1656番: 法華経講読(3回目)
- カテゴリ:日記
- 2022/07/22 21:39:05
法華経講読3回目
妙法蓮華経
序品第一
タイトルの「妙法蓮華経」の五文字の中の中心は
「法」の一字になります. 仏さまが説いたのは「法」
だからです.
この「法」は
宇宙の本質とか人間に内在する真実性と、
「万古変らない不易の真理」
と、幅広くカバーしているのですが、仏教では、「古道」にたとえられています.
熊野古道とかの、あの古道です.
ただ行先は「熊野」ではなくて、「不死」の道、
「幸福」の道、「正覚」の道、という世界です.
仏さまがこの道を作ったのではなく、それを発見
されたのです.これが幸福へ至る道だと発見されて、
「苦を滅する道」を説かれたのです.古道ですから、
仏さまは、過去にもいた可能性の示唆も含まれます.
「私以外にも、正覚者はいるかもよ.」
と暗におっしゃっています.
「法」の1字はおおよその意味検討がつきました.
ではそれとセットというか抱き合わせになっている
「妙」とは何か? 一般に言われている意味は、
「筆舌に尽くしがたい」「人知の形容を超えている」
という優れたモノです.何?外国人にどう説明して
いるのかって? 私もよくわからず、
ワンダフル・トゥルース(wonderful truth)でお茶
を濁しておりますが、今回の学習で、もう少し、
ましな案内をしたいと思います.
そういうわけで、「妙」は言葉が尽きても「愛」はある
ように、そのように、ちゃんとあるんだから・・・
そういうことです.
ということは法華経69384文字以外にも、「法華経」
は存在する. あなたの知らない法華経・・・いかにも
奇妙な話ですが、なにぶん「妙」なものでして..
さてその次、「蓮華」
「蓮華」とは何?
蓮華よりスミレだわ. ベスト10のトップは
ピンクの桜かな...
色々ご意見はございましょうが、
インドでは、「蓮華」が最も美しい花とされています.
「僕は薔薇が一番好きだ. だから妙法薔薇経にします.」
いや、ちょっと待ってください. あなたの好みで勝手に
お経文を変えられたら、ほかの人が困るから、とりあえず
そのままお読みください.
さて、なぜ花の名がここで出てきたか?
それは、「妙」の一字を受けて、「妙が」言葉で言い尽くせ
ないわけだから、そのすばらしさを、今度は最も美しい花
に譬えたわけです.「花々の王、蓮華の教法」 だというわけです.
法華経の中の有名な言葉、「如蓮華在水」と呼応するような美しい
タイトルです. 「如蓮華在水」はまた出てきたときにご説明させて
いただきますが、簡単に申しますと、周囲が泥水のような濁った環
境でも、そういう人々ばかりでも、その泥水を吸って、なお美しく
咲く蓮華の如く生きていきましょう、という具合に捉えておいてく
ださい.蓮華は花の王様. 私は見たことがないのですが、インドで
蓮華の花は日本のそれとは比べ物にならないほど、美しいそうです.
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皆是阿羅漢.諸漏已尽.無² 復煩悩¹
読みましょう.
皆是阿羅漢
皆是れ阿羅漢なり
諸漏已尽.無² 復煩悩¹
諸漏(ショロ)を已(スデ)に尽くして
復(マタ)煩悩無く
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阿羅漢は、お釈迦様在世では、正覚者(覚った人、ブッダ)
だったわけですが、どんどん、正覚者が増えて来ると、
インフレになって貨幣価値が落ちるように、創業者の
お釈迦様以外は、一段、控える傾向になりました.
でも出席の阿羅漢さまたちはすべてブッダです.
たとえば、学会の発表の場を考えればいいかもしれません.
学説発表者も聴衆も、みなさん学識者です. ゴタぴょんの
ような素人はいません.
大比丘衆の中には、優婆塞(ウバソク、一般男性信者)や
優婆夷(ウバイ、一般女性信者)もいましたが、そこらの
へぼ信者ではなく、「清信者」と訳されていますから、
「地位や名誉や、エッチやお酒などに目もくれない信者
様たちです」
諸漏(ショロというのが煩悩のことで、已(スデ)に尽くし
て、ということは、「もうありません」と言っています.
世の中、全員が煩悩がなくなったら、人類はそこで途絶え
るので、性欲、食欲は、在家信者様には、つつましやかに
享受していただいて、信仰を主人として、煩悩を家来にし
て日々を送っていただければいいのだと思います.
煩悩、という言葉を使いましたが、煩悩では、三本柱と
言われる、「貪欲」「瞋恚(シンニ)」「愚痴」が最大の煩悩で、
人が不幸に陥る原因でもあります. 幸福を願う人にとって
は猛毒なので、この3つは「三毒」とも呼ばれています.
糖尿の人にとって猛毒は、「甘いおいしいケーキ」とか.
「甘いおいしいケーキ」が「おいで、おいで」をしています.
行ったらあかんよ.
外面如菩薩内面如夜叉、という言葉があります. 出典は
どのお経なのかは、わからないのですが、心得ておいて
悪くはない言葉だと思います.
表面はおいしいケーキも、その裏では、お砂糖いっぱい.
インシュリンの分泌の悪い方にとっては、夜叉のほくそえみ
でございます. 負けてなるものか. 実は私自身のことでした.
失礼しました.
さて、それから「瞋恚(シンニ)」.怒りっぽい人っていますよね.
そう、私めも、相当な短気者で直そうとは心がけている
のですが、そう思うように、自分のコントロールができず、
この年齢になってしまいました.
