Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②     


こんばんは!11日(土)は、全国的に雲が広がりやすく、

南西諸島では一日を通して雨が降り、所により雷を伴う見込みです。
西日本は西から次第に雨が降るでしょう。
東日本から北日本は昼頃から雨の降る所が多く、
関東甲信から東北の内陸部では雷を伴う所もある見込みです。
南西諸島から九州南部、それに関東甲信の内陸部では、
雷を伴った激しい雨の降る所がある見込みです。
落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意してください。
沖縄本島では土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水にも十分注意してください。

美しい
 ブナ林
生命が
 輝く季節
佐渡島を一望
 山頂の絶景

            佐渡島 巨樹と花々の山
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                金北山

*この番組は2021年8月30日に放送したものです

〇副住職・トレッキングガイド 近藤慶太さん

*撮影:6月下旬

前回は鳥の巣を見たところまでの紹介でした。
今回は佐渡島が天然杉の島である紹介から始めます。

<山旅スケッチ>
 天然杉の島

〇大佐渡石名(いしな)天然杉

佐渡島は天然杉の島とも呼ばれています。

〇総面積 500ha

総面積は500ヘクタール。

「ちょっとこれ見てくださ~い」

わぁ~、随分変わった形ですね~?

「そうですね~、根元を見てもらうとちょっと面白いんですけれど、
 元々これが一本だったのか、まぁ別々の木が、え~、くっ付いたのか
 ちょっと分からないんですけど、立派な木が4本生えてますよね~」

〇四天王杉

「これが家族杉ですね~」

〇家族杉

人目を惹く巨木がそこかしこに。

〇象牙杉

こちらは象の牙のように枝を伸ばす象牙杉。

〇羽衣杉

羽衣(はごろも)杉は天女が羽衣をかけて置いたような、
長~い枝が特徴。

「ここの天然杉は大佐渡山脈の北西の斜面に、え~、生えてるんですけど、
 え~と、周り日本海に囲まれていますね。
 その空気が、え~、山の斜面を上がってくると、冷やされるもんですから、
 この辺り一年中霧に覆われることが多いんですね。
 その環境が、え~、杉にとってとてもいい環境なんですね」

この天然杉の森は今まで残ったのは、
標高800mを超える人里離れた山奥にあったこと。
さらに薪や炭などの燃料に向かなかったことが理由だと考えられています。

今、天然杉の森は島の豊かな自然の象徴になっています。

登り始めて1時間半、佐渡島で見られるのは杉ばかりではありません。

「ちょっとこれ見てください」

ん?何の木ですか?

「これ、ブナの木です」

〇ブナ

太くて立派なブナの巨木、高さ15m以上はありそう。

「栗ヶ沢登山道で見られる一番大きなブナの木になります。
 ここから先がブナの森になります」

金北山って杉だけじゃなくて~、ブナも多いんですか?

「そうですね、栗ヶ沢登山口は金北山の登山口の中でも
 一番ブナが多いルートになりますね」

へぇ~。

もうだんだん急になってきた。

「ゆっくり上がりましょう」

「さぁどうですか~?
 え~と、ここからが~、ずうっとブナの林が続きますね。
 とっても綺麗な木立ちですよね~?」

ほんとですね~。

「やっぱりブナって木と木が広いものですから、
 空間が開けて感じますよね~?」

うん、ほんとに素敵な空間ですね~。

「ちょっとこの木を見てください。
 まぁちょっとブナらしくないですけど、僕が一番大好きなブナの木ですね」

近藤さんお気に入りのポイントが、クネクネした枝。

「この枝の感じなんか特に僕が好きな感じですね~。
 この木はこ~う生きてる間に数多く下に下がって~、
 上に上がって、下に下がって、上に上がってっていうように、
 何とか生きよう生きようと、弱々しくても曲がりながらでも、
 だけど頑張ってるっていう、そんな感じがするんです。
 人間もどうしても、真っ直ぐ真っ直ぐなんていう
 人生っていうのはなかなか進めませんから、
 まぁ弱くたって、まぁ少し曲がってたって、
 別にそれはそれでいいんじゃないかなっていう気になるんですね。
 この木を見ると見習わなきゃなぁっていうところが沢山ありますね。
 まぁ簡単にいうと僕みたいなもんですかね」

ようやく森を抜けた。

〇神子岩(みこいわ)(780m)

「さぁ、こちらが神子岩です。
 今までの樹林帯と違って一気に開がりますね~」

この辺りは岩が崩れやすいので要注意。

「危ないんで近寄らない方がいいかと思います。
 それじゃあちょっとこっち来てください」

「どうですか?この景色」

わぁ~、広~い。

〇真野湾

「右手に見えるのが真野湾(まのわん。
 え~、その左手からずうっと田園が広がっていますね~」

見えているのは国中(くになか)平野。

「で、あちらの岩の向こうが山頂になります」

山頂は見えないんですか?

「お預けといいますか、え~、もうちょっと行くと
 ご褒美が待ってるっていうような感じですかね」

足元には小さな花々が。

「今まではどうしても森の中なので、
 え~、なかなか花が咲いてないんですけれど、
 こういった~、陽当たりのいい場所だと、夏の花が咲き始めてますね」

〇ミヤコグサ(黄色のお花)

こちらはミヤコグサ。
京の都に多く生えていたことから付いた名前だそう。

「ひよこみたいに見えるんで、佐渡では昔の人はヒヨコグサとも呼んだそうです」

へぇ~、面白い。

〇メノマンネングサ(黄色のお花)

「これはちょっと小っちゃくって名前をメノマンネングサといいます。
 メノっていうのは、女のっていうような意味合いで付けられているので、
 小さい、可愛いっていうような意味合いだと思いますけど、
 こういった水が少ない岩場でも生息出来る植物ですね」

〇メノ=女の=小さい・かわいい

これまでより傾斜が急になってきた。

「そうですね~、まぁ序盤は優しいんですけれど、
 上がるにつれて、こう山の厳しさというんですかね、
 登るとやっぱり厳しい山ですね~」

ここで山旅スタイル。

今回は傾斜が急になってきました所までと致します。
次回は疲れにくい登り方の紹介から始めます。





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