白い夏の日
- カテゴリ:小説/詩
- 2022/07/02 00:24:22
窓を開けると木の枝から鳥が飛び立っていった
いつも鳴き声をあげ枝周りで遊んでいく四十雀だ
そこに居たんだ
外は鳴くことを忘れるほどの暑さなんだね
静けさ
そして部屋の中の冷たさ
雑然と積み上げた雑誌の影に
あなたと写った写真がある
捨てることのできない想い
情熱は遠い過去へと失せて行ったのに
私はエアコンを切り
窓を思いっきり開けた
暑い空気が体に触れる
この感覚だは
半開きの白いカーテンを束ね
後ろを振り返る
そして隠れていた写真立てを手に取った
あの頃の二人だ
フレームに少し着いたホコリを手で拭うと
大切に引き出しにしまった
不意に鳥の鳴き声が聞こえた
二羽の四十雀が枝でじゃれ合っている
新しい何かが始まりそう
私は大きなため息をついた
さようなら
そうつぶやくと
窓を閉め
そしてエアコンのスイッチを再び入れた
鳥の鳴き声が
楽しそうにまだ続いている
ちょっと暑すぎませんか!
休みで庭仕事をしたら頭が朦朧、汗がだくだく
そう、「ふいに鳥の鳴き声が聞こえた」ではなくて
「ふいにスマホが鳴った」として
彼からの声が聴こえてくる・・・
どうしていいかわからない自分がいる・・・みたいな
なんていうのも頭の中に出てきたのですが
今回は上のようにしてみました
2度目の梅雨がやって来た
これを書いた7月の頭は暑かった
今は30℃へ届かない
加えてかなりの蒸し方
体調も多少は狂うかも
お互い気をつけましょう!
夏嫌いの私も、暑さが心地良く感じるこの詩のような夏が、そろそろ恋しいです。
今夜から土曜日は全国的に大荒れのようです。
どうぞお気をつけて過ごして下さいね。(*^^*)