南の魔女クレア76
- カテゴリ:自作小説
- 2021/12/23 17:00:57
マドレとカリドが言うにはだから此のモゾリアナ国で此の麻薬草を使って薬を此れだけ組織的に大量に出回せられるのは此の国では難しいと言って其の出所はシドリアル国から入って来たと言うのです。
クレアはそうだとすると村を通るけどアクレは何も言わない。もしそうだとするとアクレが何か言うはずだし村長さんも前に行った時に言ったはずだけど思い当たるのは魔女を恐れている人達が村に入り込んでいるという事です。
真相を知りたいとクレアは思ったので真実の鏡を作る事に納得しました。
次にフクロウ人間がクレアに自分の力をコントロールし易い様に武器に力を投入させる事を提案しました。
クレアは渓谷を下りた川で手から火を放った時に対岸の木々が一瞬で消し炭になって対岸の渓谷にも黒い焼けこげが出来た事ので其れを納得して一応定番の剣にクレアの炎の力を移す作業をフクロウ人間に教わってやりました。
次にクレアはどんな攻撃でも防ぐ盾を作りました。其れでもクレアの力は膨大なので此れまで色々な魔女達が作った武器を自分も使える様にする事をフクロウはさせました。其れには其々の武器を作った時の魔女が使った力の倍の力が必要になりました。其れでもクレアの力は強すぎて一向に減った様子は見えません。
フクロウは仕方なしにクレアに渓谷の下の川岸に降りて力をコントロールする事を覚えさせる事にしました。クレアは其れは自分でも必要を感じていたので其の日は夜まで其の訓練をし続けました。
次の日も朝から其の訓練をし続けても一向に警邏隊の人達からの返答は来ません。
クレアは村の事も心配で遂にみんなに黙って龍に乗ると直接モゾリアナ国の国王に掛け合う事にして勝手に出発してしまいました。
モゾリアナ国のお城に付くとさっさと庭に降りて王様に遭いたいと其の辺の通りかかった人に言いました。彼は何者かと驚いて直ぐに不審者が城内深く侵入したと大騒ぎをしてます。
クレアは怪しい物じゃなくて自分は「南の魔女のクレア」だと言っても何時の間にか武器を持った兵に囲まれて龍がしっぽで軽く彼らを追い払ってます。
遂に弓矢の舞台が取り囲んでので自分は本当に南の魔女で王様にお願いがあって来たので王様に遭いたいと言いました。
出来れば穏便に済ませたいけどどうしても其れが出来ないのならとクレアは天に向かって一発軽く火を手から放ちました。
そして彼らを一瞬で燃やしつける事が出来ると言いましたが、ますます彼らはおびえてギリギリと弓矢をひく音がします。
仕方なしに軽く彼らを風でなぎ倒しました。
其処へ一人の着飾った男が来て王に代わって私が話を聞こうと言って妙に頑丈な場所に案内しました。
そこでクレアは港町の様子と警邏隊の一人に協力を求めたが返事が二日立っても来ない事と欲しいのはもし其の麻薬草の出所がシドリアル国なら其の草の根の根絶をする薬と其れから其の薬に侵された人を浄化する聖水も欲しいと言いました。
クレアはしばらく其の妙に頑丈な場所で待つように言われましたがどう見ても簡素な部屋でとてもお城の応接室とはいいがたく或いは玄関の隣のエントランスの隣にある待合室とは思えないと思っていると其の男が戻ってきました。
どうやらクレアの言っている事が本当だとやっと港町からの警邏隊の使者からのどうしたら良いかと言う事を書いた書状が届いた所で今から其の会議をするのでと言うのでクレアは時間が無いので今其の返事を書いた手紙が欲しいと其れを私が直ぐに港町の警邏隊の所に持って行くのでと言いました。
時間が無いから私が此処に来たので今直ぐに此処で其れを渡して欲しいと言うとペンと紙を用意して貴方が一言書けば良いだろうと迫りました。
何でこんな簡単な事が出来ないのかクレアにはさっぱり理解できません。
其の男にもし其の麻薬草の薬が此の国の首都の港に船で着いていたら大変な事になる。此の国はおしまいだと思う。
そして樽を船に運ぶ時に起きた事件のあらましを話しました。
そしてもうとっくに此の首都の港町についている可能性もあるしどこかの倉庫に仕舞われている可能性もあるし、其れで無くても必ずほおって置けば此の首都の港に入り込んで否港以外からもじわじわと此の国に入り込んで此の国は絶滅するだろうと言いました。
其れを言うと其の男は慌てて出て行きました。
クレアは何故こんな簡単な事が直ぐに理解できないで会議とか話し合いとか報告とかをして時間がかかるのか理解できないと思いました。
兎に角時間が無いのでとりあえず其の簡素な頑丈そうな壁をブチっと其の男についてきて不愛想に突っ立ってクレアを見ている数人の男の前で壊してみました。
分厚いレンガの壁は暮れの指から出る風でガラガラと音と凄い砂煙と誇りを舞い散って崩れました。
驚いて腰を抜かして逃げ惑う其の男の一人を捕まえるとさっきのお兄さんに時間が無いから紙とペンを持って来て一筆港町の警邏隊に全面協力をする様にと書いてくれと言う様に言いました。
本当に私が怒ると此の国の半分は一瞬で消えるそうですよ。試した事は無いけどと伝えて欲しいとも言って其の男を離しました。
やっとクレアは別の部屋に通されました。
地下牢何てクレアに取って意味の無い事だという事が彼らに理解できた様でした。
其の手のひらを返したような対応にクレアは呆れました。
お城の見た目よりすごく貧しい国かと思っていたら立派な部屋があるじゃないとクレアは思いました。
そして呆れた事にまた同じ説明をクレアは其処でしなければなりませんでした。
其れから数人を残してしばらくすると一人の男が入って来てクレアに此れを持って行くが良いだろうと言いました。
警邏隊に渡せばすぐに動くだろうと言って一枚の分厚い厚紙の折りたたんだのに袋が張ってあって其の封筒は赤い蝋を垂らして刻印が押されています。
クレアは彼を一目見た時に其れまで此の城に入って来てからあった男達と全然違った圧倒的な雰囲気に体が止まりました。
まず其の場に居た全員が姿勢をピンとただしたのです。
更に其の後ろから複数の男が恐らく彼を警備する為についてきている雰囲気です。
クレアが其れまでとは違った雰囲気と今まで味わった事が無い雰囲気に圧倒されて言葉を失っていましたが自分が何をしたのかを少し理解できたような感じがしました。
彼は此の国で長官の一人をしているクラスバーと言う者だと自己紹介しました。
クレアはマジーのお母さんの教えて貰った事を思い出して片足を少し後ろに引いて腰を下ろして頭を下げて「現在南の魔女を引き継ぎましたクレアと申します。」と言うと頭を上げて「この度は突然の無礼なご訪問をまずお詫びいたします。ですが此のモゾリアナ国の為にも時間がなかった為に止むをえなかったのです。彼らは既に麻薬草の薬を樽に入れて此の国の首都の港に運ぼうとしているのに一度は失敗した事が解っています。それ以前に運んでいるかもしれないし、其れ以降に運んだかもしれません。現在解った事は一度失敗した為に其れが明るみに出たという事です。あの港町は既に深く浸食されてます。此処で防いで全容を解明する為にお力をお借りしたくて参りました。」と言いました。
此れが彼との最初の出会いでした。