いまさらですが
- カテゴリ:日記
- 2022/07/15 21:13:09
いつから日本人は、霊柩車が自らの眼前を通り過ぎる際
拍手したり、万歳したり、片手でスマホを高く掲げ画像を撮ったり
そんな愚かな民族性になってしまったんだろう
手を合わせ(数珠があれば申し分ない)、頭を垂れ
故人の果たしきれなかった思ひに我が身を寄せて
感謝と惜別と弔意を示し、不動の姿勢を続ける
過ぎ去りつつある霊柩車の気配が無くなろうとしている瞬間
我慢しきれず、最後に頭を上げ、葬儀場に向かっている
小さくなった車影を見届ける。見えなくなるまで首を伸ばし
そうして、最期まで見送って、彼(かのひと)と私の住む世界が
分か断れたのを見極めたとき、初めて襲ってきた本当の喪失感に震え
色んな事を思い返しながら、改めて、再び頭を垂れ合掌する
死者への弔いの作法は、本来、遺された人々の今後のために
システム化された、民族性を問わない、アフターケアである
なのに
今さらになって、あの憎まれ口が、嘘つきが
頭は悪いし、ボンボンだし、やけに好戦的だったり
「募っているが、募集していない」と言ったり
何一つ国の経済や外交で成果を遺せず
ただ徒に在任期間の記録を作っただけ
でも
ほんとは
今も生きててほしいな
映画でもヒール役は愛されているでしょ
正直言うと信じられない
我々と一緒に生きて、まだまだ、もっと世間を騒がせてほしかった
我々を困らせてほしかった
喪失感ハンパないのですねん
合掌