コーデ記録~アクアミント
- カテゴリ:きせかえアイテム
- 2022/03/25 05:13:43
わたしはアリス。
不思議の国に迷い込む永遠の少女。
わたしはチェシャ猫。
シマシマ柄の存在自体がリドルのような猫。
わたしは白うさぎ。
不思議の国を駆け抜ける足のはやいうさぎ。
わたしは帽子屋。
奇矯な態度でティーテーブルに君臨するもの。
わたしは4人の登場人物の全員であり、
わたしは物語の道化にして狂言回し。
それすらわたしの一部でしかない。
わたしにとって最大の謎はわたしだから。
誰にでもなれる。
なんにでもなれる。
もっと違う顔がわたしの中にはまだあるはずだから。
だから一人四役のお茶会の
ゲストはきっと5人目のわたし。
ルイス・キャロルの作中の中から飛び出して、
「アリス」という偶像が独り歩きしていると
思うことがあります。
概念としての、象徴としての存在になっているというか。
それほど魅惑される存在が「アリス」。
で、それらをぼんやり眺めていると、
行きつくところが私の場合、
内田善実の『星の時計のLiddell』になるのだけれど。
しかしあまりにも昔に読んだもので、
この作品そのものが私の中でひとつの概念になっているというか。
復刻ドットコムででも再販されないかなー。
今更読みたくても読めない悲しみ。
繊細な絵柄。哲学さえ感じさせる内容。
なんかこう、あまりにも尊い感じで、
コミックスを実は一冊も持っていない。
(ただし、既刊作品についてはすべて読了)
持っているのはチェリッシュブックだけなのだよ。
そしてそいつは漫画じゃなくてイラストポスター集なのだよ。
あまりに美しすぎて購入したわけだが、
数十年封印されているので状態確認すらこわい。
実は私がエドガー・アラン・ポーの詩に興味を持ったのは
この作品がきっかけ。
詩そのものがフィクションでドラマ。
そしてロマンティックなのに皮肉。
永遠の中二病罹患者にはたまらない。
すき。