Nicotto Town



南の魔女クレア86


クレアがモゾリアナの度ピンクの館に戻って次の日にモゾリアナで注文したドレスが出来上がってきました。
其の豪華さに驚きましたが更に驚いたのは其の値段でした。
此れならモニークの店で3着は一番高いのが買えそうです。
此れだもの最初に驚いた高額の給料を払うはずだと思いました。
しかも其れを着てパーティに出るのが仕事言うのは何を考えているのかと思いました。
アルガーはシドリアルで何をしていたのかをしきりに聞きたがりました。
彼の仕事はクレアの見張りでもあるから仕方のない事なのかもしれませんがクレアはシーズの事を話すわけにもいかずにとりあえずイドエルの立場を少し上にあげる手伝いをしたと言いました。
アルガーが詳しく聴いて来るので宝石を売ったとは言えずにシドリアル国内の貴族院の複雑な状況があってと貴族院議員内は元シドリアル王国派と其れ以外に分かれていると説明しました。

クレアはモニリスと読んだシドリアル国の歴史の本の内容を思い出しながら約200年前にシドリアル王国が統一されたのだけど其の前はシドリアル国内は幾つもの領主が支配する領土に別れていて其れらが細かく戦争を繰り返したり同盟を繰り返していたのだけど白い龍を従えた北の魔女が今のシドリアル地方にあるシドリアル王国に加担してシドリアル王国がトウニ地方にある色々な領土を支配して行って更にコウアニ地方をの色々な領土を支配して行って最後にバスタ地方を支配して行ったのだけど
南の魔女はトウニ地方とコウアニ地方とバスタ地方とその他に此の国とクロラルド国との管轄みたいなものだったけどそう言ったどこかの領主の味方をする事をしなかったのでシドリアル王国が今のシドリアルを制服した時にシドリアル国をでてモゾリアナ国の端っこに魔女の森を作って木の家を作って其処に移り住んだと言われていて其の辺りは良く解らないのだけどつまり元シドリアル地方のシドリアル王国派と遅くに制服されたコウアニ地方やトウニ地方やバスタ地方の領主だった所の出身の貴族議員とシドリアル王国と早くにシドリアル王国に加担したシドリアル王国派が仲が悪くてイドエルはシドリアル王国派の代表の様な立場で私が同席すると何かとイドエルの立場が優位に立つので其れに協力をしてきたと説明しました。
其れでアルガーは納得した様でした。

其れよりも何よりもクレアに取ってモゾリアナ国の王族や貴族達との社交界のパーティが一度行っただけで負担で何とかならないかとアルガーに言ったのですが其れが仕事の一部で其の為に給料がドレス代も含まれて出ていますと言われると仕方なしに出席する事にしてました。
龍に乗って行く訳に行かないのでアルガーと一緒に馬車に乗ってお城に向かいました。

相変わらず親切なクラスバー夫人がクレアを一人にしない様に気を使ってあちこちの話の輪の中につれて行ってクレアを話の中心にしようとしました。

クレアは仕方ないので初めての夫が領主で侯爵夫人になったは良いけど夫が士官学校を出ていたが為にキリアマリ国との戦争に行って戦死して自分が領主になったと話しました。
で、女領主になったら領民になめられて税金が取れなくなったので警邏隊庁長官の息子の威力を借りて自ら警邏隊と一緒に騎乗して自分で税の取り立ての強制執行しましたの、すると其れが新聞に女領主警邏隊と一緒に自ら騎乗して税を払わぬ領民に鉄槌と言う様な感じで大々的に書かれて実家の御父様から直ぐに帰る様に言われて実家に帰る羽目になりましたのと笑い話の様に話しました。
本当は悲惨なせいかつだったけど其の辺りは言わないで武勇伝の様な話にしてお父様には女がズボンを穿いて警邏隊と一緒に騎乗した事が世間に知られて二度と嫁の貰い手は無いと言われてとても怒られましたの。
所が直ぐに縁談が来て何と相手は歳下で一人息子が地方の荒くれ物が多いと言う地区の警邏隊長に赴任する事になったのでしっかりした女の人と結婚させたいと言う話で何で私が子供の御守の様な結婚をしなければならないのかと悲嘆にくれたましたけど其の話は流れましたの。そんな飛んでも無い人生を送りましたのよと言うと其の話は大いに受けてクレアはすっかり社交界に打ち解けて行きました。

其の話は常にクレアの傍にいるアドがーによって上の人達に報告されてクレアが平然と龍に乗って此の城に乗り込んで来た時の話もあって其れだけ気の強い女だから魔女になったのだろうと陰で言われてました。
クレアにとってはマドレとカリドに強引に説得されて魔女にされてしまったのだけど未だに自分が魔女をしている事に納得はしてませんでした。

けれど皮肉な事に魔力はどんどんクレアを魔女の世界に引き込んでいきました。
クレアがふと話の輪から少し離れると否応なしに不穏な嫌な感触の空気を感じるのです。
クレアはそっとパーティ会場を出て其の空気の漂いの方を探すために城のあちこちを歩き始めました。
クレアは此の城がどのような構図になっているのかは全く解りません。
唯其の何とも言えない嫌な空気を探して城の中を彷徨う様に歩くのです。
ある時はクレアが放った猫に呼ばれて行くときもありました。
長い廊下をふらふらと歩いたと思うと壁の匂いを嗅いだり階段を上ったり下りたりまた長い廊下を歩いて絨毯の匂いを嗅いだり少し歩いて立ち止まってドアノブの匂いを嗅いだりと城のあちこちをふらふらと歩きまわるので気が付くとクレアは自分がどこにいるかが解らなくなって帰るに帰れずうろうろするとクレアの後を付けて来たアルガーがパーティ会場に戻してくれるのでした。

クレアはある時は虚ろな目をしてあるときはとても険しい目をしてあるときは気分が悪そうにぐったりとして壁に凭れてぼーっとしていたりと色々するのでアルガーはクレアから目が離せませんでした。
クレアは少しずつですが何かを感じ取って行きました。
そして次第に狙われているのが漠然と何なのかを感じ取る様になってきましたが確信はありません。
其れが何かもクレアに取って初めての感覚なのでクレア自身が混乱をしている様でした。
唯魔女の仕事はパーティに出る事だと言う事の意味は理解できるようになった気がしました。
確かに其処に行くと少しずつ其の嫌な空気がかぼそいですが時々ふわっと感じる事があるのです。
クレアは其れまで感じた事の無いとても嫌な気持ちになるのです。

最初はクレアは自分が此のモゾリアナ国の社交界のパーティに出ると気を使って疲れるから其れが嫌でこんな雰囲気の空気を感じるのだと思っていましたが
次第にクレアはそうでは無いという事が解って来たのです。

クレアが放った猫も逆毛を立ててうなっている場所があって猫がクレアを呼びました。
人間の何百倍も敏感な猫が察知している事によってクレアは其れは慣れない社交界に疲れて感じているのではないという事が解り始めました。
そして其れを突き止めようとクレアが次第に動き出したのでした。
アルガーがパーティに出るのが仕事言う意味がクレアが次第に解って確信を持ち始めたのでした。








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