Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


そろそろですね




日本が熱帯ジャングル化している
幸か不幸か、(いや、不幸だろう)
地域によってその被害の差が夥しい


北海道でも一部に洪水警報や大雨警報が発せられたが
甚大な被害は報じられていない


ブラキストン線(津軽海峡)を境として
日本国土は
北は亜寒帯
南は温帯と中学時代に習った


その温帯はジャングル化しつつある
亜寒帯は今冬未曾有の降雪を受けて大混乱した


さあ、来たな



英国のSF作家、J.G,バラード(1930-2009)は
数多くの長編と、数多くの中短編をともに遺した
彼の初期長編は3部作、或いは4部作としてSF界に大波乱を起こした


何故大波乱を起こしたかというと
彼はSFをぶっ壊そうとしたからだ


(自民党をぶっ壊す)
(NHKをぶっ壊す)


SFと言えば宇宙旅行、未来社会、宇宙帝国間の相克、異生物との遭遇


彼はそれらすべてを否定した
真に向かい合うべき相手は自分自身なんだ

当然従来のSFファンは反発した
相手敵艦を破壊するべく開発された武器
人類至上主義の侵攻
お手軽な助けとなるAI
映画としては面白い
所詮エンターテインメントだもん



彼の初期の(3.4部作)

The Wind From Nowhere(1962年) 『狂風世界』宇野利泰訳、東京創元社〈創元SF文庫〉
The Drowned World    (1962年) 『沈んだ世界』峰岸久訳、東京創元社〈創元SF文庫〉
The Burning World    (1965年) 『燃える世界』中村保男訳、東京創元社〈創元SF文庫〉
The Crystal World    (1966年) 『結晶世界』 中村保男訳、東京創元社〈創元SF文庫〉


何故、3.4分作かというと、バラード自身、『狂風世界』を自らの公認著作として
認めていないからだ
ありていに言えば糊口を凌ぐための売文にすぎないと宣言したんですよね


という訳で、現在バラードの初期長編を分析するにあたって
彼の初期の”地球破滅テーマ”は3作だったと
多くのバラード愛好者は認識している
直ぐ後に補完もされた
(The Drought(1965年) 『旱魃世界』 山田和子訳、東京創元社〈創元SF文庫〉
2021年。The Burning World(燃える世界)の完全版。)




なんの話だっけ?
あ、そうか、北海道はまだ比較的安全だよ
でも、そうだよね、長年親しんだ土地からは離れられないよね


そのうち
本州、四国、九州が亜熱帯になって
北海道が温帯になって
(沖縄ゴメン、無理だわ)
日本という国体が崩れ去るとき
炭素を固定化する技術が日本国内のイノベーションによって産まれ
そもそも豊富にある水素で発電でき
蓄電池技術が(ライセンスフリーで)世界に共有され
エネルギー格差が国家間で無くなったら


まだ、バラードの描いた地球破滅は避けられるのかな



まずいないと思うけどw
30分で読めるバラードの最高傑作
本人もこう熟解している


「時の声」

『もし七冊の長編と九十二編の短編の中からひとつですべてを代表せよ
と言われたら、「時の声」を選ぶことになるだろう。最高作
だからではなく(それを決めるのは読者の仕事だ)、わたしの著作の
テーマをほとんどすべて含んでいるからだ』
                                  (柳下毅一郎訳)



読めとは言わない。いや、読まなくていい
いや、読まんでください

みんな忙しい、みんな必死、
明日も大変、今日もギリギリ
熱が上がったの?なんて(学校に、会社に)言よう
川から水が上がってくる
あれ?
玄関水浸し
なにこれ?
ちょっと待って
止めてよ
これホント?

政府って
何やってきたのよ!

アバター
2022/08/04 21:09
最高!
アバター
2022/08/04 19:11
お花見とパーティーじゃない?




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