【お勧め】ロボコップ
- カテゴリ:日記
- 2022/02/19 01:40:54
久しぶりのお勧め日記なのですが、いきなり超メジャー作品。
でも、やはり良い。
久しぶりに100インチスクリーンを組んで、プロジェクターとBOSEのデカいスピーカーで視聴いたしました。
色々なレビューで言われていることの繰り返しかもしれませんが、予算がなくても、技術が追い付かなくても、アイデアと気合でここまで出来るんだという、まさに低予算SF映画の金字塔。わたしが言うことでもないですが、でも映画製作に関わる全ての人に見た貰いたい傑作です。
そういう意味では、1980年代中頃と同時期制作のターミネーターは、さらに目を疑うような低予算で制作され、興行収入はロボコップを上回っているという化け物映画であり、メジャー度も高いと思いますが、わたしはこの泥臭い現実感にあふれたロボコップの方が好きです。まあどちらも良いですけどね。共にSFの歴史に残る名作です。
初めて本作を見た高校生の頃(以下、見たことのない方は、ちょっとネタバレ注意なので悪しからず)、映画のラスト近くのクライマックスの銃撃戦シーンで、ロボコップが頭部の防弾用マスクと言うかヘルメットを被らないままで戦うのはなんでかな~と思っていましたが、まさにそこが本作の肝。
マスクを外し素顔をさらし、つまりマーフィー本人として自らを殺した者たちに対峙し、自身の死への落とし前をつけ、そしてラストで名前を取り戻しマーフィーとして再生していく、そういう主人公の死と再生の物語を、単純ではあるけれど破綻のないシナリオで淡々と語っていく、見た目の派手さとは裏腹の地味で硬派な物語です。
ポール・バーホーベンは、やっぱりいいなぁ。
この人の映画は、外れがない。もちろん元々の脚本が良いんですけどね。その脚本も、ユニバーサルの社員が半分趣味で書いたものらしいのですが、ロボコップというダサいタイトルもあってか、だれも監督を請け負ってくれず、最後の最後でポール・バーホーベンが引き取ったらしいとか。
ちなみに、ロボコップのキャラデザインの元ネタは、もちろん宇宙刑事ギャバンですw 個人的には、あんまりロボコップのデザイン自体は好きじゃないんですが。なんかズングリムックリww
ということでベタ褒めですが、そうはいっても私にとっての不動のSF映画No.1が、ブレードランナーであることに変わりはないのですけどね。SFの、いや映画の歴史を変え、まさにブレードランナーの前と後という節目を作った、人類の映画文化の最重要作品のひとつ、です。
余談ですが、本作は一発でR指定となった相当にエグいシーンが冒頭から最後まで何度か出てきますので、初めてみる方はご注意ください。
ロボコップは、やっぱりアメリカンと言うか、マーベルノリを感じます。宇宙刑事シリーズのオムツっぽさはなくて良いんですが、もうちょっとお腹周りとか足とかがシャープだとカッコいいのですけどね。
ロボコップとギャバンが似すぎていて、「真似したんだろうな~」とは思っていたのよ。
そのせいでロボコップって偽物というイメージがついてたわ、私の中では。