Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


1399番:最後の授業(2)

最後の授業(2)
         LA DERNIÈRE CLASSE
      Récit d'un petit alsacien


——————————— 【2】—————————————

 Le  temps  était  si  chaud,  si  clair !
  On  entendait  les  merles  siffler   à  la  lisière  du  bois,  et
dans  le  pré  Rippert,   derrière  la  scierie,   les  Prussiens  qui
faisaient   l'exercice.    Tout  cela  me  tentait  bien   plus  que
la  règle  des  participes; mais  j'eus  la  force  de  résister,  et
je  courus  bien  vite  vers  l'école.

——————————— (訳)—————————————

 天気はとても暑かったし、とても快晴であった.
 森のはずれには黒ツグミの鳴き声が聞こえていた.そして
リペール牧場や、製材所の裏でプロシャ兵の演習の音が聞こ
えていた.何もかもが「分詞の規則」よりもはるかに私には
魅力的だった:しかし逆らえない力を感じて、私は大急ぎで
学校へと走った.

 
——————————— 《語句》—————————————
  使用した辞書:クラウン仏和4版、ロワイヤル仏和2版など
                                   (など=ネット検索を含む)
    参考書   :「これならわかるフランス語文法」(NHK出版)

temps (m)❶ 時、時間、❷季節、シーズン、❸天候、天気
      C'est le temps des cerises. / サクランボの季節だ.
      temps chaud et humide / 蒸し暑い天気
      本文では❸の「天気」の意味.いちいち訳さなくてもよい.
      自然な日本語は「とても暑く快晴だった」
      訳は不自然だけど仏文の理解のため、あまり意訳をかけない.
merle (m) 黒つぐみ、黒うたどり
 (スズメをペンギンの色にしたような黒い鳥でお腹は白色、
  楽器のピッコロのような音でピーヒャラと鳴く)   
siffler (自) 口笛を吹く、ひょうという音を出す.  
lisière (f) ❶(織物の)縁布、❷端、はずれ
   à la lisière de la forêt / 森のはずれに
bois (m) 森, 林     
pré (m) (小)牧場、草地、野原     
le pré Rippert: リペール牧場(リペールは人名で牧場所有者) 
   一般に牧場は、その所有者の名前で呼ばれるらしい.   
scierie [発音siri スィリ](f) 製材所       
tentait (半過去3単) <tenter (他) ❶試みる、試してみる
      ❷気をそそる、誘惑する
       Ce gâteau me tente. / この菓子はおいしそうだ.    
règle [レーグル](f) 規則、法則     
participe (m) 分詞 
force (f) 逆らえない力、強制力
avoir la force  逆らえない力を感じる


—————————≪文法≫—————————————————

知覚動詞 entendre 基本構文
   ◉  主語+他動詞+人(モノ)+不定詞
    人(モノ)が不定詞するのを聞く(~するのが聞こえる)

  ◉ 主語+自動詞+不定詞+人(モノ):
   人(モノ)は不定詞の意味上の主語 

J'entends siffler le train.
 汽車が汽笛を鳴らしているのが聞こえます.
  siffler le train は英語での語順と異なるので要注意.  
On entendait les merles siffler.
黒つぐみが鳴いているが聞こえていた.

知覚動詞 entendre qui構文
これも基本構文と同じように訳すのがいいと思います.
J'ai entendu ma voiture qui parlait à son chien.
A)私はお隣さんが犬に話しかけているのを聞いた.
  「これならわかるフランス語文法」(NHK出版)より引用
理屈で訳すなら
B)私は犬に話しかけているお隣さん(の声)を聞いた.
ですが、フランス人の頭の中はA)だと思います.

同様に
C)Derrière la scierie, on entendait les Prussiens
qui faisaient l'exercice.  
製材所の裏ではプロシア(プロイセン)兵が軍事演習するのが聞
こえた.
  *兵という言葉はありませんが、この物語では armée prussienne
を言っています. 
 

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2021/10/31 20:16
当直お疲れさまでした.アルザスのフランス語は、書物をみてもドイツ語とみまごうほど、
ドイツ語との混成語です.嘗てドイツに併合された名残りなのか、あるいは、単に地理的
な関係でそうなっているのか、日本人がちょっとフランス語を知っているだけでは、
アルザスでは通用しないと思います.この地方はドイツ人からみても、フランス人から見ても異国的雰囲気のある不思議なところです.
言語学的にはアルザス語はドイツ語に属するものらしく、今のアスザス地方では
ドイツ語教育も盛んになっているのだとか.ドイツ、フランスという国籍にとらわれず
地元の人たちの便宜を図って、踏み切ったドイツ語教育をするフランス政府の寛容な精神に
敬服いたします.
コロナのせいで、ハロウインの盛り上がりはいまひとつです.ジャックオーランタンを飾る家
が年々増えているような気がします.日本人、こういうの、好きだからなあ…
(^∇^)
選挙の投票に行ってきました.今回は期日前投票する人が多かったため、本投票日は、ひっそり
していました.93歳の父も投票に行くというので、車いすに乗せていきました.
父は誰に入れたのか、まあどうでもいいけど.
(*^▽^*)
はい、南天の赤い実は鳥に狙われるのがナンテン.
そうですね、来月はクリスマスでした.早いですね.
私は仏教徒なので、12月8日のお釈迦様の成道日を個人的に祝います.
菩提樹ツリーを作ろうかな.
ヾ(@^▽^@)ノ
コメントありがとうございました.11月、こちらこそ、よろしくお願いします.

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2021/10/31 13:12
ゴタぴょんさん、こんにちは。
ご無沙汰いたしましたm(_ _)m
無事当直、終わりました。
予想通り(?)、先週の日曜日は帰って来て爆睡でした(笑)

「最後の授業」
小学校の国語の教科書の、最後に載っていました。
おそらくはあらすじに近い、簡略版だったのでしょうけれど。
文中では明らかにされていなかったのですけれど、「Vive la France」と黒板に大書したアメル先生、国籍は?、担任の先生が皆に聞きました。
フランス人、とほとんどの子が答えたのですけれど、実はドイツ人らしいですね。
背後には、深いエピソードがありそう、って思っています。

それにしても、最初に学校で触れた外国語が英語ではなく、フランス語だったとは、今になって驚きです。

さて、今日はハロウィンですね。
例の感染症の影響で、昨年からひっそりしていますけれど、まあ、これくらいでいいのかもしれません。

それと、衆議院議員選挙。
今日は雨っぽいのですけれど、3時頃、ちょっとやむみたいなので、そのときを狙って行ってきます。
また消去法・・・(>_<)
積極的に入れたい、という候補ではないのですけれど、他に選択肢がないから仕方ない・・・

リアのお庭の南天が色づいてきました。
これ、数日で跡形もなく消えるんです。
たぶん、犯人は鳥さん(^^;)
緑に赤って目立ちますものね。
このコントラスト、ヒイラギと同じ。
ハロウィンが終わると今度はクリスマス。
早いですね・・・きゃ~!!!

・・・お庭の方で鳥さんの鳴き声が聞こえる・・・(^^;)

それでは、今週も、そして11月もよろしくお願いいたします。



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