Nicotto Town



南の魔女クレア75


クレアは泣きながら魔女の家に着くとフクロウ人間の後ろに大きな龍が居ました。
フクロウ人間はクレアに此の龍が此れからお前の助けになるだろうと言いました。
クレアはしおらしく「よろしくお願いいたします。」と言うとぺこりと頭を下げました。
マドレとカリドは龍に驚きながらもフクロウ人間に此れまでの町の様子とクレアが壊された自分の店や市場の様子を見てショックを受けているという事と此れから同様にしたら良いかを話し合うために来たと言いました。フクロウ人間はクレアは此れまでにない強い力を持った魔女になってしまった事を二人に告げて感情のままに其の魔力を使うと破壊神となって地域どころか国までも破壊してしまうだろうと言いました。まずクレアの力をそいで更に今着いてしまった力をコントロールして使う仕方をクレアに覚えさせなければならないと言いました。クレアは龍の体やたてがみをなでながらフクロウ人間に此れに乗ってちょっと行きたいところがあるのだけど行って良いかと聞きました。フクロウ人間はクレアが其れを思ったのなら私に止める力は無いと言いました。
クレアは龍にまたがると窓を手をかざして開けると其のまま龍に乗って外に出て行ってしまいました。
クレアが行きたかった所はボルアートの領地の元のクレア領でした。
クレアはあのままみんなを置いて自分だけ贅沢三昧が出来る実家に帰って来たことで後ろめたい気持ちがずっと心に遭ったのです。
龍は雲の上の高い所まで飛んでボルアートの領土まで来ると下に降りてきました。
クレアは館によらないでこっそりと森の中を進んで行きました。
そしてあの館から少し行った場所の駄々拾い雑木林の所へ来ると其処はすっかり手入れをされていて牛が放牧されていました。
あのただ無駄に広い場所で冬はボルアートと雪遊びをした所が恐らく夏の間は牛を放牧する為に整備をしたと思われます。
館の傍もきれいになっていて馬車の通る場所も脇道の草むらから見ると綺麗に整備されています。
クレアはあれからみんなで頑張ったんだと思うと眼がしらが熱くなりました。
クレアはみんなには合わせる顔は無いと思っています。
余りにもあの状態でクレアが実家に帰る事は酷い行為をしたとクレアは思っているからです。
黙ってくれは龍にまたがると魔女の家の方に戻って行きました。
其の頃魔女の家ではフクロウ人間とマドレとカリドと此れからの事と余りにも強くなり過ぎたクレアの力について真剣に話し合ってました。
其れだけではなく港町も直ぐにでも何とかしないとあの麻薬の薬草がモゾリアナ国の首都のクアナに持ち込まれると大変な事になります。
マドレもカリドも何度か警邏隊が調べに来ても誰も何も言わず彼らが立ち去って行ったことを知ってます。
警邏隊が来た所でどうにもならない事は解ってます。
フクロウ人間はまずクレアの力を少しでも分散させる事を優先的に直ぐにでもしなければならないと言いました。
其の為にはクレアにクレア専門の魔法の道具を作らせて自らの魔力を力任せに使うのではなく魔法の道具を使う事で力を抑えて小出しにする事をさせなければならないと言いました。
其れは此れまでの魔女にも力を暴走させない為にさせてきた事です。
何か今度の事に役に立つクレアが使う魔法の道具をクレアに作らせなければなりません。
マドレが過去の魔女の道具の中に真実の鏡があって嘘をつくと前の魔女が其れを持って来て其の鏡を当てられるとどうしても本当の事を言ってしまう道具があった事を思い出しました。
クレアにまず其れを作らせると警邏隊に何も言わなかった人達だけでなくまず犯人達を捕まえて其の鏡を当てると全員が本当の事をしゃべるのではないかと言いました。
其れには警邏隊の協力が必要です。しかも一人二人と捕まえてしゃべらせても其れを証言する前に彼らは殺されてしまうでしょう。
捕まえるには一気に掴まなければなりません。
其れに薬物中毒になった人達の治療も必要です。
フクロウ人間は其の薬物は魔女では浄化出来ないと言いました。
フクロウ人間は其の薬草は大昔はお酒の代わりをしたりシャーマンが祈りをささげて未来を予想する儀式に使われたり病気の苦しみから逃れる役目をしていて其れを浄化させる事を強い魔力を持った魔女が当時の慣習から其れを取り除く事を出来なくしてしまったというのです。
ですが、その後の魔女で其れを浄化させる事が出来る特別な聖水を作る特殊な魔力を一部の人達に残して行ったというのです。
其れはモゾリアナ国の神官の人達に其の力が特殊な祈りをし続ける事によって祈りの言葉は違いますが浄化させる其々の種類の聖水を作る事が出来る様になって今も其れが継承されていて彼らの作った薬なら其の薬草の薬物中毒を浄化させられるというのです。
此れで幾つかの事が解りました。まずクレアに其の真実を話す「真実の鏡」を作らせる事と警邏隊に犯人達の一人や二人だけでなくほぼ全員を一度に捕まえさせなければならないという事と薬物中毒になった人達には其の神官が其の薬草の中毒を浄化させる為に作られた特別な聖水が必要であるという事です。
クレアが戻った時は白い紙が薬草を作っている壁に貼られて問題点、出来る事、しなければならない事など◎だの三角だの×だのとか色々な事が書かれていて居てクレアは何を此の人達はやっているのかと思いました。
其の中にあのクロラルド国の第一王子を迎えに来た時の警邏隊の隊員が居ます。
2度程港町まで降りてきて誰もしゃべらないので子供の死体があったと言うだけで帰って行った警邏隊の一人が此処で初めて港町で起きている事を知ったのです。
マドレとカリドの考えは全員を逮捕する事と全体像をつかむ事と薬草が入ってきているルートをたどって薬草其の物を根絶したいと言う事でした。
其の為には警邏隊の大規模な一斉逮捕と言うのが必要不可欠です。其の為に警邏隊の協力を要請したのです。
2度程言って港町の人達から何も聞けなかった警邏隊員はどうやって彼らの口を割らせるのかと言う事とマドレとカリドの話だと逮捕者は数人程度で済まないと言う事で護送車もかなり必要で警邏隊員もかなり必要だと言う事は首都のクアナに行って許可が必要だと言うのです。
クレアは直ぐに其れは私が直ぐに言ってやって来ると言いました。唖然としている警邏隊の隊員を尻目にクレアは龍にまたがろうとしたのをカリドが飛びついて止めました。
カリドは下準備が必要だと言う事でまず此の地区の警邏隊隊長の要請書が必要と言う事になるそうです。
警邏隊の人が帰った後にクレアは真実の鏡を作らされました。此れはクレアしか使えないのですが普通の手鏡と小さなコンパクトサイズの手鏡を二つ作りました。
其れとマドレが言うには此の葉っぱの薬草の根絶は難しく根が2m位深く張られていて其れが四方八方に土の中で伸びていてあちこちに茎が出てきて葉をつけるのだそうでだいたい生息地は決まっていて毎年警邏隊だけでなく軍を使って葉や茎を見つけて大規模な抜き取り作戦を展開しているそうです。其れは結局根本の根までたどり着く事が難しく其れでも掘って根を見つけては其の根を腐らせる薬をモゾリアナ国ではやっているそうです。





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