Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


1505番:アルト・ハイデルベルク(110の下)

110の上より続く

アルト・ハイデルベルク(110の下)


—————————————《文法》———————————————

Es rennen Leute vorbei. /  (殿下の) そばを駆け抜ける人たちもいた.
 しつこいけれど、再度 es の説明です.定動詞が3人称複数形な
ので、先ほどのご説明で間違いかとは思いますが、別の角度からも
みてみましょう.
 英語の構文でThere is ~、There are ~ というのがありました.
どうも文の雰囲気からして、これによく似ていると思い、このコー
ナーで取上げました.では、これを英語のこの構文に当てはめてみ
ましょう.
 There are people running through.  あるいは
 There are people passing by.
が考えられます.

そうしてみると、英語のthere に対応する成分はドイツ語では es にな
るかと思われます.
 Es ereignite sich ein Unfall./ 事故が発生した.
  There happened an accident./ 同上

 Es kamen drei Soldaten heran./ 3人の兵士が近づいてきた.
 There came nearer three solders. / 同上

これらの違い目は何かというと、there が副詞なのに対しes は
文の主語であり、動詞を定める力を持っていること.
それ以外は同じ役目で、「これからあるお話をしますよ」という
前置きの役目を持っていることです.

ですからes という仮主語に対し、意味上の主語には不定冠詞か
数詞がついています.英語の場合も、「there + V + 主語」の
主語は不定冠詞か数詞がつくのが普通のようです.

結論:ドイツ語のes は英語のthere に似た働きがある.
   ただし文法機能はちょっと違うが…   




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