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五飯田八宝菜の語学学習日記


1684番:アメブロより仏教日記(19)

1662番(アメブロの番号):仏教日記(19)

1684番:仏教日記(10)(こちらニコット)
 

ある人から質問を受けました.「欲望」を捨てたら生
きていけませんけどどうしましょう?と.

 

「欲望」そのものに「害」があるわけではありません.
なにが「害」かというと、自分を見失うほどの欲望の
ことについて説かれているのだと思います.

 

では「欲望」はどの辺りから「自分を見失うゾーン」
に入るのでしょうか?

 

恐らく「酔う」あたりからでしょう.

 

不飲酒戒(ふおんじゅかい)という戒律があります.
もともと在家信者の戒律は4つだけだったのですが
後に「お酒もだめだ」ということになったようです.
誰か飲み過ぎてハメをはずして教団の名を汚した者
が続出した時期があったのでしょうね.

 

「酔う」のは「酒」だけではありません.男性の場合
「(特定の)女性」に酔うことがあるので、こちらの
「情欲」にも注意しなければなりません.

 

情欲に酔っても、酒に酔っても、泥酔状態なら、
サイフを盗まれても気がつかない.
ぞっこん惚れた男は、女から全財産だってとられか
ねない.俗にいう「穴の毛まで抜かれる」ハメに
陥ることになります.

 

「酔う」のは本人には「天国」です.最高に幸せです.
酔ってる間だけは!
酔いがさめたとき、何もかも失った自分を嘆くという
「地獄絵図」が待っている.

 

そんなものに待っていてほしくないでしょう.
それならば、もう「天国」の喜びはあきらめましょう.

 

その趣旨に基づいて、「不飲酒戒」をお守りいただき
たいです.少しはお飲みください.しかし顔がポっと
なったら、おやめください.

 

女性に対しても、あなたの顔が「ポっと」なったら
酔いの始まり、つまり「危険信号」.その先は素敵な
そして地獄付きの「天国」が待っています.
行かないで!

 

「外面如菩薩内如夜叉」という言葉があります.

 

これは仏教から出た言葉ではないのですが、みなさん
仏教のお経文だと思ってらっしゃるようです.

 

まあ、どっちでもいいのですが、「天国」への「酔い」
は、菩薩さまに抱かれるように素晴らしいひととき
を過ごせますが、その先に「地獄」が待っておりまして
それはあたかも、夜叉が手ぐすねを引いて待っている
かのようです.

 

酔うのは酒と美女だけではありません.「食べる」
という美食天国にも気をつけましょう.
よくテレビで超肥満の人が涙ぐましい努力で
肥満脱出をがんばっている番組がありますが、
成功した人ばかりじゃありませんでしょう.

 

多くの方が糖尿病が原因で血管がボロボロになり、
さらに狭窄し、心筋梗塞、脳梗塞などでお亡くなり
になられています.

 

実に美味は悪魔の所業です.
みなさま「欲望」には限りをつけてお楽しみ
下さいませ.

 

付け足し:
「宗教団体」も人を酔わせることがあるようです.
信仰は自由ですので、これは誰も止めることができ
ません.しかも、顔がポっとなる危険信号がないの
です.
では財産を宗教団体につぎ込んではいけないので
しょうか?

 

ブッダ在世にもスダッタ長者が、財産をつぎ込んで
祇園精舎を寄進しました.歴史に残る素晴らしい所業
で後世に名を残しました.

 

ですから宗教に酔った人を一概に止めることはできません.
いい宗教なら酔うほど信仰されたほうがいいと思う
からです.

 

スダッタ長者は今、兜率天に住んで居られるとのこと
です.ここなら本当の天国なので安心です.

 

だけど、寄進しても、心に喜びが感じられず、身内に
嘆く人がいれば、あまり宗教にのめりこまないことを
お勧めします.

 

寄進は随喜が伴わなければ何にもなりません.
義務が伴うようなら、それば寄進ではなく散財です.
まあ、おつき合いということもありますので、
多少は目をつぶりましょう.

 

でも多額に及ぶ場合で、名誉欲が先行するなら、喜捨
(きしゃ=喜んで惜しみなく捧げる)ではありません.
喜捨のない寄進はおつつしみいただきたいです




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