仮想劇場『心、どこにもあらず』
- カテゴリ:自作小説
- 2022/03/04 17:57:43
夕間暮れの空の下で一人佇む幸せがあるように、絶え間ない雑踏の中にあって誰彼構わず愛想を振りまく幸せだってあっていい。
ああじゃなきゃいけないだとか、こうじゃなきゃダメだとか決めつける前に、一度だけ自分をその場所に放り棄てて心の在り場所だけでも掴んでみようと試みてはどうだろうか。
孤独を恐れる人は幸いなのかもしれない。理屈なく一心に他人を求めることができる。おそらくは今の僕らにはそんな単純な事さえ容易にはかなわない。
きっとそうなるべくして一直線にそうなって、そして解りやすくドロップアウトしながら今ここにこうした形で転がり在るのだろう。
ある人が言った。
「寂しくって死にたい」と。
またある人は言った。
「何処にも自分の居場所がない」と。
誰とも交じり合えない歯がゆさや失望感。僕にも覚えがあるし同情は禁じ得ない。
しかしその訴えに対する答えなど僕には一つもなく、ただ今もここに在って陽炎の如くで。所在を眩ませただけの極悪人止まりの無能な輩に落ち着いている。
いつか報われる日が来るとは思わないほうがいい。
それでも自分を拾っては捨て、拾っては捨てを繰り返しながら今もひっそりと生息している僕の抜け殻がここにある。
僕を裸にしようとしないで・・・・w
以下みたいな感じかな。
内部に沈潜、パッシブ>外部刺激を探求、アクティブ
抽象・直観>物質・知覚
感情・想念・社会性・調和・柔軟>理想・一貫性
随想・創発>整合・統合