Nicotto Town


そらねさんの駄文集


無題ー未来日記

なんとなく思い立ってこのゲームにログインしてみた。私は毎回これをやるたびに一言コメントを更新していたようで、確認してみると最終ログイン日は2017年。

なんと5年ぶりのログインであった。
久しぶりに見るホーム画面はほとんど変わっておらず、プレゼントボックスには『11周年ありがとうございます』の文字と着せ替えアイテムのプレゼント。11年、もうそんなに時間がたってしまったのか。そんなことをしみじみと感じながら、私はふと、過去の自分が度々ブログを更新していたことを思い出した。これが悪夢の始まりだった。
私の原初の日記の日付を見ると、2010年8月8日。嘘だろその頃はまだ小学6年生。年齢にすれば12歳の頃だ。確かに初めてインターネットと言うものに触れたのはその頃であったと記憶しているが、そんなネット初心者の頃すでにこのゲームをプレイしていたと思うとなんだか感慨深い。そこから次へ次へと過去の自分が書いた日記を読んでいく。初めのうちはかわいいものだ。『今日が初めてのブログの更新だ!」『ミニゲームでこんな点数を取った!』、他にも学校で起こった出来事などを、自分で言うのもなんだがとても可愛らしく書き記してあった。私は少しの羞恥心と、懐かしさを募らせながら次へ次へと日記を読んでいく。次へ、次へと日記を読んでいく。

しかしある時私は、この日記にとある違和感がある事に気が付いた。違和感と言うものはどうしてだろうか、一度気が付いてしまうとまるで悪徳金融の利子の様にすぐ膨れ上がっていってしまう。なんだかその答えを探す事に若干の恐れを抱きながらも、どうしても気になってしまった私はやむを得ず、その違和感について少し考えてみることにしたのだ。色々な考えを巡らせ続け数分、ついに心にストンとハマるような答えが浮かび上がった。

「こいつ。回を追うごとに調子に乗っている。」

私の日記は回を追うごとにその可愛らしさを消失させていき、そのうち訳の分からない知性の欠片も感じさせない日記、通称クソガキ日記へと昇華していたのである。
ただ、このブログを将来的に再び読むことになるであろう私には、どんなことが書いてあったのか確認することは難しいだろう。なぜならクソガキ日記と化したお前の日記はこの世代の私がしっかりと削除しておいたからだ。これでお前は共感性羞恥の波に溺れずに済むことになる。ありがたく思え。

しかし、知りたがりの私の事だ。きっとそれらを消した私の事を心から怨み、残念がると思う。もしその時代にタイムマシンがあれば今の私はお前に殴り飛ばされているんだろうな。だからお前には特別に教えておいてやろう。過去の俺がどんなことを書いていたか、優しく、ゆっくり、オブラートに包んで、ここに書き記しておいてやる。

心の準備は良いか?

まずブログを初めて数週間、3日に一度程度の頻度で書いていた過去の俺は、だんだんとこのゲームのアバターカスタムにはまり出す。そしてそこで作り出されたファッションをあたかも自分はセンス抜群ですよという様に貼り付け、他人からの評価をもらおうとしていたぞ。しっかり「www」とか顔文字とかつけまくっており、見るに堪えなかった。しかもそれは小6の時だ。当時の俺はファッションセンスの無さに、周囲だけでなく親からも定評があった頃だろ。年中上は長そで下は短パンと季節感バグった格好でにやにやしていた頃ではないか。一体何してんだ。
もう少し時が進むと、今度はフレンドに女子が多い事を自慢していたな。馬鹿め、このゲームの男女比を考えろ。それが普通で一般的だ。図に乗るな。
さらに言えば、中学生になるにつれて病みブログもそここそこ目に入ってきた。まあ思春期だし、誰にでもあるそういう時期だからそこは目を瞑ろう。だが問題はここからだ。「傷つける」「傷つく」は『きずつける』『きずつく』だぞ。間違っても『きづつける』じゃないからな。お前何歳だ。しかも予測変換で出ない時点で気が付け。ひらがなで書くな。
そしてその頃からだよな。無断転載歌詞のみブログが増え始めたのは。流行に乗りたかったのはわかる。もちろん許される事ではないが、今でも反省している。すみませんでした。だがだ。だがな。自作小説は本当にどうかと思うぞ。別に真剣に書き、最後まできっちりやり通すのならばいい。全部途中で終わってんじゃねえか。ふざけんな。しかも、「最終回はないんですか」っていう少ない奇特な読者さんに「来週書きます」ってコメントしてんじゃねえよ。全く書いてねえだろうが。嘘つくな。もっと言えば『完全オリジナル作品』って銘打ってタイトル『青鬼』で主人公『ひろし』は流石に無理があるだろ。良かったな怒られなくて。
他にも様々な黒歴史判定がいとも簡単に下されるようなものが沢山あった。長ったらしく何が言いたいのかわからない詩や、学校生活を盛に盛った日記など様々だ。

でもな、中にはお前の大切な思い出も沢山入っていたぞ。中学生の時、初めて彼女ができたときの話、別れて悲しみに暮れている時の話、部活の大会の話や今でも覚えているような大切な思い出も、しょぼい文章力とつたない表現でしっかりと書かれていた。きっと楽しかったんだよな。毎日が輝いていたんだよな。大丈夫。そういう思いでもきっちりと消しておいた。
お前の思い出は、絶賛人生を楽しんでる私の心の中だけにきっちりとしまっておいてやるよ。

という様に、再び私は20代の黒歴史をここに投下しておく事にした。結局誰目線で誰に向けた文章なのかは自分でも正直定かではないが、未来の私が再びこれを読んでニコッと笑顔になれることを、切に願う。

そらね

#日記広場:日記

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2022/08/11 20:47
コメあざ!
一応これも黒歴史だから!!!!
アバター
2022/08/11 20:38
暇すぎてフレ巡回してたら、そらねのおもろい日記見つけた笑
あえて黒歴史を刻んどくスタイル^q^



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