人世
- カテゴリ:人生
- 2022/09/04 02:34:03
夏休みの思い出。
プールにお昼寝。
真っ赤なスイカ。
花火に浴衣。
遊びに行ったおばあちゃんの家。
子供時代のいちばんの楽しみといえば、
なんといっても、年に一度の夏休みでした。
何の悩みも不安もなく、
真っ青な空とまぶしいお日さまの下で、
真っ黒に日焼けして遊びまわっていた頃。
夏の終わりが近づいてくると、
いつも、たまらなく寂しく、
名残惜しい気持ちになりました。
夏休みが、
このまま永遠に終わらなければいいのにと、
毎年真剣に願ったものです。
でも、
夏休みは必ず終わって、つぎの季節がやってきます。
おなじように、「子供時代」もいつかは終わり、
だれにでも「大人」になる時がやってきます。
もしも「子供時代」を、
人生の「夏休み」に例えるのだとすれば、
どうか、おもいきり楽しい夏休みを過ごしてください。
お日さまの光をいっぱいあびて、
いっぱい友達と笑ってください。
とびきりの思い出を、たくさんたくさん作ってください。
それが、つぎの季節に歩き出すための゛力゛になります。
たとえ、どんなに寒い季節が訪れたとしても、
胸のなかの、きらめく夏の思い出が、
きっとあなたを励ましてくれるでしょう。
「大人になる」ことは、
決して悲しいことでも怖いことでもありません。
「大人になる」って、
自分の足で、自分の力で歩けるようになるってこと。
それは、とても楽しみなことだと思いませんか。
夏の終わりが近づくたびにタメ息をついていた女の子は、
今、夏休みの絵日記を綴るかわりに、
新しい物語を紡いでいます。
みなさんが歩く道の先には、
どんな未来が待っているのでしょう?
おそれないで、
胸を張って、
自分の足で、歩いていってください。
これから先の秋も、冬も、春も、
きっと、輝く未来へとつながっています!
どうぞ、素敵な思い出を!