Nicotto Town



南の魔女クレア46


クレアが村を警邏していると館を襲ったクレアに刺された少年に出くわしました。家に帰っても兵士召喚書来ているので数日後に戦地に行くと言いいます。もう一人の少年はとっくに兵士召喚書が来て戦争に行ってました。彼はクレアの付けた傷で入院した分とナイフを持っていたので刑務所から出るのが遅くなったのです。聞けば刑務所から出て来た所だと言いました。
其の内此の村の男達が召喚されて直ぐ行くから戦地で村の人達とあえるわよとクレアが言うと少年は泣きだして「俺の家は母ちゃんがいないんだ。父ちゃんが戦争に取られたら妹だけになる」と言いました。税金を兵士の給料から強制的に取られる事は刑務所で聞いて知っていて更に税金を払わないと早くに「兵士召喚書」が来る事も少年は刑務所で誰かから聞いて知ってました。此の村の人達が言っていた領主が「所得明細申告書」を持って来てから税金を払うと言うのも違っている事も少年は刑務所で聞いて知ってました。毎年ちゃんと税金を払っていれば家のどちらかが一緒に兵士召喚を受けないで何年かのどちらかが猶予があるのにすぐに両方が来ると刑務所で教えて貰って出て来たのでした。父親を説得して税金を払う様に言うつもりだと少年は俯きながら言うと走って行ってしまいました。
其れでもこの時点で居住税を払いに来たのは4分の3程度、「所得明細申告書」を其れなりに出して払いに来たのが1年前分が4分の3程度2年前までのが5分の1程度でとても満足が行く結果ではありません。残りは分割で払うと言う一筆を入れに来た者は4分の1にもなってません。
キリアマリ軍はトウニの砦の方にも攻撃を仕掛けて来ていました。
戦争はますます激しさを増してバスタの南端の砦を取り戻すどころではありません。
皮肉な事にあの少年の説得が村人の心を動かした様でした。何と続々と居住税と一年分の「所得明細税」を払う村人が館を訪れました。
其の頃クレアはダウニに呼び出されました。ダウニが指定した隣の領土のレストランに行くとダウニだけでなくボルアートの友人だった会計士の人と特にボルアートが仲が良かった友人と言う人と3人がクレアに実家に帰る様に説得し始めました。
特にボルアートと仲が良かったと言う人には戦地からボルアートが手紙を出していてクレアの事を心配する文面が書かれている手紙を見せて説得してきました。どれほどクレアの事を愛しているかと言う事やクレアがあの貧しい領土でやって行けないで義母と義姉に虐められて辛い思いをしているのではないかと心配する言葉が切々と書かれています。
クレアは私はボルアートが考えて居る様な軟な女じゃないと言うとダルニは其れは解ったがボルアートがどれほど君を愛しているかを考えて欲しいと言いました。ダルニは「自分と踊らない女に2か月も放課後ダンスの練習に付き合ったんだよ。其れだけでみんなはボルアートのお人よしには呆れていた」と言うのでクレアは「良い人だった事は認めるわ」と言いました。ダルニが其れは其れだけ君を愛しているからだと言います。クレアは「愛してるって何!?ボルアートは私を3階に閉じ込めたわ。そんなのは愛じゃない。私を人形やペット扱いしたのよ。少しも愛は伝わらなかったわ。私を『ユキヒョウ』だと言ったわ。後で動物辞典で見ると猫じゃない。ヒョウなら黒ヒョウの方がかっこよいし、どうせネコ科の動物に例えるならライオンと言って欲しかった。何よ、猫か何かにして私をそんなに馬鹿にして!」と言うとダルニが「でも君は白いタキシードを着た王子様に見初められてダンスを踊る為だけに2年間も専門学校で一位を取る為に勉強をしたんだろう?今時王子様等いるわけないじゃないか。しかも白いタキシードを来て態々隅の方に居る貧しい女を見初めてやってきて羽が生えたようにダンスを踊るのが夢だと良い歳をした女が言うんだ。頭が少しおかしい女にボルアートが夢中になっているって士官学校では有名だったよ」と言うのでクレアは「貴方たちは何も解ってない。私はお父様の決めた人と結婚するのよ。生涯其の人と暮らすのよ。」「其れは聞いてる」とダルニが言いました。