Nicotto Town



南の魔女クレア117


クレアは魔法の図書室の真下の部屋に降りて行く割と立派な階段が在ったので勇気を出しておりて行きました。
何故なら此の魔法の図書室へ下りる階段もそうだが上から見ると途中で消えているのです。
下へ数段降りると次の数段が現れると言う形になるので上から見るとしたの階に何があるのか解らない状態でした。
あの魔法の図書室の様に綺麗で立派で整った部屋だと良いのですが其れでもあの資材置き場に使った大きな広い部屋から魔法の図書室へ勇気を出しておりて行って良かったと思いました。

其れで今度は魔法の図書室から更に下の階に降りて行こうと思ったのでした。
今度はどんな部屋が出て来るのかと思ったら其処はふわふわと宙に浮いた異空間と言うか頭の平衡感覚が可笑しくなりそうな勿論立ってられないような気分が悪くなり頭が痛くなって更に胃が痛くなって嘔吐感がして更に何かが肩に飛び乗って来たのでクレアは「ぎゃー!」と声を上げてしまいました。何かがクレアの肩に飛び乗ってきたのです。
ゆっくりと顔を横に向けると白い猫がクレアの肩の上に居ました。
猫で良かったとクレアはホッとしました。
何故ならクレアは最初に此の城の事をフクロウ人間に聞いた時に大昔に行った時は鼠の人型が色々と家事をやっていたと聞いていたからです。クレアは鼠が苦手でしたから鼠にしては重いと思いながらもひやひやしながら見ると猫でホッとしました。

其れでも脂汗を滲ませながら冷静になる様に言い聞かせながら周りを何とか把握するとドアが見つかったので思い切って空中を浮遊して其のドアを開けて見ると白い壁があるだけでした。
其のドアを閉めるのが精いっぱいで何とか階段の所に戻ると手すりをたどりながら必死に上の魔法の図書室に戻りました。

猫は白い猫でクレアは其れを抱き上げると龍に乗って修道院へ戻りました。

もどってもしばらくの間は船に酔ったような気分で平衡感覚がもとに戻らず椅子に座るとへたり込んでしまいました。

白い猫はいつのまにかどこかに行ってしまいました。

クレアはとりあえずあのドアのある部屋は何なのかを聞くために魔女の木の家に戻るとフクロウ人間を大声で呼び出しました。

フクロウ人間は「今度は何の用か?」と相変わらずの上から目線で聞いてきました。

クレアは魔女の森の城の塔の魔法の図書室の下の部屋の話をしました。
そしてそこにはドアが在って其のドアを開けるとただの白い壁になっていたと話しました。

フクロウ人間はあの部屋は魔女が別の場所へ移動する為に使えるドアであのドアと繋がりたい部屋にドアを作ってあの部屋のドアを念じてドアを開けるとあの場所と繋がると教えてくれました。

次にクレアは白い猫の話をしました。
そして其の猫がせっかくあの場所から救って連れてきてやったのにどこかに行ってしまったと話しました。

フクロウ人間は其の猫は別の魔女の何人かに仕えていた猫でお前に仕える気が無いのでいなくなったのだろうと言いました。
フクロウ人間が言うには別の魔女が作った生きた動物を魔力で人型にした時は其の魔女以外は自分が仕えるに値しないと思えば仕えないで其の値打ちがあると言う魔女がでてくるまではどこかに行ってしまって其の気が出たら出て来るだろうし出て来ない時もあると言うのです。

クレアは其の言い方に頭に来ました。
「貴方と言い、ドラゴンと言い、其の上から目線は何なのよ!貴方が私を勝手に魔女にしたのしょ!其れなのにしっかりと色々な事が出来る魔女にしないでほったらかしにしておいてまるで魔女の資格がない様な言い方をして無責任だと思わない?」と言うとクレアはアルガーの妹が言っていた言葉を参考にする事にして「馬鹿じゃないの!」と言いました。
此の言葉は使ってみたいと思っていたのです。更に「最低!」と言いました。

「勝手に魔石を取って来た魔女だけが仕える真実の鏡を使うために私を魔女にしておいて後は知らんぷり何て無責任だと思わないの!」と言いました。
「あんな猫にまで馬鹿にされるような魔女何てやってられないわ!だから赤いオオカミにお礼を言ったら魔女はやめてやるんだから。覚えておきなさいよ。其の時に無責任な事をした自分達を後悔する事ね!最低野郎!」と言いました。

さぞかしフクロウ人間はしょげただろうと思って彼をみましたが彼は相変わらずのそっけない顔をしてます。

クレアはますます怒って「ドラゴンもドラゴンよ。水の魔法を使えるようになったら水龍を扱える杖を作れると言うので水の魔法を一生懸命教えて貰っていたのにあれっきりいなくなって!今度会ったら言っときなさい。無責任な最低の馬鹿とクレアが言っていたとね」とクレアはそう言うとドアを勢いよく開けてバタンをしめるとどたどたと業と音を立てて更に壁を蹴飛ばした為に足が痛くなって「いてっ」とつぶやくと今度は壁をぶったくと手がじ~んといたくなったので此の辺にしておいてやるとつぶやいて修道院に帰って来ました。

其れから数日後にクレアはジルドの街に行ってドアを購入すると大工のぬいぐるみを使ってドアを修道院のクレアの作業場の壁に付けてあの場所と通じる様に念じてドアを開けて見ました。

ドアを開けるとフクロウ人間の言う通りのあの可笑しな空間の部屋に通じてました。
クレアは其の中に這うようにしてはいると上に上がる階段の所までたどり着くと上に上がって新しい本を1冊持ってくると今度は反対に魔法の図書室から下の階に行く階段を下りてまた這うように四つん這いになりながらドアの所にたどり着くとクレアの作業場の部屋に戻りました。

便利と言えば便利なのですがクレアにとっては龍を召喚して飛んで行った方が良い様にも思いますが冬になると龍に乗って高く飛んで早いスピードで移動するのはとても寒いのです。

まあそんな時に別の魔女の森の魔女の城に行く方法が見つかったと思う事にしました。
色々な選択肢がある事は無いよりはマシだと思う事にしました。

突然ドラゴンが来て水の魔法の訓練の続きをやるので乗れと相変わらずの命令口調で言いました。

クレアは口を尖らせてむっとした顔をしながらドラゴンにまたがるとドラゴンは乱暴に飛んでクレアは振り落とされそうになりました。

其れから乱暴に魔女の城の庭に着くとドラゴンは乱暴にクレアを振り落としました。

転げ落ちそうになりながらも何とかクレアが降りると頭から水をかけて水の魔法の伝授して水龍を操られる杖を作ればよいのだなと言って木の枝を折ってクレアに渡しました。

其れを使って水を自在に操れる様に成れと言うとドラゴンはさっさと行ってしまいました。

むっとしながらもクレアは其の木の枝を使って必死に念じて水を集めたり上にあげたり回したりしました。

クレアは手の届かなかった城の高い所の窓に水をかけて綺麗にしたかったので丁度良いと思って必死に其の木の枝を使って水を上にあげては狙った高い所の窓ガラスに当てました。

何度かやっている内に上手に思った量の水を思った力で投げ付ける事が出来る様になりました。

クレアは此れは便利な物が手に入ったと思いました。













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