七十二候コーデ 小満初候 蚕起桑食
- カテゴリ:きせかえアイテム
- 2022/05/20 14:04:50
昔々 海からやってきた金色の髪をもつ少女は
蚕となった
つくば市 蚕影(こかげ)神社由来 金色姫伝説から
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24節気72候のうち
小満初候:蚕起桑食(かいこおきてくわをはむ)
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太古の女が機を織っていたことは
アマテラスが織女だったことで知られている
神話が作られるよりも前、
縄文時代にはヤマグワの木が茂り
弥生時代には織機があった
金色姫伝説はそれらよりは新しい昔物語だ
蚕を日本に伝えたのが
金髪の女性だったと誰が想像しようか
日本にあった古来からの技術と
新しくやってきた蚕が
絹織物となるのに
それほどの時間はかからなかっただろう
埼玉県行田市のさきたま古墳に隣接する小さな社も
海からやってきた女性が祀られている
渡来人の埴輪も作られている
モダンな市松模様のズボンをはいた等身大の埴輪は
関東一帯に出荷されていた
足袋が日常履きだったころ
祖母は幼い私に足袋を履かせながら
行田の足袋だと話して聞かせた
行田の足袋は当時の足袋生産の90%だったと聞く
「繊維の街 行田」だ
「繊維の街 行田」は太古からあったのではないか
2021年 田んぼの中から「子持ち勾玉」が多数発掘された
手足やうろこなどをもつ姿の勾玉が
ふたつきの土箱におさめられ
たくさんの卵を産み抱える姿だった
これからたくさんの解説書がでるのだろう
わたしは、勾玉を蚕に重ねた
富岡製糸場近くで発売された
「蚕のチョコレート」にそっくりじゃないか
蚕を象った勾玉は
桑の糸を産み出す豊穣への祈りの飾りとなった
そんな夢想をさせてくれる
自分で織った布を着て
蚕を象った飾りをつけ
海をわたってきた女性たちが微笑む
繭だって時間が経つと劣化するんだろうし、
良い糸をとるには、完成したばかりの繭がいいとかあるのかなと。
孵化後の繭の糸取りは、次代の蚕のために成虫まで育てた分。
蚕農家の人達の糸を無駄にしないための始末だったのだろうと思いました。
「ああ、野麦峠」は苦界に沈むのとどっちがマシだったのだろうと思いました。
生かさぬように殺さぬようにですらなくて、
年季がある上、表に出る仕事じゃない分完全に遣い潰しですものね。
蚕ごと熱湯でゆでて糸を繰るよね
臭くて不衛生な環境で働くことはこわいって思った
蚕がでたあとの繭でいいなら
そのほうが人間も生態系に入れるのになあ
大豆は農民にとっては大切に扱う一粒だから
お蚕様も大豆ひと豆も生きている扱いだと思う
桑の木は関東では野生化したり街路地化していて
銀座付近でも見かける
桑の木があると
成虫化した蚕も見かけることになり
まるで妖精のような姿形を見ると
生きてたな!とテンションがあがります
はるさんのコーデで飛べば
成虫化した蚕が飛んでいるように見えるよ
あとは胎内で成長中の赤子のようにも見えますが
さすがに胎内での発生過程の知識はなかったよね。
私もこれのコーデを考えるために養蚕関連のサイトを覗きました。
産業として糸をとるための蚕は品種改良が進んだ結果
ろくに飛べなくて生存には人出が必須なんて知らなかった。
蚕が成虫になって出た後の眉に大豆を入れて糸端を絡め、糸を繰り出すと
最後まで切れずに糸がほどけるという話も初めて知りました。
成虫は眉を食い破るものだと思ってましたからね。
母の実家でも昔はお蚕部屋があったとは聞いていたのですが、
実際の養蚕については今まで全然知らなかった。