Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


1686番:ニコっと仏教日記(2)

1686番:ニコっと仏教日記(2)
8月31日(水)

ブッダは象頭山で、有名な説法をしました.
あゆるものは「燃えている」という説法でした.

「燃えている」とはどういうことでしょうか?
どんなものでも、燃えると灰になってしまいます.

ブッダの時代はそうだったが、今は「不可燃性」の
ものも多いから、そう簡単な説法はできないのですが
今から2500年前の古代インドでは、プラごみは
なかったでしょう.あったとしてもブッダは
「たとえ燃えなくても、溶けてなくなるからね」
とか言ったかも知れません.

さて、燃えて灰になって、つまり、無くなってしまう、
という説法ですが、これは何を言おうとしているか
と言いますと、

「あらゆるものは、無常である.」

明日、あるとはかぎらないよ、とお諭しあそばされた
教説なのでしょう.

早い話が私たちの命そのものも「無常」であるわけですから
その人の大切な持ち物もなくなってしまうのと同然になります.

それが絶対に「変わらない」火事にも耐える宝石だ、としても
肝心の持ち主が死んでしまっては、その所有者は、別の
誰かの手に落ちてしまいます.

あらゆるものが無常だと説いたこの教えは、皮肉屋の手によって
「それじゃブッダの教えも無常なのだな」
と一蹴されてしまいそうですが、
この点についてはブッダ自身も先回りして
このように説いておられます.

私の教えが正しく理解され、実践されるのは500年間続くでしょう.
次の500年間は、形だけが残るでしょう.さらに500年が経過する
と、何も残らないでしょう.

それぞれ、正法の時代、像法の時代、末法の時代と呼ばれています.
今の私たちは、残念ながら、末法の時代にいます.

ブッダの教えが何も残っていない時代にいるわけです.

でも友よ、案ずるなかれ.その教えは、後世の人たちが、
残す工夫をしてくれて、ありがたいことに、経典の中に
生きていますし、歴史学者たちも、できる限り、ブッダ
在世の仏教というものを正しく再現させようと、日夜努力
されております.

そのおかげで、2500年経過した現在でも、ブッダの教えは
実行され、覚りのレベルにまで達しておられる高僧たちも
います.

千日回峰修行に堪え、成就された高僧もいらっしゃいます.
仏教はまだまだ生きた教えを伝えています.




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