ドウデュースのニエル賞は残念な結果でした。シンプルに馬場が合わへんかったんか、向こうの馬場やコースでは距離が長いんか、それとも状態面か。現状何ともよう言わんけど最後方から行って前にいた馬より先に脚が上がるってのは本番へ向けてポジティブになれる要素を見つけにくい負け方ではあるかなと。

今週末は３日間開催で重賞はセントライト記念とローズSの２つ。

【セントライト記念】過去５年で中盤かなり緩んで仕掛け所も遅かった１７年以外は終始１２秒前後を刻み続けてたり前半スローでも後半５～６Fのロンスパになってたりとコース形態通りトップスピードやギアチェンジ力より持続力が求められるレース。ラップ的には差しも充分決まるペースやけど野芝オンリーの時期での２週目やから前有利になることも。この辺りは土日の競馬でしっかり見極めたい。ただ先週を見る限りはある程度前に行く必要はあるようには見えた。血統ではロベルトやトニービンが目立つ。あとはサドラーやダンチヒといった欧州色の強いノーザンダンサー系も良さそう。

アスクビクターモアは斬れる脚はないけど先行力と持続力のあるタイプのディープ産駒で中山適性が高いのも頷ける。ダービーは差し有利なペースを先行して粘ったから強いんやけど、淀みない流れの方が向くタイプやからスローなら逆にもっと負けてたと思う。今回は適性自体に問題はないし余程余裕残しの仕上げでもない限り普通に好走しそう。オニャンコポンはGⅠ３戦の負け方を見る限り世代トップクラスとは明確に差がある。これも中山適性は高いけど外差し有利になった皐月賞でインを先行したアスクビクターモアに先着された事実は重い。対AVMって意味では極端に馬場や展開が外有利に傾くなり成長力や仕上げに差が出ん限りは厳しそう。ガイアフォースは前走の時計は超高速馬場の小倉開幕週で割り引いて見る必要はあるけど、力のない馬が出せる数字ではないのは確か。新馬戦もドウデュースとフェーングロッテンに挟まれての２着やしね。タイプ的にはスローの上がり勝負やった新馬戦とあずさ賞で負けて比較的締まった流れやった未勝利戦と国東特別で強い勝ち方をしてるように持続力を問われてこその馬。人気しそうではあるけど面白いと思う。ローシャムパークは前走山藤賞は少頭数で競馬がしやすかったのはあるけど翌日の皐月賞と遜色ないタイムで能力は高そう。ただ血統からは本質的には広いコース向きな感も。穴って程ではないけどもう１頭挙げるならボーンディスウェイ。先行力と持続力のあるタイプで前走は内前有利なレースで外を回らされたのと速い流れの千八は若干忙しく距離不足が原因。巻き返す可能性はあるはず。