クレアは「たとえ口から玉ねぎが腐った匂いを吐くような男でもそんな歳でもないのに腹がタプタプした男でも、ニタラニタラと気持ち悪い笑い方をする男でもお父様が決めたならどんな男とでも結婚をしなくちゃならないのよ。それ位、それ位夢見ていいでしょ。そして其の思い出を持ってお父様の決めた人と結婚するの。其の前に其の位の思い出を持ちたいと思っても良いでしょう。」とクレアが言うと3人は自分の腹を気にしたり口の匂いをかいたりとこそっとしてました。「あのねぇ、お父様の決めた人と結婚するのが当たり前の事だけど其れが本当は嫌だと自分が愛した人と結婚したいと思う心は人間だもの一人の人間の心はあるわ。でも其れが叶わないと思っているからせめてかなえられる夢を最後に思い出として持ちたかったのよ。つらい時も其れを思い出して頑張れる思い出が欲しかったの」ダルニが「ボルアートに愛されて結婚したじゃないか」と言いました。クレアは「あんなのは愛じゃないわ。本当に愛しているのなら館が困っているのなら私に相談して欲しかった。二人で困難な状況を知恵を出し合って解決したかった。本当に愛しているのなら相手の事を信じてくれるのが愛でしょう。ボルアートは私を最後まで人間として見てなかったのよ。私を穴の開いた愛玩人形としか見てなかった。私には考える頭がある一人の人間として見てなかった。私はボルアートが貴方達は信頼しても私を信頼してないと言う手紙を見せられても悔しいだけだわ」と言って泣きました。私は今の状況をボルアートと一緒に戦いたかった。二人で此の領土を守り抜きたかった」と言って実家に帰らないと言いました。
遂にダルニが切り札のカードを出して来ました。「それなら今君が置かれている状況を君のお父上に報告しなければならない。馬に石を投げ付けられたことも村人に酷い言葉を浴びせられている事も」と言った所でクレアは目をつむりました。其れを知ったらお父様はクレアに帰ってくるように言うでしょう。クレアが帰らなかったら此の領土を潰す手段を講じてもクレアを家に戻すでしょう。此の領土を国の物にしようとしている議員達と一緒になって商店会も動かすでしょう。此処を守るにはクレアはダルニに従って実家に戻るより他に無いという事は直ぐに解りました。
クレアは実家に戻る事を承知しました。だけどもう少し待って欲しいとせめてある程度税金が徴収できるめどがついてからと言いました。ダルニは其れで承知をしました。
クレアは本当はせめて義姉の子供が12歳になるまではあの館で頑張ろうと思っていたのでした。
其れが叶わぬならせめて残った払われてない税金をローンで払うと言う確約を村人から取らなければなりません。
ダルニにボルアートに「兵士召喚書」が半年後に来る事が解った様に此の村人にいつ来るか解るかと聞くともうだされているとダルニが言い時期に此処の郵便局に付くだろうと言いました。
時間が無い!とクレアはダルニに此れが最後だと言う協力を申し出ました。


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2021/12/12 10:44
ぐれいす様
動物辞典のユキヒョウの絵が下手で猫だったのでしょう。
やっとすこしずつ「南の魔女」になるきっかけに近づきました。
まさか3000文字の制約がこれほどきついとは思わないで内容もかなり削っています。
其れをどう後でホローしようかと・・・、ダルニは妻帯者になってます。
「ダルニの奥さんはトウニの所謂官僚と結婚したつもりがだうにダルニが役所の会議会議で何も決まらないのに嫌気をさしてやめて警邏隊に入ります。警邏隊の規則で最初の3年は地方回りで此の地区に配属されたダルニについてきて気候が合わなくて風邪を拗らせて結核になってバスタ地方のトウニよりの所にあるサナトリウムに入ってます。」←ここをバッサリ切りました。後で道つじつまを合わせるかを悩んでます。
其の他も色々削りました。何時までも話が進まないので・・・。
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2021/12/12 03:40
 クレアさん、雪豹を猫って……(^^;)



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