Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②     


こんばんは!30日(土)は、台風5号が九州南部・奄美付近から

東シナ海に進む見込みです。
このため、沖縄・奄美、それに中国・四国では雲が広がり
雨の降る所が多いでしょう。
雷を伴って非常に激しく降る所もある見込みです。
特に、九州南部・奄美や四国では大雨となる所もあるため、
土砂災害や低い土地の浸水、蚊膳の増水や氾濫に警戒してください。
また、九州南部・奄美では強風や高波にも注意してください。
近畿や東日本から北日本は晴れる所が多いでしょう。
ただ午後は、近畿や東日本の太平洋側では、
にわか雨や雷雨となる所がある見込みです。
落雷や突風、局地的な大雨にご注意ください。

爽やかな新緑
湧き立つ生命
南アルプスの絶景

            広がる南アルプスの大展望
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                 山伏

○登山ガイド 唐橋佳代子さん

地元静岡市出身の唐橋佳代子さん。
南アルプスの大自然に魅せられ、山小屋勤務を経て、七年前登山ガイドに。
明るくて親しみやすい人柄が女性客を中心に人気です。

*撮影:5月中旬

前回は笹山から5分程下り展望のいい所までのご紹介まででした。
今回は井川湖の説明から始めます。

○井川湖

現われたのは井川湖。
その畔には小さな集落が見えます。

「ほんとここ山奥でこっそりした所なんですけど、
 ここにはね、昔金山があって、相当賑わってたらしいんですよ」

え~、金山~?

「金が獲れたなんてビックリですね」

ここで山旅スケッチ。

<山旅スケッチ>
 幕府を支えた金山

安倍川と大井川に挟まれた山伏の山域。
かつてこの地には幾つもの金山があり、
安倍金山(あべのかなやま)と呼ばれていました。

○安倍金山

ここにある集落の一つ、小河内地区(こごうちちく)。

○小河内地区

代々この地に暮らすモチズキマサトさん。
17代目になります。

○望月正人さん

望月さんのお宅には金山で使われていた道具が残されています。

○砂金採鉱(さいこう)用具

「これはですね~、あの~、砂金を掘るほったたきの道具ですよね」

おじいさんの代まで使っていただろうとのこと。

○ユリボン

こちらはユリボン。
砂利を入れ、川の中で揺らして砂金だけを取り出します。

「来たるもんが入ってると嬉しかったでしょうね~、ほんとに。
 あっはっは」

この辺りで金山の開発が始まったのは、16世紀の初め。

○日影沢金山 坑道跡
     (梅ヶ島地区)

その後、徳川幕府重要な資金源となりました。

○金堀衆(かなほりしゅう)の住居跡

周辺には今も金を掘った金堀衆の住居跡や、お墓などの痕跡が残っています。

○金堀衆の墓

○金鉱石

*資料提供 手塚泰宣

金鉱石1トンあたりへ含まれる金の量は実に5キロ。

○「梅ヶ島 金山の図」
    『駿河志料』所収

この良質な金を元に金本位制(きんほんいせい)を導入。

○慶長小判

幕府の財政的基盤を築いたといわれています。

「ロマンありますね。
 宝の山だと思いますよ。
 ほんとに、へっへっ」

「はい、牛首峠へね、もう最後の急な下りですね~。
 十分足元気をつけて」

うわっ、怖い。

「もう傾斜が凄いですよね~。
 ちょっとね、左側十分注意してくださ~い」

○牛首峠(1560m)

「はい、牛首峠に着きました。
 ここがねこのルートの一番の難所です。
 この先、あの急な登りがあります。
 牛首ノ頭っていう所まで、だいたい標高差200以上。
 それをね一気にこれから登ります。
 じゃあ頑張って行きましょう」

頑張りま~す。

小石に足をとられて滑りやすい。

流石、一番の難所だけあってきついですね~。

「は~い、そうですね~。
 ほんとにこの辺りもザラザラ」

地質的に脆い上、断層が通っているので崩れやすいんだそうです。

随分来ましたけど、まだ登るんですか~?

「もう少しですね~。
 ここを登り切ったら、別世界みたいになりますんでね。
 期待してもうちょっと頑張ってください」

はい~。

「ようやく平らな所まで来ました。
 ここはね牛首ノ頭って呼ばれている所です」

○牛首ノ頭(1785m)

何だか雰囲気ありますね~。

「そうですね~、森の様子変わってきましたね~。
 ダケカンバの木が凄く増えてきましたね~」

○ダケカンバ

大きなダケカンバ~。

「あ~、ここちょっと~、こう不思議な~風景になってきましたね~」

ほんとだ。
どの木も変わった姿をしていますね~。

「見てください、これを。
 面白~い。
 私が入れちゃいそうなくらいこう。
 こんなにおっきな空洞が開いてますね~」

何だか三本足で立ってるみたい。
どうしてこんな風になったんだろう?

「元々ねこの木の下には倒木があって~、
 まぁその倒木の上に新しい木がどんどん育っていったんですけど~、
 そのね下の倒木が朽ちて無くなってしまったので、
 ここが空洞になってしまった。
 そういう風にね思われますね~」

なるほど~。
周りを見渡すと確かに倒木がとっても多い。
よ~く見るとその倒木から新しい命が。

「一見こう寂しいね森のイメージなんですけど、
 倒木の上に新しい芽が育ってきて、
 だんだんこう森が少しずつまた再生してってるっていうのが
 みえるんですよね~。
 だから自然のサイクルが、こう良く分かる森ですね~」

「わぁここフッカフカですよ~。
 ねぇ苔ロードですね~。
 もうほんとにここも綺麗ですね。
 わぁ~フカフカですね~、ほんとに」

何という苔ですか?

「あのスギゴケの一種だと思いますけどね~」

○スギゴケ

スギゴケは山でよく見られる代表的な苔の一つ。

「何か星みたいでキラキラって感じで凄いいいですね」

「ここにちょっと面白いものがありますよ~」

あっ、真っ赤。

○アカミゴケの仲間(赤色の地衣類)

「これはアカミゴケっていう厳密には地衣類ってものなんですけど、
 こうよくよく見ると、ちょっとねこう女性の唇のように見えませんか?」

うん、言われてみれば。

○モンローリップ

「これね、モンローリップっていう風に呼ぶ人もいるそうです。
 マリリン・モンローのモンローですね。
 ほ~んとにね~、マリリン・モンローの唇みたいにセクシーな形ですね」

この季節、動物達も活発に動き回ります。

ピュ~♪

○キバシリ

この鳥はキバシリ。
名前の通り木の上を走るように移動します。

「ご飯食べるのはちょうど。
 こう木をね行ったり来たりして餌を捕まえて
 雛に餌をあげてるんじゃないでしょうかね?可愛いな」

開けた所に出た。

○百畳平(ひゃくじょうだいら)(1820m)

「はい、百畳平に着きました。
 畳(たたみ)100畳分ぐらいの広さがあるということでね、
 百畳平と呼ばれています」

広々として気持ちいい~。

「山頂までもうひと踏ん張り、あと少し頑張りましょう」

はい。

とはいえ、結構疲れがたまってきた~。

ここで山旅スタイル。

今回は百畳平に着きましたところまでと致します。
次回は唐橋さんにヨガの紹介をしていただくところから始めます。






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