Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③     


こんばんは!26日(火)は、北日本から東日本や西日本の太平洋側では

雲が広がりやすく、雨の降る所が多いでしょう。
雷を伴い激しく降る所もある見込みです。
西日本の日本海側は午前中は晴れ間もありますが、
午後は所によりにわか雨や雷雨がありそうです。
南西諸島は概ね晴れますが、所によりにわか雨があるでしょう。

命輝く 初夏のもk理
樹齢四若年の杉並木
古の修行場
訪れる試練の時

             知られざる神々の座へ
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               長野 戸隠山

○プロ登山家 竹内洋岳さん

日本人で初めてヒマラヤ8000m峰14座、
全ての登頂に成功した竹内さん。
そんな竹内さんにとって、戸隠山は興味の尽きない山だといいます。

*撮影:5月中旬

前回は五十間長屋と呼ばれる所までの紹介でした。
今回はいよいよ戸隠山の山頂を目指します。

○五十間長屋

「え~と、恐らくこの戸隠山で修行された方が
 今の私達みたいに、ほっとするような、
 まぁそんな場所だったかもしれないですね」

そうですね~、修行僧の憩いの場だったんですかね~。

凄い急な崖、大丈夫かな~?

「こっから険しくなってきます。
 安全の為にハーネスとヘルメットを着けて行きます。
 これからこの鎖を登らないといけないんですけども、
 体重をこうやって鎖に全部掛けるんではなくて、
 足の置く場所をしっかり良く見て、
 ちゃんと足を置いて、手は支えるつもりでゆっくり登りましょう。
 じゃあ行きましょう」

草地に頼り過ぎないようにですね?

「や~、楽しいな~」

えっ?そうですか?

「あっ」

「さぁここが胸突岩(むなつきいわ)です」

うわぁ~、垂直。
本当に胸を突きそう。

「浮き石が結構多いんで、気をつけて登ってください。
 え~と、上から落ちてくることもあるし~、
 自分が落としてしまう可能性、
 上を良く見て、そして自分の石を下に落とさないように慎重に行きましょう」

竹内さん、スイスイ上がって行く。

「格好いい岩ですね~、
 盛り上がってきました~、あっはっはっはっ」

標高は1700mを超えた。

竹内さんの後ろに付いて慎重に。
石を確かめながら。
下を見ると、お~~~。
足が竦(すく)む~。

何とか登り切った。

「ここは蟻の塔渡り(ありのとわたり)呼ばれる戸隠山最大の難所。
 で、さらに最大の見せ場。
 え~、ここを見てください。
 両側断崖絶壁」

○蟻の塔渡り

○断崖絶壁

ひやぇ~、怖そう~。

「ここは怖かったら、もうほんとに四つん這いになったり、
 跨いだりして構いません。
 まぁとにかく、あの~、え~、いっぱいしっかり掴(つかま)って、
 まぁ安全にあたって行きましょう」

「ここをこう渡って行かないと、戸隠山の頂上に行けない。
 まさに刃物の刃の上を行くようですね~」

最大の難所、蟻の塔渡り。
幅は50cm程、両側は100m以上切れ落ちている。

さぁ僕も行くぞ~。
うわぁ、緊張するな~。
一歩一歩確実に。

は~。

「渡り切りましたね~?」

何とか。

「蟻の塔渡りどうでした~?」

や~、本当に怖かった~。

「あれぐらいの所が~、まぁちゃんと通れないと
 この先行っちゃいけませんよっていう、
 こう何か山がね、少し私たちを試しているような、
 まぁそんな場所に感じましたね。
 でも私達通り抜けましたから。
 え~、頂上に向かいましょう、はい。
 さぁ行きましょう」

はい。

出発から3時間半

「後ちょっと」

「へいっ、ちゃあ、着いた~~」

ありがとうございました~。

○戸隠山(1904m)

「登頂おめでとうございます。
 疲れましたね~。
 はい、戸隠山、標高1904mの頂上に着きました」

眺めいいですね~?

「は~い、今日はいい天気。
 あ~、ずうっと見える。
 北アルプスが見えてますね~」

○北アルプス

「そしてこちらが戸隠富士とも呼ばれる高妻山(たかつまやま)です」

○高妻山(戸隠富士)

その奥には妙高山。

○妙高山

○飯縄山(いいづなやま)

すぐ目の前には飯縄山。
なだらかな山容は戸隠と対称的だ。

○プロ登山家 竹内洋岳さん

「戸隠山の凄く不思議なところというのは、
 あの下の方はあの~、凄くその豊かな自然。
 花が咲いて、凄く優し気な、まぁ豊かな雰囲気なんですけども、
 それが僅かな距離を上がって行くだけで、その岩が聳えてですね、
 まぁ人をちょっと拒絶するような、まぁそんな厳しい表情も見せてくれる。
 まぁほんと山と対話がある、そんな山でした」

長野の霊峰、戸隠山。
信仰の奥深さに触れ、スリルあふれる峰々に挑んだ山旅でした。

JR長野駅から車で40分。
戸隠神社の一之鳥居で竹内さんと待ち合わせでした。
午前9時に出発をしまして、まずは一之鳥居の跡がありました。
ここが戸隠山の入口でした。
ここから古道に入りますと、若葉が美しい時でした。
足元には石が並んでいまして、これは昔の石畳の名残でした。
そして熊野の塔という古い塔がありました。
そしてニリンソウ、ヒトリシズカという白いお花や、
ショウジョウバカマという赤紫色のお花が咲いていて美しかったです。
そして鳥の声が賑やかになってきました。
キビタキとカケスとミソサザイが鳴いていました。
歩き始めて3時間、鏡池に到着です。
この池はとても大きな池で、戸隠山は池に映っていました。
しばらく進みますと不動明王様がありました。
岩に刻まれました高さ2m程の大きさでした。

二日目は、戸隠神社奥社入口からスタートをしました。
道端には水芭蕉とリュウキンカが咲いていました。
しばらく歩きますと髄神門という立派な門がありました。
神聖なこちらには樹齢400年といわれる杉並木が500mに渡り
続いていました。
並木道の先には、九頭龍社といいます戸隠信仰発祥の窟がありました。
こちらでは、昔修行僧がここに龍を封じ込めたという伝説が残っていました。
急な山道を滑りやすいので気をつけてゆっくり登って行きますと、
目の前にギザギザの稜線が見えてきました。
するとシャクナゲが咲いていまして綺麗でした。
ホンシャクナゲというピンク色のお花です。
戸隠山は昔から信仰の山で沢山の方が修業をされたそうです。
そして様々なお花も咲き誇り、
いつまでも文化とこの自然が残って欲しいと感じました。





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