今年の七夕コーデ②あのお話の続きの続き
- カテゴリ:自作小説
- 2022/07/07 16:20:30
あのお姫様のコーデ、いくつか考えていたので、せっかくなのでコーデとお話をもう一つ書いておこうと思います。
姫様は別邸で七夕の準備をしていたところ幼馴染の彼が訪ねてきました。
都からはさほど遠くない場所ではありますが、
毎日のように出資しているのでその合間を縫って時間を作り、数日おきに訪ねてくるようです。
彼が訪問していることは姫の両親も知っているようですが
さすがに寺から娘を取り戻してくれたので、二人のことを認める気持ちになったのかもう反対するようなことは言って来なくなりました。
今頃宮中では七夕の行事をしているんだろうな。
きっと華やかで楽しいでしょうね(*^^*)
私はこの髪の毛だからなかなか外には出られないし、
別邸に来てからはずっと邸内のお庭以外はでられないから
ちょっと退屈だわ・・・。
姫はついそんなことをつぶやきました。
すると彼は「きっとそろそろ君のことだから退屈の虫が騒ぎ出すころだろうと思っていたよ。
だから今日は牛車でここにきたんだ。
ちょっと出かけようか(*^^*)と夜の外出に誘ってくれました。
牛車でしばらく夜のデートいや逢引き?は初めてのことでした。ゆっくりと走る牛車の中で二人はこれまでの思い出やとりとめない話をしながら過ごしました。
振り分け髪(当時の小さい頃の髪型)のころからの筒井筒(お幼馴染)の間柄で知らない所はない位と思っていたけれど
あらためて間近で顔近付けているのは初めてなのでやっぱりどうも落ち着きませんが、こうやって別邸に足繁く通ってくれる彼のことをとても頼もしく感じました。
目的地について牛車から降りると夜風が気持ちよく感じます。
近くにある良縁神社に到着して境内を歩いていると彼はこう話しかけてきました。
「桔梗の花言葉の由来を知っていますか?
戦から夫が帰って来るのをずっと待っていた女性が他の男性と宴の準備をしていたら、夫が新しい男性が出来たと思い込んだのを妻が潔白を証明するために自ら命を絶ったんだそうだ。勘違いに気づいた夫も後を追ったという話からきているんだ。
2人のお互いへの愛は証明されたけれど、とても悲しいことだよね。
私たちは今回の事で行き違いそうになったから戒めとしても
この花言葉の事を覚えておきませんか?
これからはお互いの想いが二人を幸せにする、そんな暮らしを一緒にしていきたいと思っているよ。」と。
姫も今回の事で酷く心配をかけたことをさすがに反省していて、まかり間違えば二人の道は違ったものになっていたかも…そう思っていたので、
「桔梗の花言葉にはそういう由来があったんですね。
私も今回の事であなたと同じように考えていました。
2人で幸せに過ごすためにこれからはよく考えることをお約束します。」と伝えました。
近くの良縁神社でお参りをして二人の縁がずっと続くようにお願いして、お揃いの縁結びのお守りを頂いてきました。
別邸に帰ってきた後、
2人は歌を送りあって(歌の才能は作者にはないのでご勘弁を・・・( ´艸`))
短冊に願い事を書くことにしました。
外出前には書くことが思いつきすぎて迷っていた姫でしたが、
「お互いの愛でお互いを幸せにして末長く一緒にすごせますように」とそう短冊に書き込んだのでした。
おしまい
姫様と幼馴染の方は短冊の願いが叶いますように~(* ˊᵕˋㅅ)
幸せに暮らせますよーに ^人^
とっても素敵なお話ですね^^
感動しちゃいました(#^.^#)
続きを書いたとコメントにあったので読みに参上しましたw
桔梗の花言葉の由来は悲しいですね^^;
良縁神社でもらったお守りを大切にいつまでも
幸せに暮らしてほしいですw
めでたし、めでたし。。。。