日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/01/15 00:02:00
こんばんは!15日(土)は、西日本から東日本は晴れるでしょう。
午後は西日本では所々で曇りや雨となりそうです。
北日本も日中は晴れる所が多くなりますが、
午前中は日本海側では雪の降る所がある見込みです。
南西諸島は雲が多いものの晴れるでしょう。
輝く沢を登る
紅葉に包まれ進む
いくつもの滝を越えて
絶景の広がる頂へ
きらめく水の山
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北海道 斜里岳
〇登山ガイド 伊藤典子さん
登山ガイドの伊藤典子さん。
知床の自然に魅了され、13年前、斜里岳の麓の町に移り住みました。
その後ガイドとなり、山の魅力を伝えています。
前回は、沢沿いの道を進みまして、これから沢を渡る手前の所までの紹介でした。
今回は、沢の渡り方を伊藤さんに教えてもらいますところから始めます。
<山旅スタイル>
沢の渡り方
〇沢の渡り方
安全な沢の渡り方、教えてください。
「さぁまず、一番渡る前にですね、確認して欲しいのが、向こう岸ですね~。
道がね、分からない人はちょっと目線を上げて
ピンクテープを見つけてください」
〇登山道を示す目印を確認
渡る所を間違えないようにこの山では登山道を示す目印が付けられている。
ピンクのテープや岩に書かれた矢印などを確かめながら進もう。
「はい、じゃあ渡りますよ~。
渡る時にはなるべく浅い所を探して浮石が無いか確認しながら
ゆっくり一歩一歩、確実に歩くようにしましょうね」
〇浅いところを探し 足場を確かめる
濡れることを恐れずに歩幅を小さくして歩く。
〇歩幅は小さく
無理に石の上を渡ろうとすると、バランスを崩しやすいので危ない。
わっ、また沢、ほんとに何度も渡るんだな。
足元を確かめながら、ゆっくり慎重にっと。
「ここちょっと大変ですよ~、こっちに足を置きましょう」
沢の上に突き出した岩場をつたって行く。
流れが早~い、踏み外さないよう気をつけて~。
あっ、は~、あ~。
歩き始めて1時間半
「ちょっとね、開けてますよ~、どうぞ~見てください。
ほら山頂が正面に綺麗に見えてますよ~」
青空にくっきりと浮かんだ斜里岳。
〇斜里岳
黄色く色付いたダケカンバとのコントラストも綺麗。
「山に明かりが灯ったような感じがしませんか?
山全体がね一色に染まるっていうのもいいと思います」
標高は900mを越えた。
わ~、滝ですね~?
「はい、羽衣の滝で~す」
〇羽衣の滝
素敵な名前。
白い水しぶきに岩肌が透けて、ほんとに天女の羽衣みたい。
「凄く優しい感じがして、爽やかな気持ちになりますね~」
落差10m~、一枚岩の上を流れ落ちていく。
滝の音に背中を押される。
「今からここを登って行きますよ~」
わっ、随分急な岩場ですね~?
「結構ね傾斜があるように見えてるんですが、
良く見ると石の出っ張りがあります。
しっかりとそれを見つけて足を確認して、両手両足使って登って行きましょう」
岩の出っ張りに足を掛けて確実に登る。
岩場を越えると、滝が間近に。
「う~ん、しぶきがこっちの方まできますね~、滑りやすいんですね。
慌てず落ち着いてゆっくり行きましょう」
は~い。
わ~、凄い迫力。
まるで水が踊ってるみたい。
わ~、気が抜けないけど、何だか楽しい。
これぞこの山の醍醐味。
煌めくしぶきを浴びながら幾つもの滝を越えて行く。
〇万丈の滝
「ここはちょっとクライミングっぽい感じになってます」
乗り越えた~。
「はい、後ろを振り返ってみましょ~う」
わ~、いい眺め~。
「斜里平野が見えてます」
登って来た深い谷の向こうに広がる斜里平野。
〇斜里平野
「斜里っていうのは、元々アイヌ語で、芳(よし)の生えている所っていうのが
語源になっています」
〇斜里=ヨシの生えているところ
芳が生えていたってことは、元々は湿原だったんだ。
「斜里岳から沢山の小さな川が集まって、
最終的にはオホーツク海まで流れているっていうような
場所になってるんですよね」
〇オホーツク海
ここで山旅スケッチ。
今回は斜里の意味を分かりましたところで終了と致します。
次回は斜里岳から清らかな水が育む地域の特産の説明から始めます。
そうですね、フェルト底という沢を歩く靴があるのですが、
それに近いですね。
滑りにくいはずです。
以前のガイドさんて足袋を履かれた方がおりましたね。