は見張りを自分達から付けなければならないのです。
此処で働いていた人達は手を縛られると追い立てられる様に馬車に乗せられて去って行きました。

次に普通に応募してきた季節労働者にお金を渡しました。
主にモゾリアナ国のあの港町付近から此の時期だけ色々な事情で働きに来る人達で中にはあの小さな港町近くの上の山間部で小さな畑を家の周りに作っている人達も多く自分の家の収穫をある程度済ませたり家族に任せて此処の修道院で季節労働者として働いて冬場の収穫が無い時の為のお金にしたり家を直したり家畜を買う資金にしたりと毎年来ている人達で此処の村人とも顔見知りで一番頼りになる人達でした。
彼らが此処を去るときは村人からも見送られて毎年農場の前は多くの別れのあいさつの場面になりました。

最後に港町の漢方屋で港町を統括している領地の中で領主が住んでいる館が在る丘の上の町の病院で医者見習いとして働いているマドレに頼まれているお酒の依存症の患者だった人をハタルが季節労働者の面倒を見る様に作った専用の人型に付き添わせて馬車に乗せてマドレの居る病院まで送って行きました。

最初の内は夜中に暴れたり抜け出そうとしましたが彼らの部屋は夜中は鍵をかけていてあまり暴れる様だと一晩中マキバルがなだめて付き添って眠るまで聖書を読んだり彼の話を聞いたりしてましたが1週間もすると夜中に暴れると言う事は無くなり後は物静かな労働者になりました。

クレア農場にいて彼ら専用の人型見張りがいて夜は鍵のかかった部屋に入れられていて強制的にお酒の無い生活が出来ましたが町に帰ってからが本当の彼らの自らの意思でお酒を止める葛藤の生活が始まるのです。

一旦すっかりお酒の抜けた体になって病院に返されてからが自分の意思でお酒を断つのです。

あの借金をして連れて来られた人達の様にまた来年の来るかもしれませんしお酒を止めて真面目な良いお父さんに戻るかもしれません。
マキバルが馬車に乗るときに色々言って聞かせて載せましたが本当に彼らを送り出す時は辛そうでした。

誰もいなくなった修道士用の館の中をシーツや毛布を選択したり掃除を専用の人型が大勢でやってました。

無為ぐるみは「魔女の城」から持って来て二つの部屋にびっしりありまので幾らでも人型にして「魔女の木の家」から持ってきた家事専用のぬいぐるみの人型の指導の下で沢山の人型で三日もかからずに非常にきれいに片付きました。

其れが住むと修道院の塀の中はし~んと静まり返りました。
人間はクレアだけになりました。

暇を持て余したクレアはふと考えてどうせ暇なら踊り子としてジルドの芝居小屋かトウニの酒場で踊り子としてお金を稼ぐのはどうだろうと思いつきました。

其れは良いアイディアです。
早速マキバルに其れを言うとカバンに荷物を入れ始めるとマキバルが顔を真っ赤にして怒りました。

遂にマキバルはハタルに止められていたあの収穫祭の踊りに付いても批判をし始めました。
マキバルとクレアの大声の怒鳴り合いが久しぶりに始まりました。

其の時です。ハタルがクレアに手紙が来たと一枚の分厚い封筒を渡しました。

顔を真っ赤にして涙目でマキバルを睨みながら其れを受け取ると破る様に封筒を開いて中の手紙を取り出すと其れを読み始めました。

アルガーからの手紙でした。
封筒に差出人がアルガーになっていたので送った本の令状だと思ってよみはじめると何と其れは最初の数行だけで後は其の本は古古語で書かれていて司祭の中で古古語を訳せる人が居て其れを訳すと魔法に関してとても重要な内容がかかれていていて文章の内容に従って魔法を試してみると水を操る魔法だったとの事でもし許されるのならまだ本を遅れるだけ送って欲しいと書かれていて其のさいにクレアも実践に立ち会ってアドバイズが欲しいと書かれていました。








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