ちょこころね流の人魚姫のおはなし
- カテゴリ：自作小説
- 2022/07/14 23:20:31
お友達が面白い人魚姫のコーデとお話をアップしていたので
私も自分流のお話を作ってみました。
人魚姫は難破した船から放り出された王子様を助けて一目ぼれ、王子に逢いたくて魔女に頼んで人間の脚を持つ姿になり王子に浜辺で見つけられお城で暮らすようになる。
その後のおはなし・・・
王子が人魚姫ではなく隣国の姫を命の恩人だと勘違いしたまま二人は結婚しようとしている中、人魚姫は話しをすることができないので事情を説明することもできずにいました。
海で事故に遭ったというのにこりない海好き王子は
結婚の前日に側近と婚約者である隣国の姫と船旅に出かけました。しばらくぶりの海に、はしゃぎすぎて王子は船の柱でしたたか頭を打ち、すべって再び海に落ち・・・
（なんとも落ち着きのない王子様・・・。それに溺れた割に海によく行くよね。本当の話の方でも海で人魚姫助けてるし。よっぽど海好きなんだろな(￣▽￣;)）
迷うことなく人魚姫は日よけのガウンを脱ぎ捨て海へ飛び込んで王子を追いかけました。
もう足のひれはないけれど、泳ぎは人間よりもはるかに得意な彼女はすいすい泳いであっという間に王子に追いつきました。
王子を抱きかかえると一目散に船まで飛びあがり、
人魚姫は王子を抱きかかえたまま目が覚めるのを必死に祈っていました。
目を覚ました王子はぼんやりした頭の中で
ん？なんだかふわふわとして心地いいなあ・・と
デジャブを感じるのでした・・・。
そういえば以前難破した時に助けられた時にも同じような感じがしたけれど、この感触に似ていたような？
そうです、実は王子は前回助けてもらった時も人魚姫が抱きかかえて砂浜までやってきたのですが、王子はその途中で意識がぼんやりとながらもあったのでした。
その時のふわふわした柔らかな感触を覚えていたのです。
人魚姫は海で美味しい魚介類をたくさん食べて暮らしていたので、お肌もつるつるで、ふっくらした体型でした。
海ってミネラルたっぷりだし美肌にもなるよねヾ(≧▽≦)ﾉ
それに対して隣国の姫は細身の体型だったので、王子はそのことに違和感を感じました。
その日の夜、隣国の姫は明日の結婚式の前祝いだとお酒を飲んで気が緩んだのか、王子を助けたあの日の話を部屋で口にしました。
「私が救助したということになっているけど、ほんとは私は砂浜にいたのを助けただけなのよね～。
姫である私が海から助け上げたりできるわけないじゃない。
泳ぎだってできないのよ。
王子も浅はかだこと！一生だまし続けてやるわ」
その時、偶然にも明日の事で姫に伝言を伝えに来た王子の従者が通りがかっていたのでした。
その話の内容を全て聞いてしまい、そして少しだけ空いていた部屋のドアから醜い表情で愉快そうに話している恐ろしい姫の顔もしっかりと見てしまったのです(; ･`д･´)
従者は慌てて王子の部屋に行くとその話を王子に伝えました。王子はびっくりして、やっと騙されたことに気が付きました。
王子も明日の結婚式をとりやめるべきだろうかと悩んでいましたが従者からの話を聞いて謎が解けたのでした。
今日助けてくれた人魚姫の事を思い出し、あのデジャブの様にを感じたことも確かめなくてはと人魚姫を部屋に呼んだのでした。
人魚姫が入って来るなり彼女を事情を説明して、了解を得てから彼女を抱きしめてみました。
やはりふわふわした感覚が同じだ✨
人魚姫はびっくりした様子でしたが話すことはできないなりに自分の気持ちを伝えようとし始めました。
二人は意思疎通しようと夢中で大きく手振りや身振りをしたり、絵を描いたりしました。
するとやはり人魚姫が命の恩人だということが明らかになりました。
私は想い人を間違えてあやうく間違った相手と結婚するところだったのか！
王子は自分の愚かさにひどく落ち込みましたが、
真実の相手に気が付けた事、そして人魚姫が二度も自分を助けてくれたことを心の底から喜んだのでした。
翌日隣国の姫が嘘をついていたことが王の前で明かされて、
正式に婚約は破棄され姫は国に追い返されてしまいました。
真実の愛を証明できた二人には魔女から困難を克服したお祝いとして新たな魔法を授けられました。
人魚姫には痛みがなく歩ける脚と、奪われていた声を返され、人間として生きられる様になりました。そして泡になってしまうのではなく泡の姿に変身して水の中をどこにでも移動できる能力を与えられ、これから先ずっと王子が海でなにがあろうとも守る力を持つことができました。
王子には上手に泳げる能力を授けて安全に、これまで以上に海を愛せるようにしてあげたのでした。
王子は自分の愚かさで今までずっと人魚姫を苦しめてしまったことを猛省して、永遠に人魚姫を大切に愛し続けることを誓い二人は結ばれたのでした。
おしまい。
人魚姫のお話しは泡になった後消えるのではなく精霊になるそうですが、
それにしてもやっぱり王子がおばかすぎるし、
隣国の姫も酷い気がするし・・・人魚姫も諦めが良すぎて一人で犠牲になったようで、割に合わないよ・・かわいそうだよね・・・というエンディングが嫌いでした。魔女も大抵制約のついた魔法で意地悪しがちですしね～。
私の書いた魔女はちゃんとご褒美や祝福をする魔法の良い使い方をエンディングに加えてみました。
最初の魔法は二人の愛が試される越えるべき試練でしかなかったという感じにしました。
おとぎ話とか昔話でどうも納得いかないストーリーやエンディングがありますが人魚姫は断トツ一位でなんとかならないのか！？と思うお話でした。
ラプンツェル（逃げる方法を考えられなかったのかな？）とか白雪姫（りんごを疑わずに素直に食べちゃうし）も眠り姫（不用心すぎる気がするし(^▽^;)）もそうだしなあ。
こういうお話しには宗教的な概念とか、何かのしらの世界観を暗喩するような表現だとか、または人生甘くないんだよといったような人生の教訓とかから来ていそうですが、
私が得た人魚姫のお話しの教訓といえば、
王子のことからは賢くあれ！物を見抜く力を持て！という事な気がするし、
人魚姫は悟るのもいいけど、やっぱりちゃんと自分で主張するところはしないと！控えめもいいけれど真実は伝える努力をしなさいねって言われている気がします。
新作の髪型も可愛いけど、人魚姫の髪の毛のイメージはこっちの方が自分の中ではイメージは近い感じかな？前髪も三つ編みだから泳いでも前が良く見えそうな気がします(´艸｀*)
海に一目散に助けに飛び込んだ人魚姫のコーデにしてみました。海の底でも余裕だね人魚姫だもんね♬
今回ニコタのおかげで自分流にハッピーエンドにできて
胸がちょっとすっとしました(´▽｀*)✨
私もこういう物語がいいです♬(*^^)v
やっぱりハッピーエンドが好きです^^
カタルシスを得ることができてすっきりしました。
隣国のお姫様もまるきり嘘ついてたわけではないと思うんだけどね。
でも早くほんとのことに気が付いてよかったね。
コチラのお話のほうが
ほっこりできて教育上もいい感じがすると思うでつ ヽ(=´▽`=)ﾉ