Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②     


こんばんは!12日(金)は、北日本は曇りとなり、

雷を伴った非常に激しい雨の降る所もあるでしょう。
土砂災害に厳重に警戒してください。
東日本から、雲が多く、雨や雷雨となる所があるでしょう。
南西諸島は概ね晴れる見込みです。
また、日本の南の熱帯低気圧は、今後台風へ発達し、
13日(土)に東日本へかなり接近する見込みです。
東日本は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、高波に注意・警戒してください。

森が育む
  清流
咲き誇る
 シャクナゲ
コケむす森

             シャクナゲとコケの森
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               甲武信ヶ岳

○案内人 北爪清史さん

甲武信ヶ岳の山小屋で長年小屋番を勤めた北爪さん。
奥秩父への思いを曲にするなど山の魅力を発信しています。

*撮影:5月下旬

前回は甲武信ヶ岳から湧水が湧いている所までの紹介でした。
今回は源流の水を使用したお手軽ランチの紹介から始めます。

<山旅スタイル>
 源流の水で お手軽ランチ

甲武信ヶ岳は信濃川の他、富士川、荒川の源流部でもあります。
その豊かな水を使ったお手軽ランチを北爪さんに教えてもらいま~す。

           乾燥野菜

        うどん粉            みそ

材料はうどん粉と乾燥野菜、それと味噌。
手軽さがポイント。

「このうどん粉に美味しい水を入れて、よ~く揉んで寝かせればOKで~す。
 乾燥した野菜をもう水のうちから沸騰する前から入れちゃいましょう。
 はい、沸騰して来ましたね、あ~、凄い香りがいい香り。
 コネコネしたうどん粉を、先っちょをちょっと切りま~す。
 じゃこれを絞っていきま~す。
 こういう風にすれば手も汚れません。
 簡単に出来ま~す」

最後に味噌を入れて。

○すいとん

すいとんの出来上がりで~す。

「うん、美味しい。
 これね醤油でもいいと思うし、お味噌でもいいし、
 好きな味付けでしてみてください。
 美味しいです、そして簡単です」

もっちもちのすいとん、是非チャレンジしてみてください。

標高1800m、道が急になってきた~。

「こういう急な所は歩幅で小さく、ゆっくりとね」

はい。

曲がりくねった登り道。

歩き始めて3時間

○十文字峠

「さっ、十文字峠に到着です。
 お~、凄え咲いてるな~。
 見てください。
 シャクナゲ~、綺麗。
 ほら凄いね。
 ちょうどいい時に来たんじゃない?」

○アズマシャクナゲ(ピンク色のお花)

関東地方の高い山で見られるアズマシャクナゲ。

満開だ~。

「咲き始めはね蕾とか真っ赤なんですよね~。
 だんだんね時間が経つと薄くなってきます。
 これでもねこれぐらいの薄いピンクも凄い可愛らしいですよね~?」

花が咲いているのは僅か一週間。
その間に次々と色が変わっていくんです。
この十文字峠にはアズマシャクナゲが一万本もあるんですって。

「いや初めて来た時はやっぱりびっくりしましたよ。
 びっくりっていうか圧巻でしたね。
 うわぁ~って、あっははは。
 この時期はやっぱ何かワクワクしますよね」

この景色を見たくて多くの人が登って来るんです。

甲武信ヶ岳を目指して県境の尾根を南へ。

森の様子が変わってきましたね~?

「コメツガの森ですね~。
 ❝奥秩父の原生林❞といわれてる苔の森です」

周り中苔だらけだ。

「ちょっとね、しゃがんでみましょう。
 こわっ、近づくとやっぱり凄い。
 色んな種類の苔が。
 この周辺でね~、700種類ぐらいの苔があるっていわれています」

ほんとにいろんな形をしている。

「ここら辺って~、僕はあの~ガスがたまるんですよね~。
 信州側の乾いた冷たい空気と、埼玉県側の湿った空気が合わさって
 霧が発生しやすいんですよ。
 で、こうやって昼でもね、鬱蒼(うっそう)とした森の中で、
 中々ガスが抜けなくて湿気って。
 それが雫(しずく)となって下にこうやって落ちて苔を育んでるんですよね」

フッカフカの絨毯みたい。
桐のお陰でこんな苔の王国が生まれたんだ。

「その中にこのクローバーみたいな葉っぱ。
 これはコミヤマカタバミって花ですね」

○コミヤマカタバミ(白色のお花)

清楚な感じのお花、苔の中に咲いてるんだ~?

○イワセントウソウ(白色のお花)

こちらはイワセントウソウ。
セリの仲間です。

倒れた木にも苔がびっしり。

「「倒木苦心」っていってこういう倒木に苔がしっかり着くと
 この倒木のあの苔の上にこうやって木の種子が落ちて木が育ってくんですよね」

苔と木が支え合って森が出来ているんですね~。

「何だろう?上手く言葉じゃ言えないけど、本当にこういう森が大好き。
 あ~、いいな~」

作曲 演奏:北爪清史

霧や風邪を感じ 森に溶け込む気持ちを曲にした

「岩場です、気をつけて行きましょう」

はい。

「よいしょっ」

「よいしょっ」

結構険しいですね~?

「気をつけて来てね」

はい。

「よいしょっ」

「鎖は補助的に使ってくださいね。
 しがみつかないように。
 よいしょっ」

足場を探しながら慎重に。

高度を一気に上げていきます。

わぁ~、目の前に奥秩父の森が広がっている~。
随分登って来たんだな~。

今回は目の前に奥秩父の森が広がっている所までと致します。
次回は奥秩父の森を切り絵で作る方の紹介から始めます。





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