Nicotto Town



南の魔女クレア39


ダルシャはカンテラを置く役目を終えるとクロスボウを持ってクレアの後ろに着きました。義姉もクロスボウをもって階段を下りてきて様子を見ています。
クレアは更にもう一歩足を勧めると同時に足をつくと其の少年は「ギャッ!」と言う声を出して足を引っ込めようとしてバランスを崩して尻もちをつきました。
ダルシャがクロスボウで狙いを定めながらじわじわと近づいてきます。クレアは転んだのを機にまたぐようにして少年のもう一つの足の太ももに剣を付きさしました。
少年は其のままのけぞる様に「ううっ」とうめき声をあげました。義姉がクロスボウを持ってクレアの後ろに付きました。クレアは急いで紐を持って来て少年を後ろ手に縛りあげました。
ダルシャに警邏隊に知らせる様に言うとダルシャは凄い勢いでで行きました。
クレアは少年の上半身を起こすと更にぐるぐる巻きに縛り上げると義姉にメモ帳を持ってくるように言いました。それからクレアは気絶している少年の頬を思い切りひっぱたくと「逃げた奴の名前を言いな!」と怒鳴りました。少年が少しクレアを上目使いに反抗的な目をしてみたとたんにクレアは剣で少年の足を付きました。少年は「グギャ!」と声を上げるとクレアは「逃げた奴の名を言いな」と剣を振り上げながら言いました。少年が其の名を言うと義姉がメモ帳に其の名を書きました。「どこに住んでいる奴?」とクレアが言うと少年が黙ったのでクレアはまた少年の太ももを剣で突き刺しました。「ウギャ」と少年は顔をゆがめて叫びました。「どこに住んでいる奴」とクレアの冷静な声が響きます。少年はぼそぼそと言いました。
義姉が其れをまたメモに書きました。そのあと少年は気を失った所でクレアの往復びんたがの音が響きました。「此れからが本番でしょ!何寝てんのよ。郵便局員を襲ったやつの名前を言いな。20や30くらい足に穴が開いたって死なないから時間をかけて50くらい穴だらけにすると血が出過ぎて死ぬかもしれないけどゆっくり時間をかけてやるからしぬまでには全員の名前を言う?それとも指でも切り落とす?鼻でも削ぐ?そっちでも良いわよ。鼻をそぐときは顔を動かさないでね。顔が半分なくなっちゃうから。そしたらさすがに死んじゃうんでね。さあ、郵便配達員を襲ったやつの名前を言いな」と言ってもう一度太ももを刺しました。「ギャ~っ」と少年は声をあげると「郵便配達員を襲ったやつの名は?」とクレアが言いながら剣を振り上げると少年は次から次へと名前を言い出しました。
其の頃ダルシャはクマよけの鈴を夢中になって鳴らしてました。其のひもを伝って幾つもの鐘がガランガランと響いて行ってクレアの実家の村に聞こえているはずです。しばらく鳴らすとダルシャは腰を抜かしたように座り込みました。がさっと音がして誰かが近づいてきます。
ダルシャがクロスボウを持ちあげて「誰!」と怒鳴りました。「俺だ!俺だ!うつな」と聞き覚えのある声がします。ダルシャがクロスボウを下げると狩人の青年が出てきました。ダルシャを心配して来ていたのです。
ダルシャが賊が入ったと言うと狩人の青年が急いで館に走り出しました。ダルシャも其の後を追いました。狩人の青年がダルシャの後について館に入ると気を失いかけた少年の足をまたいでクレアが少年の太ももに剣を付きさすところでした。狩人の青年が其れを止めてクレアをどかすと少年に「其れで全員か?」言うと少年が首を横に振ったので「全部話した方が君の為だ」と言うと少年が改めて狩人の青年の顔を見ました。
クレアをどかした時に此の青年の指が無かったのを少年は見て居ました。更に自分に近づいて来る時に足が少し不自由な奴が来たと少年は思いましたが顔を見て其の深い傷が顔に九っきり残っているのを見てこいつは既にクレアにやられた奴だと思うと「全部話すから許してくれ」としっかりした声で言うと其れまで其れでものらりくらり言ってクレアをいらだたせたのに早口で名前を言い始めました。義姉が急いで其れをめもに残しました。「主犯格は誰だ?どういう計画を何時立てたのか?」と言うとすらすらと早口で言い始めました。義姉が其れを必死にメモに書きました。

其の内に馬のいななきと共に警邏隊が二人どやどやと入ってきてガシャンガシャンとミシン糸に引っ掛けて音を立てて中にきて狩人の青年に剣を付きつけておとなしく城警邏隊だと大きな声で言いました。ダルシャが慌てて此の人は違います。私達を助けに来てくれた人ですと泣き出しそうなこえで叫びました。クレアは警邏隊に「彼は私達を心配して駆け付けてきてくれた人」と冷静に言うと此れが逃げたもう一人の奴で直ぐに追いかけないと遠くに逃げてしまうわと逃げたもう一人の名前を言いました。警邏隊の一人が相談して追いかける事になり馬に乗って走って行きました。
其れからクレアが義姉にメモの説明をと言うと義姉が残ったもう一人の警ら隊員にメモを見ながら郵便局員を襲った人の名前や其の経緯を説明し始めました。
遅れて10人位の警ら隊員の騎馬集団がきてまたガシャンとミシン糸を引っ掛けて音を立てて入ってきました。ダルニが説明を受けてまだ仲間が潜んでいるかもしれないので屋敷中をくまなく調べる様にと指示しました。
其れから少年を後から着いた馬車に乗った警邏隊の馬車に乗せる様にいいながら少年の様子をみて最初に病院へ連れて行く用に指示しました。
やったのはだれなのかと聞くとクロスボウを持った二人の女と細身の剣を持ったクレアがそっぽを向いてます。傷口から見てクレアだと解って「はぁ~、クレア・・」と言ったので「ちゃんと胸も腹も避けてやったのよ。相手はナイフを持って切りかかって来たのよ。正当防衛なのにむねっも腹も避けて腕と足だけにしてやるってかなりの腕でしょう」と言うと狩人の青年は「其れは凄い」と感心してました。
しかも壺を得た拷問の仕方で全部吐かせたと言うと義姉がメモの読み上げて説明をし始めた時に「隊長、隊長~」と呼んでいる声が聞こえます。誰かが先に行って誰かが戻ってきてダルニに耳打ちをするとダルニは義姉を此処で待っている様に言うと行ってしまいました。一人の警ら隊員が来て全員動かないで下さいと言うのでクレアは椅子に座りました。其れを見て義姉も椅子に座りました。




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