Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


晩夏


あの夏の夜

ここにおいで
あなたは言った
ベンチの隣に座って
私はとても幸せだった


二人星空を見上げて
そこに見える星達は
私達を包んでくれた
そう
もういないあなたと


たった一枚の別れの言葉
これをどうすればいのだろう
何も言わず
何をする事もせず
前から消えたらあなた


ここにおいでと言ったのに
一緒に星空を見たのに
あなたは覚えてないの
そんなに希薄なものだったの
私はそうじゃなかった


愛していたのに
包んでいて欲しかったのに
どこに行ったのか
私もわからない
誰が教えて


夏が去っていく
あなたへの想いは消えない
夏が終わっていく
あなたはここにいない
私一人の晩夏


待っていたい 
できることなら
たとえ一人でも
いつ会えるか分からなくても
心が寂しがっている


海に来た
あなたと来た海へ
あなたと見た夕陽は
あの時のままで
だから私もあの時のままで

アバター
2021/08/13 08:50
相変わらず、素敵で、大人の詩ですね。
夏の星、秋の星、輝きは違うけれど、私の心には同じ。
あなたを失ったいまでは。
アバター
2021/08/11 23:24
夏の星たちが私にさよならを告げた
あなたの代わりに

秋の星たちは
少し離れてその言葉を聞いていた

少し困った顔をして
弱い光を微かに放ちながら

暗い砂浜を歩く
昼間の灼熱を素足に感じながら

海が泣いている
打ち寄せる波がそう伝えた

ありがとう
私のために

見上げると無数の星が滲んで見える
月もない漆黒の空に

瞬間明るく星が一つ流れた
あなたの声がした



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