Nicotto Town



異世界の食生活を妄想する


やったヤッタでかした娘よ。『異世界食堂』第二シリーズ録画してたか。
見てるうちに出てきた料理を作って喰いたくなる困ったアニメです。
そういえば寒くなったけど、今年中に苺パフェ喰いたいなぁ。

数多ある異世界転移/転生系の物語で定番なのが、
カレーとラーメンと唐揚げ、ポテトチップにアイスクリーム……
こういう物語の読者層の嗜好を反映してるのか。いやいや、それよりも。

異世界なのにさ、なんで味覚が共通してるのかしら。
そうしないと話にならないから、と言われりゃそうですけどね、
ちょっと斬新なタイプも読みたい。では、自分で書いてみよう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

OP-654は第三摂腕の味蕾苞をエフォーズし、一見ティクラスの悦獄風ベタミナチュにしか見えない料理を視鼠床底部まで係止した。

「……エフェンドしてあるようだな……」

七価ペタフェノールのスペクトルに僅かに混じる赤方偏移、アクロビアしただけならパリティ対称性の破れがあるはずだが光子崩壊の痕跡がない。ユースケは無言で微笑み、促すように前肢の一部をゆらめかせた。OP-654は思い切ってトプコニアした味蕾嚢に一切れを落とし込んだ。

「!!……!!!? こ、これは……!!!」

「いかがです?」

味蕾嚢のひとつひとつに感じられるβ-チノイド、α-テニウム、γ-リノリウムの壊疽味に、キュラトゥしたTA2773のロマルクが薄膜のように黄燐光を帯びている。OP-654は故郷の簒奪式の定番料理、パブテンチュでジュラッコしたロマルクを思い出した。ゆっくりと味蕾苞を縮退させ、丹念に味わううち、P-654の七腎汗腺は淡くダーナシュイし始めていた。ユースケは慌てた。

「ちょっと辛い……いや、ペシジュラッキしすぎましたかね?」

P-654は双指を滞空させ、腎汗腺の下を拭うとかぶりを振った。

「……違うのだ……まさか、この歳になってΔt≒Δpの穿刺を味わえるとは…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ハハハ、書いてる本人だけが楽しいというバカ愚作、失礼しました。
こういうデタラメ続けた駄文を賢い方が読んで分析すると、
アタシの深層心理がけっこう忠実にアナライズできるそうですな。

でもでも、異世界人が柔らかい日本風のパンに狂喜する場面読むたびに、
「おい、固いバケット食いちぎる快感も描写しろよ」と思うのですよ。
現代人の歯と顎の弱さも影響してんですかね。

トマトとキューリ小さく刻み、レタス細切り、チーズも賽の目、
炒めたベーコンを合わせマヨネーズかドレッシングで和える。
一日置いたバケットの横腹を一文字に切り、バター塗って具材詰める。

英字新聞で包むのが似合ってるけど、クッキングシートでも可。
両手で持ちエンヤと前歯で食いちぎりガシガシ咀嚼する。
呑兵衛はビールで、下戸は炭酸飲料で流し込む。うん、これがパンだよね。

柔らかい・脂豊富=美味という高齢化日本に迎合した食い物ばかりを
異世界小説で紹介してると、世界展開は図れないんじゃないだろうか。
硬派な食い物に溢れるハードボイルド異世界料理譚の登場を待とう。




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.