日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/01/29 00:28:35
こんばんは!29日(土)は、北日本と北陸は雲の多い天気となり、
日本海側を中心に雪が降るでしょう。
南西諸島は雨が降って、雷を伴う所もありそうです。
その他の地域では雲が多いものの晴れる見込みです。
訪れるのは奥羽山脈の栗駒山(くりこまやま)。
晩秋の霊峰を巡(めぐ)り、静かな山旅を味わいます。
大パノラマが広がる稜線
山肌を彩る紅葉
山頂に咲く❝氷の花❞
古くから続く山岳信仰
晩秋の静寂が包む山
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
栗駒山
宮城、岩手、秋田の三県に跨って聳える栗駒山。
古くから信仰の山として崇められてきました。
*撮影:10月下旬
訪れたのは10月中旬。
山麓を一面に染める紅葉が最後の見頃を迎えています。
JRくりこま高原駅から車で1時間。
いわかがみ平(だいら)に到着。
〇いわかがみ平(1113m)
登山口でガイドの方と待ち合わせ。
〇宮城県栗駒
レストハウス
おはようございます。
ガイドの男性の方「おはようございます」
太宰(だざい)さんですか?
〇太宰智志さん
「はい、え~、本日ご案内いたします太宰です。
どうぞよろしくお願い致します」
よろしくお願いします。
ガイドを務める太宰智志(だざいさとし)さんは、
山岳スキー競技に取り組むアスリート。
日本選手権で優勝したこともあるんですって。
〇2019年 山岳スキー競技日本選手権ショート部門優勝
今日のコースの見どころを教えてください。
「はい、栗駒山の登山道の中では距離の短い部類のコースなんですけれども、
その短い中に栗駒山の魅力がギュッと凝縮された
変化に富んだ楽しいコースとなっておりますので、
期待していてください」
晩秋の栗駒山を歩く日帰りの山旅。
登山口から東栗駒コースへ。
新湯沢を遡(さかのぼ)り、栗駒山山頂へ。
そこから稜線を歩き、紅葉の大パノラマを楽しみます。
途中山岳信仰で知られる御室(おむろ)の祠に立ち寄ります。
目指すはビュースポット、展望岩頭(てんぼうがんとう)です。
下山は来た道を戻り、最短ルートで下る中級者向けのコースです。
「気をつけて参りましょう」
はい。
午前8時出発
「雨の影響でドロドロになってることが、多いコースなんですよ」
ほ~んとだ、水が溜まってる。
「なるべく、こう水溜まりや泥濘(ぬかるみ)を避けて、
注意して歩いてください」
は~い、気をつけま~す。
さ~、頑張って行こう。
「この辺りあの~、緑の葉っぱの木が~、沢山あるんですが~、
栗駒山で~、代表的な針葉樹です。
え~、クロベという木なんですよ」
〇クロベ
一年を通して緑の葉が茂るクロベ。
普通は高さ10m程になるんだそうです。
「ご覧の通りあの幹がカーブして生えていますが~、
これは栗駒山があの積雪が豊富な為に、真っ直ぐ伸びにくいからこのように、
雪をこう重みで頑張りながら上に上にと伸びているんですね」
雪の重みで木がこんなに曲がるんだ~。
厳しい自然だな。
「おっ?」
太宰さん、何か見つけたんですか?
「今、あのちょうどオレンジと黄色と緑とグラデーションが楽しめる紅葉ですね」
ほんとだ~、パレットの上で絵の具で混ぜたみたい。
〇ドウダンツツジの仲間
同じ木なのにこんなに色が違うんだ。
色付き方が違うのは場所によって、
日光や風の当たり方が違うからなんですって。
色付いた木々の間を縫うように進みます。
「さてここで東栗駒コースの第1関門にやって来ました」
第1関門?
「はい、見てください。
あの~、粘土質の土壌が見えています」
わっ、ツルツルして滑りそう。
転ばないようにしなきゃ~。
「はい、登山者の間では❝黄色い悪魔❞と呼ばれて恐れられています」
黄色い悪魔か?気を引き締めて行こう。
「行ってみましょう」
「足場はありますので~、しっかり足をこうフラットに着いていけば、
そうそう滑ることはありません」
こういう時こそ基本を忠実に。
足をフラットに置いて、一歩ずつ、丁寧にっと。
おっ、今度は梯子(はしご)だ~。
「そしてここを登り切ると素敵な景色が見られるんですよ。
見てください、クロベの森を眺めることが出来るんです」
鮮やかに光るクロベの緑。
その中に混じる紅葉がアクセントになって綺麗だな~。
歩き始めて40分、大きな沢に出た。
「東栗駒コース第2関門の新湯沢に到着しました」
第2関門?
今回は、第2関門の新湯沢という所に到着の所までと致します。
次回は、新湯沢の説明から始めます。
そうですか、標高が高い山がありますし、緯度が高いですから冷え込みやすいですものね。