コーデ記録~怖さよりも涼しさを
- カテゴリ:きせかえアイテム
- 2022/08/02 04:02:36
真夜中、丑三つ時。
それでも和らがぬねっとりとした室温に眠気は遮られ、
せめてもと戸外に出る。
夏のこととて繁茂した緑が濃い影となって、
吹く風さえ阻んだ夜気は生ぬるい。
だが、室内にいるよりかは幾分過ごしやすい。
ただ、蚊帳もない外で眠るなど、
虫の餌食にしかなるまい。
マッチを擦って虫よけに火をつける。
縁側に腰を下ろし、蚊やりの煙をぼうっと目で追っていると
僅かな風に煙は小さな渦を巻いて、
やがて女の姿を取る。
透ける羅を纏う女が、人であるはずもなく。
妖気が漂って心胆を冷やす。
この常軌を逸した真夏の気温は
直接に間接にこの身を弱らせる。
それは妖気が人に与える害と大差ない。
ならば彼女を受け入れれば
少なくとも暑さからは遠ざかれるはず。
私はゆっくりと揺蕩う女へと手を伸ばし―――。
夜間ですら30℃越える今日この頃。
皆さまいかがお過ごしですか。
このご時世にどうかとも思いますが
我が家にはクーラーがございません。
随分前に壊れて以来、理由もあってそのままです。
そんなわけで、デュアル扇風機で乗り切るのが
わたくしの夏の常でございます。
間接風などで寝られるかいっ!
というわけで直風がんがん当たっております。
その為、夏風邪は友達ですが
初期症状にぴんときたら薬もすぐに飲むので
最近は疎遠。
PCも専用扇風機で冷やしておりますので、
ハードも熱くはなりません。
過去、2回ほど夏に亡くなりましたので
こちらも警戒と経験の賜物と言えましょう。
そんなわけで、職場で仕事している方が涼しい。
とはいえ、夜には家に帰りますし、
休みの日は溶けるので外出も避けます。
幸い、元々水分摂取は多い方ですし
熱中症にもならずにおります。
ところでいくらか前、
さて寝ようと横になった折、
何やら膝下、脛あたりが何もないのに重い。
金縛りではなく動けるものの
目を開けて確かめるのもちょいと怖い。
うん。
「猫だ! 猫様が乗ってくださっているのだ!」
そう思っているうちに寝ました。
ちなみに、猫は飼っておりません。
その数日後、同じように夜横になると、
今度はお腹の上に重みを感じまして。
「もー、猫様ったら」
と思っているうちに寝ました。
本当に2回とも大人猫の重みくらいでして。
しかも、乘っていても熱くない。
エア猫、最高かよ。
しっぽで撫でていただけたりしたらもっと嬉しい。
わたくし、生まれてこの方、
オカルトとは無縁でございます。
二十歳過ぎる前に見ないともう一生見ないそうで
大変残念に思っております。
居住地のあたりは、
いくらでも霊とかいそうな環境ですが
まったく見えない知らないまま住んでます。
おそらく薙ぎ払い、踏みつけて暮らしているかと。
知り合いの霊感持ちさんとかすごい大変そうですが、
自宅だろうと旅先だろうと
私には何も見えません。
どっかの宿でお札見た気がするけど
大丈夫、まったく何もなく。
能の鉄輪のお話がありますが、
夫に裏切られた女が夜な夜な貴船まで行って…
元祖・丑の刻参り。
すごいですよ。
今ですら、京都市中から貴船まで遠いです。
電車もバスも、もちろん車もないのに
しかも往復徒歩。
それも夜道。
その根性があればむしろ直接相手を害する方が早かったのでは?
とかも思います。
推奨するわけではありませんが。
ところで貴船は、夏に行くのにとても良いところです。
夜は本気でひんやりしているし、
川床で鍋出されても丁度いいくらい。
(鴨川の川床はちっとも涼しくないのでおすすめしません)
一度泊まりで遊びにいきましたが実に良かった。
もう帰りたくないと思うほど。
もちろん貴船神社も本宮、結社(中宮)、奥宮と巡りまして。
めっちゃ怖かったです。
中宮で打ち付けられた藁人形見つけました。
奥宮で恨み神髄の呪いの絵馬読みました。
本当にあったこわいはなし。
あれですね。
人間が一番こわい。
おかけで気温的にも心的にも涼しく過ごせました!
(それで終わるあたり、鈍感にも程がある)
スピリチュア的にもスポットらしいですが、
普通に快適に過ごせました。
涼しかったし!(これ大事)
霊感のある人にはどうか知りませんが
神聖な場所であることも間違いないと思います。
ちなみに別の時ですが
貴船から着物で鞍馬まで行ったこともあります。
周りには無理と言われましたが
ちと大変な箇所はあったものの行けました。
同行者とは着物で峠越えもしてる実績がありまして。
この鞍馬の奥院が好きです。
だって金星から降り立った魔王を祀っているんですよ!?
素敵じゃないですか!
大真面目に祀ってあるんですよ。
最高じゃないですか。
最初、それを知って大笑いしたので行きました。
が、天狗にも会えていません。
そうそう、先日お店で「蔵王プリン」のポップを見たんですが
ナチュラルに「魔王プリン」と読みました。
今度奉納してみる?
本当は鞍馬から貴船に行く方が下りなので楽なんですが、
あえて貴船から鞍馬に行った理由は。
鞍馬に温泉があるからなのでした。
適度な運動の後の温泉は最高ですね。
例え夏でも。
扇風機が親友の現在ですが、
妖怪を歓迎するほど暑さが憎い…。
そんな心境のコーデでした。