余命一年、男をかう
- カテゴリ:小説/詩
- 2022/02/08 17:20:44
「記帳が趣味とか言ってるうちは素人だと思う。」
書名とともに挑発的な一文で物語が始まる。
自他ともに認める(?)ケチな私。
素人とはなによ(;ー”ー)と、
吉川トリコ氏の術中にハマって読み進めてしまった^^;
徹底した節約と、健康留意の日々を送る主人公が、
満40歳でがん検診の無料クーポンを得たことから、子宮頸がんが見つかり、余命1年もって2~3年と言われてしまう。
心ここにない状態で会計を待っているときに、
視界の端をシュガーピンクの色の髪をした男が横切った。
心ならずも主人公が関わることになったこの男、何者?
この男や同僚の丸山さんとのやり取りがおかしくて笑ってしまう。
前半のテンポがよく、話が弾むので、
中盤から終盤にちょっと展開がもたついた感じがした。
最後のまとめ方が・・う~ん、そうするしかないよね。
って、まぁ予想を裏切らない運びになったのだけど、
それ以外の挑戦的な結末も期待したい作家さんでした。
18年? 100歳はざらにいる時代に入っているのに、短くないですか?
消費期限はもっと長いですから大丈夫^^v
賞味期限が残り少なくなってきていますが *ଘ( •ᴗ•)༳࿐*✩*⋆¸¸.*