仮想劇場『ちょっとだけリアルな話』
- カテゴリ:自作小説
- 2021/09/23 12:03:08
ここ最近笑っちゃうほど忙しくって、いやむしろもう笑えなくなるくらいにマジで忙しくって。やりたいことはいくらでも尽きないのに、今やれることってほんと限られてるんだなって実感する。
それでもなんとか時間を作ってはネットの世界に潜り込んで、できる限りのチェック作業はやってる。別に取り残されたくないからとかそういう理由じゃないよ。
この町にはリアルとはまたちがった別の夢の生活があるの。
ブルーハーツの歌詞の中にあった「限られた時間の中で、借り物の時間の中で~」ってやつ。
そう、この歳になっても僕はまだ本物の夢をみたいのだ。
コロナについていろんな意見が入り乱れてるよね。どれを信じて進むべきかわかんないくらいに。結局はどれが正しいなんてないんだよ。責任のある選択肢ってやつはいつでも自分自身に突き付けられたナイフなの。
先の未来を選ぶ権利は、望もうと望むまいと最後は自分に与えられるんだよね。
だから僕は何も信じない。正直、国家規模の判断材料なんてド底辺に生きてる僕にはなんの関係もない世界だもの。情報化社会だかなんだか知らないけど。それで僕らの生活は本当に守られたのかって話だよ。
僕は今でも自分の行動だけを信じている。背負えるだけ背負って前のめりに生きるしかないんだな。だって立ち止まったら本当の嘘つきになっちゃうもの。
それだけはやっぱやだよ。
ところで皆さんその後どうお過ごしでしょうか。
相変わらずの退屈魔人?
孤高の狼さん?
それとも新しい発見でもしちゃって、とっくに町をでちゃったかな。
いえいえ羨ましいなんて思ってませんとも。
だって僕もちゃんと前に向かって進んでんの。
道はいまだに湿地帯のど真ん中で、明日はいったいどこ吹く風だけどね。
それでいいじゃん。
本物の夢を見るんだよ。
自分にしか見えない夢かもしれないけどね。