Nicotto Town


日記ダイアリー徒然草


コンプレックスをなくす方法

其の二

はぁ?
思わず手紙を読み直す。
どうやら私の頭がおかしいのではなさそうだ。
おかしいのは、お父さんたちの頭だと言うことね。
なんてことだ。
あまりにもショッキングな事実が判明。
逆に、私の頭がおかしかったほうがよかった……。
つまり、つまりはお父さんとお母さんが、でていってしまったってこと。
ひまだから。旅に。
「ばかじゃないの……?」
あまりにも呆然としてしまい、頭がくらくらとした。
そ、そんな……。
二人に、あらん限りの罵声を浴びせたくなった。
一年後に帰ってくるんだぁ。よかったぁ。
って、遅いよ!!!
信じられない。いや、言葉にならない。
もしかしてドッキリですかね?
叫び声を心の中であげていると、ガチャリと扉のあく音がした。
「お母さん!?」
私は振り向いた。
「いや、違うけど……?」
そこには、弟の泉緒がたっていた。

彼の名前は、「いお」。
泉緒って書いて、いおと読む。
初対面で読める人ってあんましいないんだよね。
こんなこと言うのもなんだけど、結構不憫な名前だ。
泉緒ってなまえと比べたら、私の名前も捨てたもんじゃないよね。(そうでもない?)
でも、泉緒は私よりも頭がいい。
六年生が、五年生に負けるのはどうなのか、って話だけどね。
そう考えると、情けなくなってくる。
私は、自分の分のお茶をついで、(ここは強調するけど、泉緒のはつがない)
席に座った。
「つまり、お父さんとお母さんは、じょーはつしちゃったわけ?」
泉緒が言った。よくそんな難しい言葉使えるな……。
「ま、そういうことになるねぇ」
夢を追いかける、父と母。
なんて迷惑なんだろうか……?
「はぁ……」
泉緒が深いため息をついた。
私は思う。
ため息には、二種類のものがあるんじゃないか?
ひとつは、何か失敗したりしたときにするもの。
これは、たいていの場合自分のせいだし、すこしぐらい希望だってあるかもしれない。
泉緒がしたのは、もうなんていうか、ふかぁいふかぁいもの。
そこには、呆れと絶望がある(と、思う)。
「どうすんの?」
泉緒に突然聞かれて、私は戸惑った。
「え、どうすんのっていわれてもね……」
深くは考えていなかったけれど、本当にどうしよう。
「えーと、とりあえず通帳をだそうか…何円ぐらいあるのか、確かめたいし」
「もってっちゃったんじゃない?」
泉緒に即答された。
「え、そんな馬鹿な話あるわけないって」
そこで、ふといやな予感。
うちのお父さんとお母さんは、筋金入りの馬鹿だ。
すぅ…っと血の気が引くのが分かった。
やりかねない……。

アバター
2009/10/19 19:03
ありがとうございますw
すごく励みになります~ww
アバター
2009/10/18 15:34
続きがとっても気になりますね・・^_^
これからも頑張って下さい!
アバター
2009/10/18 15:21
ありがとう~w
がんばってかきますなw
アバター
2009/10/18 15:14
話の続きが気になるーーー(>□<)



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