新型コロナウィルス2~ワクチン~
- カテゴリ:美容/健康
- 2022/01/09 00:02:44
現在、三回目のワクチンブースター接種が決め手の様に語られているので、ワクチンについて書きます。
ワクチンとは、毒性を弱めた病原体、もしくは死んだ病原体を体内に入れることにより、人間などの宿主体内に病原体に対する特異的な免疫をつくるものです。
病原体が赤痢菌やコレラ菌などの細菌の場合は弱毒化ワクチン、死菌ワクチンと言います。ウィルスの場合は後者を不活化ワクチンと言います。
つまり、ワクチンを製造するには、病原性細菌やウィルスを培養し、増やして死滅処理または不活化処理をする必要があります。
細菌の比較的簡単で、シャーレや培養液で培養できます。
インフルエンザウィルスの場合は、有精卵で培養が可能の様です。
一方、新型コロナウィルスの場合は培養が困難な為、新型コロナウィルスの遺伝子を解析し、その遺伝子の一部を人為的に合成しているので、言うなれば遺伝子ワクチンとなります。
通常のワクチンの場合、病原体表面にあるタンパク質などに対する免疫ができます。
病原体が遺伝子変異し、変異株となったとしても、ターゲットとなるタンパク質の構造が大きく変わることはありません。逆に言えば、大きくタンパク質の構造が変わってしまった病原体はそれ以上の感染を広げることがほとんどできなくなります。
その為、病原体の遺伝子に変異が多少起きても、ワクチンの効力、つまりワクチンによってつくられた特異的免疫機構はほとんど弱まりません。
この様に、体内の免疫機構はその形状に対して発動しているのです。
現在の新型コロナウィルスワクチンは遺伝子ワクチンなので、遺伝子に変異が起きると遺伝子の一時構造が変わってしまい、ワクチンの効力が薄れてしまいます。
まして、変異したウィルスが感染先で更に変異を起こしたりしますので、どんどん遺伝子の構造が変わってしまい、ワクチンの効力がどんどん薄れていきます。
つまり、遺伝子ワクチンは病原体の遺伝子変異に対して極めて脆弱なのです。
新型コロナウィルスの変異株が問題になっているのは、感染力や凶悪化だけで無く、ワクチンの効力が薄れてしまうところにあるのです。
今後も感染者が増えれば、変異株ができる可能性もどんどん高まり、最悪の事態を招く可能性すらあるのです。
もはや、昨年に接種したワクチンのことは忘れ、ワクチン未接種な時と同等以上の感染防止対策が必要でしょう。
行政による感染対策はザルなので、一人一人の感染対策を強化しなければなりません。