Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③     


こんばんは!19日(金)は、北海道東部や九州の一部では

午前中を中心に雨の降る所がありますが、西日本から北日本は概ね晴れるでしょう。
南西諸島は概ね晴れますが、所によりにわか雨がある見込みです。

深い緑に
 包まれた道
屋久杉の森へ
きらめく
 水の風景
シャクナゲ街道

             黒潮洗う 世界遺産の森
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              屋久島 宮之浦岳

○登山ガイド 神﨑真喜雄さん

登山ガイドの神﨑真喜雄さん。
バックパッカーとして世界を旅する中、屋久島に魅了され移住。
以来18年に渡り、ガイドをしています。

*撮影:5月下旬

前回は江戸時代から続きます薬草の栽培についての紹介まででした。
今回は二日目、中腹の登山口から始めます。

2日目

二日目、中腹の登山口からスタート。

○淀川登山口(1370m)

おはようございま~す。

「おはようございます。
 よしじゃあ今日も頑張って登って行きましょうね。
 行きましょ~う」

きょうは宮之浦岳の頂へ、頑張るぞ~。

「鹿がいます」

え~、どこどこ~?
わぁ~、目の前に~。

「男の子ですね」

小さな角がある~。

「あっ、屋久島の鹿はヤクシカ。
 姿としてこの子を雄だから特に分かりやすいんですが、足が短いですね」

○ヤクシカ

「凄くあの急峻な山岳部に暮らすには足が短い方が有利なようです」

○脚が短い方が有利

見た目は可愛らしいけど、逞しいんですね。

わっ、大きな木。

「ここら辺は針葉樹主体の森ですね」

標高が上がり、モミや杉などの針葉樹が目立ってきた。

東北地方の南部まで上がって来たって感じかな~。

「あ~、見上げてもらうとほら?屋久杉」

○屋久杉

「凄いあの深くのある木ですよね?捻(ね)じれてて」

屋久島では樹齢1000年を超えるような大きな杉を屋久杉と呼んでいます。

「実際は1000年といわず、
 2000年とか3000年とかひょっとしたら生きてるかもしれません」

とても長生きなんですね~。

「あの~、約締って日本この花崗岩で出来た島なので、
 あの土壌が薄いし、栄養が少ない。
 だから木目が詰まってくる訳ですね。
 で、木目が詰まり、え~、脂分もそれによって凝縮、
 え~、していくので、折れづらくて腐りづらい木になって、逆に長生きしてる」

痩せた土壌で成長が遅いことが長生きに繋がっているんですね。

少し空気がしっとりとしてきました~。

岩や木の根に苔が沢山生えている。

「ここら辺でこの木から垂れ下がるように生える苔が良く目立ちますね~。
 下がり苔(ごけ)っていう苔の仲間なんですが。
 まぁこうやって空中に浮かぶように生えてる苔なんで~、
 だから空気中に雨であったりとか、霧であったりっていう、
 そういう湿気、水気が多い所じゃないと、
 え~、これが生えてる姿って中々見れないですね~」

○サガリゴケの仲間

この辺随分雨が降るんでしょうね~?

「年間1万ミリとか、そういう数字が出てます」

年間1万ミリ?
全国平均の5倍以上です。

「あのね、色々あります」

○チョウチンゴケの仲間

これはチョウチンゴケの仲間。

*写真提供:ミュージアムパーク
      茨城県自然博物館

胞子の入った袋がチョウチンのように見えるから、この名前が付いたとか。

葉の部分をアップで。

「こうやって撮ると」

カチャ~♪

「あ~」

「撮影したものをさらに拡大したりなんかするとほら?
 凄い綺麗なの分かります?」

ほんとだ~、きめ細かい模様。

屋久島では600種以上もの苔が見られます。

出発から1時間

「さぁほら橋を渡るんですが~、
 ほらちょっと是非見てもらいたいんですね、この川」

○淀川

森の中で川に出会うと気持ちいいな~。

素敵ですね~。

「う~ん、ここはほんとに、
 あの~、流れが~凄く緩やかで見ての通り水面がいつも木々の景色を
 映してるという映(ば)えスポットです」

川を後にし、稜線を目指す。

「結構ここから登るんですよね~、よいしょっ」

うわぁ~、急ですね~?

「よいしょっ」

「登り続きます、よいしょっ」

「お~、ここまで来ると、
 ほら森の切れ目に何か面白い岩が見え始めましたね」

え~?どこどこ~?

「上に乗ってる岩がトーフ岩と呼ばれるものですね~」

お豆腐?

○トーフ岩

「何か手に豆腐を乗っけてこう包丁で切った時に
 まさにあんな形になるっていう」

ほんとだ、お豆腐だ。

岩場に出た。

「や~、ちょっと狭くなってて、左右が擦りますので、
 よっこらせ、気をつけて、よいしょ~」

ほんとに狭~い。

滑らないように~。
いどっあ~あ~。

「で、今までも森の様子が全然変わってきたように、
 あの、この先もねまた変わっていきますから、
 ちょっと違いを是非見てもらえたらと思いますね~」

標高1700m、稜線に出た。

今回は稜線に出ました所までと致します。
次回はいよいよ宮之浦岳山頂を目指します。






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