日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/08/10 00:31:52
こんばんは!10日(火)は北日本と北陸を中心に雨で、
所により雷を伴って激しく降る見込みです。雷雨や突風、
短時間強雨に注意してください。西日本の日本海側と南西諸島では雲が多く、
その他の地方は晴れる所が多いでしょう。
夏の屋根は
色とりどりの花盛り
岩の急登を
越えた先には
荒々しい地形に
目を奪われ
岩の頂に咲く
希少な花と出会う
夏 花の岩尾根を行く
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谷川岳
*この番組は2020年8月31に放送したものです
〇登山ガイド 高月弘子さん
20年前、東京から移り住み、谷川岳の麓、水上町に暮らす高月弘子さん。
年間100日程谷川岳を案内するベテランガイド。
沢登りや山スキーなど、四季折々の山の楽しみ方を伝えている。
*撮影:7月中旬
前回は谷川岳の雪解け水がブナの森に沁み込んで、
祖の湿った所に咲く花々の紹介の所まででした。
今回は小さな自然を楽しむコツをガイドの高月さんに
紹介をしていただくところから始めます。
<山旅スタイル> 小さな自然の楽しみ方
「え、ちょっとした道具があると、
お~、より一層、こういう自然を楽しむ山歩きが深まりますので、
それをご紹介したいと思います。
まず一つ目はこちらですね」
〇鏡
「鏡です」
「見えますかねぇ?」
草の陰に隠れるように白い花?
「エヘヘへ」
〇ギンリョウソウ
「これギンリョウソウといいます。
まぁこれ真っ白で、葉緑素とかが無いので、
自分では光合成をして栄養を作ることが出来ない植物なんですね」
か弱い雰囲気。
花の中、どんな風なんだろう?
下を向いているから、中まで良く見えないなぁ。
そこで鏡。
「この下にこうやって当ててあげると、中の青い目玉がくっきり見えて、
上から見ているだけでは分からない姿が見えたりしてくるんですね」
へぇ~、青い目玉が光ってる。
雌蕊の先端なんだそうだ。
「もう一つおすすめなのはスケッチです」
〇スケッチ
〇発見した魅力を描き止める
その場で感じた草花の魅力を描き止めるといいそうだ。
「絵に描こうって思うと良く見るようになるし、
どこに自分が興味を感じたのかなぁとか、
後から見てもどんな風だったか、どのぐらいの大きさだったとか、
より一層その対象の植物とか、自分の身近にうんと近づいてくれると思います」
一工夫で益々花が好きになる。
じっくり自然を向き合うのもいいもんだな。
歩き始めて1時間半、足元が岩場に変わった。
「さぁ、ここからちょっと岩の急登が出てきます」
うわぁ、険しそうだなぁ。
「で、ちょっと危ないなぁと思ったら、
周りお岩をしっかり手で押さえて上がってください」
一つ乗り越えると、また次の岩場が現れる。
「この先、蛇紋岩で滑りますからね、気をつけて踏んでください」
踏まれて黒光りしているのが蛇紋岩だ。
足元に気をつけて、滑らないようにっと。
「中々の岩場ですよね」
標高差200mの急登、厳しい岩場が続く、踏ん張りどころだ。
天神尾根を一歩一歩上を目指す。
ひたすら登って45分。
「う~、凄いね~、見え見えになって最高」
だいぶ登って来ましたねぇ。
標高1700m、見晴らしのいい岩のテラスで一休み。
「ここ正面に見えてるあそこが赤城山ですね」
〇赤城山
「裾野が広い。
で、ずうっと巡(めぐ)って来て、大きな山塊がありますけど、
あそこが上州武尊山」
〇武尊山
その北には尾瀬の至仏山、群馬の山々を一望出来た。
〇至仏山
岩場を過ぎるとその先は開けた道が続く。
「笹原が広がってます。
ここはあの冬、雪がうんと積もって、山スキーとかスノーボードで滑って
凄く気持ちのいい斜面になるんです」
緑一面の笹原、冬は5っもの雪に覆われるそうだ。
「この山並みの向こうはもう新潟なんですね。
日本海の方からようはもう雪雲がやってくる訳です。
そこから雪がどっさり降る訳ですね」
「標高の割にほんとに雪の多い、もう豪雪の山です」
冬の豪雪で背の高い木が育たないという。
2000mに満たない山なのに森が無くて見通しがいいのはその為なんだ。
「やぁ、青空いいですね~」
標高1900m、段々頂上に近づいてきた。
「さぁついにあそここの先ですね。
あそこはトマの耳です」
あと少しだ。
「お~」
緩やかな尾根の先に
〇トマの耳(1963m)
「まずは一つ目の山頂、トマの耳に到着で~す」
出発から3時間余り
「もうほんとにぐるり360度ですね~。
名立たる山々がずうっと見えてます」
県境の稜線から新潟側が見渡せる。
「越後三山の中の越後駒ケ岳と、それから中ノ岳見えてますね~」
〇越後駒ケ岳
〇中ノ岳
さらに西に目を向けると
「上がもう真っ平にずうっと右上がりの平があって、
ガクンと落ちてるあそこが苗場山(なえばさん)になります」
〇苗場山
「もう今日はほんとに大展望ですけど、
ちょうど今ねお隣に見えてますけど、
あそこがもう一つのピーク、え~、オキの耳になります。
あそこが一番高いとこですね」
〇オキの耳(1977m)
近くで見ると迫力あるな~。
「あの、本当に荒々しい眺めなんですけども、
この稜線、これを境にこっちが群馬県ですね。
左側が新潟県です。
で、比べると新潟側と群馬側で、この斜面の角度が全然違うのが分かると
思うんですけれども、非対称山陵といいます」
〇非対称山陵
非対称山陵ですか?
新潟側はなだらかなのに、群馬側は切れ落ちてる。
どうしてこんな地形になったんだろう?
ここで山旅スケッチ。
今回はここまでと致します。
次回は山旅スケッチで非対称山陵による沢の説明や
地形についての説明から始めます。
そうですね、綺麗ですよね。
なるほど~、あまりか弱いって感じではないですものね。
ももさん、お忙しいところコメントをありがとうございます。
白くてか弱いって書いてあったからサンヨウカみたいな花かな?と思っていましたw