日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/03/12 00:27:50
こんばんは!12日(土)は、北海道では所々で雪や雨が降るでしょう。
その他の地域は、日中は雲が多いものの晴れる見込みです。
冬枯れの木立ち
古来より続く
信仰の山
厳冬の世界へ
長野盆地の
絶景
信仰の山 美しき冬
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長野 高社山
〇原田岳さん
原田岳さん、信州北部を拠点に冬山を操る写真家として活躍。
〇写心家
心を写すと書いて写心家。
心に響いた感情を写真で表現したいという思いが込められています。
*撮影:12月中旬
前回は天狗の足形がある所までのご紹介でした。
今回は高社山についての説明から始めます。
<山旅スケッチ>
高社山フルーツ王国
高社山の南側の斜面には、一面、果物畑が広がっています。
実は高社山の山麓は葡萄を筆頭に林檎、桃など様々な果物が
栽培されているフルーツ天国なんです。
ぶどう
りんご
もも
なし
フルーツ王国
果樹園を営む佐藤忠一(さとうただかず)さん。
〇農家 佐藤忠一さん
りんごを作り続けて50年。
「いいりんごっちゅうのは、まぁ一番はあの~、色、後は形、
ここのが一番、もう断トツに美味しいって言います。
当然でしょうとは心では思ってますけどね」
この辺では元々、菜種栽培や養蚕が盛んでしたが、
昭和初期の不況で価格が暴落。
代わりに植えられたのがりんごでした。
そして戦後の高度経済成長を背景に嗜好品や贈答品として
フルーツが人気となり、種類が増えていったのです。
「高社山は独立してますので、南側に山はありませんので、
南面傾斜で朝から夕方までずうっと陽が当たってます。
果物は朝と夜の寒暖差が大きい程、ある程度な甘みものってきますし、
着色も良くなったり、ほんとに好条件が揃ってるということですね。
自分達の誇りの山ですね、これは」
高社山の自然の恵みが、全国有数のフルーツ天国を支えています。
標高800mを超えた。
「だいぶ景色が変わりましたね~。
針葉樹の林から広葉樹の林に来た感じですね~。
ブナが多いんですね、こちらの森はね~。
とても美しいですね~」
冬枯れの美しい木立ちを楽しみながら、ゆっくり登る。
出発して2時間半
「少し開けた所に出ましたね~」
〇胴結場(どようば)(1060m)
「ここは胴結場といいます」
〇胴結場
平安時代の将軍坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が
大蛇を退治する為に甲冑(かっちゅう)を整えた場所
胴結場という名前の由来は、平安時代の将軍、
坂上田村麻呂が大蛇を退治する為に、ここで甲冑を整えたというもの。
ここからは山頂へ続く稜線を進む。
「最初はね緩やかに登ってくんですけれども、
きつい所はもう少し出てきますね~」
「標高を超えてきたんでだいぶ寒く感じますよね?
で、どんどんどんどん、今から雪が増えてきますね~。
まさに冬っていう感じですかね~、今から」
「はい、ちょっとこちらをご覧ください」
ん?洞窟?
大きな岩の隙間に何かありますよね~?
「はい、こちらが~、高社山麓高社神社の奥社、峰の岩屋になりますね」
〇高社神社 奥社
(峰の岩屋)
薬師如来を祀るこの岩屋。
奈良、平安の昔から多くの修験者達が修行を行ったそうです。
そして原田さんとっておきの場所へ。
「や~、本当にここはちょっと危ないんで、ゆっくり行きましょう」
「よいしょっ」
「はい、こちらが天狗岩になります」
今回はこの天狗岩までと致します。
次回は天狗岩の説明から始めます。