母が生前、言っていたことですが、怒った人の血を取ってネズ
ミに注射したら、そのネズミは死ぬんだよ、と. いつも言って
いましたね..真偽のほどはともかく、怒って自分は気が晴れる
だろうが、周囲の人は絶対「いや~な気分」になります.
「いやな気分」をばらまいて、幸福になれるはずがありませ
ん。 幸福とは、自分で作るパーセンテージは低く、大部分
は他人が作ってくれるものです。その大切な他人にいやな気
分を振りまいて、どうして幸福になれるでしょうか.
話が脱線しましたが、煩悩のない人が集まって、ブッダの
在世後半最後の8年間に説かれたという法華経をこれから
聴こうという話です.
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尽² 諸有結¹ .
諸々の有結を尽くして
心得²自在¹
心自在を得たり
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人は生まれも、性質も、能力もそれぞれ違い、
千差万別です. 「有」はこの違いがある、
ということの「有」です. そしてそれに執着する
ことが「結」です. 次期課長の椅子を狙うのも
「結」ですね.
同期の社員がいれば、やはり心おだやかではない.
やむを得ない執着ですが、妨害行為に出るのと
おとなしくしているのとでは、「有結」は同じでも
罪の大きさは、まるで違うので、「有結」という
言葉にもとらわれないようお願いします.
「自在を得たり」
セルフコントロールの出来る人のことです.
自分を抑えられる人. これにも限度がありますが、
普通に、「やっていけないことは抑え」発散も必要
だから、たまには、自分に贅沢をさせる.
これは、この講座の一般コース.
諸々の有結を尽すコースは「特進コース」
どの宗教でも真実一路の意味では同じという話はよく聞きます.しかし、たとえば、何らかの都合で
お化け屋敷に一泊することになったとしましょう.そのとき頼りになるのは「お守り様」でしょうが、
「千社札」「十字架」「摩利支天」「神社のお守り」「お題目さま」等々ありますが、どれでも同じだら
君は「摩利支天」にしなさい、と言われても困ります.やはり、馴染みの深いお守りをたずさえると
思います.僕の場合は「お題目様」になります.そして実際にお化けが出てきたら
「アーメン」でもなく「南無阿弥陀仏」でもなく「南無妙法蓮華経」と唱えます.
なぜ?と聞かれても困ります.そういう家庭環境で育ったから、としか答えようがありません.
言語といっしょですね.日本語と英語は別物だけど、いいたい意味はひとつ.
☆
外国で幽霊が出てきたら、英語でしゃべるのでしょうか?ぼくはカタコト英語はしゃべりますが、
お化けに遭遇したら、腰を抜かして、もう日本語しか出てこないと思います.お化けが
"I envy you."
と言っても解せず、「こらー、日本語でしゃべれ、この化け物!」といいながら、(恐怖のあまり
声は出ないかも)口から泡を吐いていると思います.
☆
いろいろな宗教のうち、ブッダは「死なない法」を見つけたので説きましょう、と言っていました.
とても興味はあるのですが、これを言った本人は死んでしまったので、ちょっと心細いです.
でも「死なない法」があるのなら、ぜひ聞きたいものです.
☆
学生の受ける試験はあまり恐くないけど、私たちが死んでから、閻魔大王の前で受ける試験
は恐ろしいと思います.生きている今のうちに、いいこといっぱいしておかないと死んでから
恐い.
☆
たしかに昔はこんなに暑くなかったと思います.熱帯化したのかな?ぼくたちも熱帯魚に
なりましょう.
☆
コメントありがとうございました.来週からもよろしくお願いします.
暑中お見舞い申し上げます。
暑さの折、ご自愛くださいませ。
法華経、日蓮上人。
日蓮上人の魂には、大天使ミカエルの意識が宿っているというお話を聞いたことがあります。
「人類」として俯瞰したとき、真の教えには宗派という垣根は存在しないのかもしれません。
○○教とか、△△宗というのは、その時代、対象とした衆生によって便宜的に採られた形態。
学生時代、建長寺の修行僧の方のお話を聴く機会があったのですけれど、その方曰く、
「私は縁あって仏教に帰依していますが、本当に伝えたいこと、言いたいことは、仏教も、キリスト教も、イスラム教でも、皆同じことなのではないかと私は思っています。」
と。
なんだかスッと心に入ってきました。
さて、今日はお休みです。(^^)v
明日は日勤ですけれど。
昨日は朝、雷雨で悲惨でした。
なんだか本当に日本は熱帯化してきているみたいで、まさにスコール!
昨日の出勤時、急な滝のような雨と、落雷で一時的にですけれど停電があって、自動改札が通れなくなって駅構内にしばらく足止めされてしまいました。
有人改札は1か所だけなので長蛇の列(>_<)
・・・15分後にはカラッとあがっていましたけれど。
今年もまた、秋がなくて、夏の後は「寒く」なってしまうのでしょうか・・・
学校は夏休みに入ったみたいで、ひっそりしています。
夏休み、いいな~、いいな。
でも・・・
私の時はまだ3学期制でした。
夏休みの前には期末テストがあって、成績表渡されて、お休み明けにはまた実力テストがあって。
大学は2期制でしたけれど、やっぱり夏休み明けに前期試験だったわ。
そう思うと、夏休みを「楽しめた」のは小学校までだったかもしれません。
学校学生生徒のみなさま、前期試験お見舞い申し上げますm(_ _)m
ではでは、今週もお疲れさまでした。
来週もよろしくお願いいたします。