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日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①     


こんばんは!11日(金)は、北日本では雲が広がり、

日本海側を中心に雨や雪が降るでしょう。
その他の地域は概ね晴れますが、西日本は所により雲が広がりそうです。

訪れるのは長野盆地に聳える高社山(こうしゃさん)。
地元の人に愛される山の冬景色を楽しみます。

冬枯れの木立ち
古来より続く
  信仰の山
厳冬の世界へ
長野盆地の
   絶景

             信仰の山 美しき冬
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               長野 高社山

長野盆地の北の端に聳える高社山。
標高1351m。
四方を集落に囲まれた独立峰で、高井(たかい)富士とも呼ばれています。

〇中野市赤岩

山の南西にある赤岩(あかいわ)地区。
高社山とゆかりのある高杜(たかもり)神社でガイドの方と待ち合わせ。

〇高杜神社 里宮(さとみや)(369m)

〇原田岳さん

おはようございま~す。

「おはようございま~す。
 写真家の原田岳(はらだがく)です。
 今日はよろしくお願いします」

原田岳さん、信州北部を拠点に冬山を撮る写真家として活躍、

撮影 原田岳

〇写心家

心に写すと書いて写心家。
心に響いた感情を写真で表現したいという思いが込められています。

「今、冬枯れの時期で、あの全て落ちてしまっているんですけれども、
 この時期ならではのあの雪に覆われる前の自然の美しさ、
 それを味わっていただければな~と思っております」

今回は高社山の魅力を2度に渡って味わいます。

〇初冬

まずは初冬、古(いにしえ)の信仰の道を辿(たど)ります。
赤岩登山口から天狗の伝説や、冬枯れの自然を楽しみながら山頂の手前、
高社神社の奥社を目指します。

続いて真冬、一面の雪景色を堪能します。

〇真冬

木島平(きじまだいら)スキー場の登山口を出発。
フカフカの雪や樹氷を楽しみながら最後に山頂からの絶景を味わいます。

2回とも登山口に下山します。
雪山に慣れた人向けのコースです。

*撮影:12月中旬

「石垣が凄い綺麗に組んでますね~。
 古く~からのなんで趣(おもむき)がありますよね~」

ほんと雰囲気がある~。

「や~、綺麗ですね~。
 高社山全体が~見えましたね~、ここで~」

あっ、山の上の方、薄っすらと白いですね?

「あの中腹から上は白い世界があるかもしれませんね~」

30分程で集落を抜けて~、山道へ。

〇赤岩登山口(480m)

「こちらは高社山登山道の入口になりますね~」

何か建ってますね~?

〇不動明王の石碑

「こちら不動明王の石碑ですね~」

不動明王?

「不動明王は迷いの世界から煩悩を断ち切るよう、導く仏様なので、
 人間の世界から神様の世界に入る最初の石碑としては、
 最も相応しいんじゃないでしょうかね」

なるほど~。

釈迦如来                   阿弥陀如来

閦(あしゅく)如来             観音菩薩

*現在の十三仏は復元されたもの

登山道には様々な神様を祀った石碑が13あって、道標(みちしるべ)にも。

「や~、陽射しが入ってきましたね~」

少し暖かくなってきた。

「やっぱり普段だと何か当たり前のように見えることが、
 こうやって太陽の暖かみとかもこの時期は感じられますよね~?
 や~、綺麗ですね~」

カシャッ♪ カシャッ♪

撮影 原田岳

カシャッ♪ カシャッ♪

何を撮ってるんですか~?

カシャッ♪

〇ムラサキシキブ

「ムラサキシキブですかね~?
 何かねこの紫色に気になったんですけど~」

澱(よど)みの無い綺麗な色。

「ほんと綺麗な紫色ですね~・
 中々自然界ではね、こういった紫色の実を付けるのは
 中々見ることが無いですよね~。
 英語で言うと、ジャパニーズビューティーベリーっていうみたいですね~」

〇紫式部

 Japanese

  Beauty berry

「日本的な色ってことですかね~」

カシャッ♪ カシャッ♪

山を登りながら気になったものを写真に収めていく原田さん。

カシャッ♪ カシャッ♪

カシャッ♪

「これはアカマツですかね?
 彫りの深さっていうのと樹皮の深さと樹形が
 暴れている感じが竜に見えたっていうので、
 ちょっとビビッときいたんで撮ってみました~、はい」

葉が落ち、草も枯れ切った冬の方が、
自然の姿が顕(あらわ)となり、新しい発見があるといいます。

カシャッ♪

カシャッ♪

カシャッ♪

「テーマをがっちり決めて撮ったりはしていないんですけれども、
 その時その時感じたもの。
 目で見えている以外のものを、あの、写し込みたいなと思って、
 頑張っていつも撮ってますね」

この大きな石は何だろう?

〇普賢菩薩

「こちら普賢(ふげん)菩薩の石碑ですかね?
 とっても顔はねやさしい~顔をしてるんですよね~。
 この顔を見ると、ちょっと疲れた体も癒されますよね?
 で、ここにはもう一つ大きな石があって、
 こちらなんですが、天狗の飛び石といいます」

〇天狗の飛び石

「実はこの高社山ですね、天狗の伝説があるんですね~」

へぇ~、伝説によると、山の麓にある割れ石から生まれた天狗が
この飛び石に飛んで来て、足を着いて。
さらに、山頂近くの岩まで飛んで行き、棲みついたというもの。

〇天狗伝説

割れ石

*写真『高社山とその周辺の自然』より

飛び石

天狗岩

「で、その天狗が足を着いた、足形が~、
 あるっていうに聞いております」

〇天狗の足形

足跡が~?

「これ~、結構足形っぽくないですかね~?」

う~ん、これ?

カシャッ♪ カシャッ♪

カシャッ♪

「左足っぽい感じが僕にはするんすけど~」

いわれてみれば。

「結構足小さ目なんですかね~?」

うひひひひ。

古の物語に想いを巡らせながら、先を進みます。

ここで山旅スケッチ。

今回は天狗の足形の所までと致します。
次回は高社山についての説明から始めます。





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