かつて、ここで2回、子供の頃クリスマスにはサンタが来なかった話を書きました

今回もクリスマスの悲しい話です
なので読みたくない方はスルーしてください^_^

みんな、楽しいクリスマスでありますように☆


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小学2年の時だったかな？
話はまずクリスマスより2ヶ月ほど遡ります
ある日曜日、私が通っていた小学校でバザーが開かれていました
どう言う経緯だったかは忘れましたが、父親とそのバザーに行くことになったのです
何か掘り出しものがあるかなぁって思って見ていると、そこにポンジャンというゲームが売っていました
以前、友達の家で遊んだことがありました、すごく楽しかったのを覚えています
ポンジャンとはドンジャラの前身です
ドンジャラは牌にキャラクター（ドラえもんなど）が描かれたものでしたが、ポンジャンはキャラクターではなく車や飛行機の絵などを描いたものでした

その頃はドンジャラはブームになっていて、いろんなキャラクターのものが出ていました
もちろん欲しかったけど買ってくれるとは思えなかったので私は我慢していました

そこにバザーでドンジャラではないですが、ポンジャンを見つけたのです
父親はキャラクターものが好きではありませんでした、キャラクター＝幼稚、そう思っていたようで嫌いだったみたいです
しかしポンジャンはキャラクターは描かれていません、それにバザーなので中古価格、これは買ってくれるのではないかと思い頼んでみました
しかし、父親の答えはノー
私は悔しさから普段見せたことのないほどの泣きながら駄々をこねました
もしかしたら友達が来ていて見ているかもしれないのに泣きました
それでも買ってくれませんでした
なんでだ？何故にバザーに来ているんだ？それしか頭にありませんでした

何も買わず家に帰ると、父親は押し入れから小綺麗なカバンを持ってきました
それは新品の麻雀牌…これで我慢しろと言う意味です
こんな高価そうなものを買うくせにという思いが駆け巡ります
麻雀とドンジャラ、似てはいるものの完全に別物です
それでも私は妹と麻雀をドンジャラのように見様見真似で遊びました

そしてクリスマス
もちろんサンタさんからのプレゼントは来ません

しかし、その時は母親が気を利かせ父親に進言したのです
ドンジャラ買ってあげたら？と
クリスマスのプレゼントとしてもらいたかったのですが
買ってもらえるならそれでもいい
25日の夜、近くの玩具屋さんに行きました
玩具屋へ行くまでの車中、終始無言、明らかに父親はめんどくさそうで機嫌が悪かったです
私は自分が何か悪い事をしているようで心が押しつぶされそうでした

玩具屋に着き、店内へ入ると煌びやかな空間にドンジャラのコーナーが
私は目を輝かせて近づくと、父親は不機嫌な声でイライラしながらこう言い放ちます
「どれや？」
本当に冷たい言い方で、その心無い言葉に輝いてた目が曇った瞬間でした
私は選ぶ時間も与えられず、側にあったパーマンのドンジャラを手にしました
イラついている父親の顔はこんな幼稚なものをよく欲しいと思うなと言っているようでした
帰りも無言のまま
私は悪い事をしたんだなと思わずにはいられませんでした
何故？何故？何故？
何故にサンタさんは来ないんだ
来てくれたら、こんな悲しい思いはしなくてもすんだのに…

楽しいクリスマスはわたしには幻でしかありません

終わり