引き潮
- カテゴリ:小説/詩
- 2021/11/27 02:08:51
冬の海を見ている
白い砂浜に座って
涙は流さない
砂に涙が消えてしまうから
想い出の一つ一つが
涙となっていく
せめて海に流したい
引き潮の海に
私は立ち上がり
打ち寄せる波に向かった
波音が耳元に響き
冷たい冬の海が足元を襲う
私は泣いた
声に出して泣いた
そしていくつもの想い出を
割れる波に落とした
もうすぐ日が暮れる
それでも私は立ち続けた
もう少し潮が引くまで
泣くことを忘れるまで
冬の海を見ている
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ん~、なるほどです
コメントを読んで3つ浮かびました
・荒海や佐渡に横とう天の川 芭蕉 秋
・海は荒海むこうは佐渡よ~♪ 白秋 多分秋?
・大海の 磯もとどろに寄する波 割れて砕けて さけて散るかも 実朝 冬
日本海は秋でも波高し・・・冬はさらに・・・ですかね
太平洋側伊豆の海も冬は波高し?
ここは太平洋側の湾という事でどうでしょうか
湾ですと少しは波が静かかと^^
駿河湾、相模湾・・・富山湾なんてどうですかね
それとある程度遠浅の浜でないとイメージがわきませんね
茶化すわけではないのですが
日本海側で冬の波打ち際に立つとさらわれます。
冷たい海に涙を溶かすことで癒されるなら
確かにいつまでも立っているかもしれません。
きっと・・・涙を止められないかもしれません。