Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


夏休みの日記(14のつづき)

さて、あなたの最も大切な煩悩よりも、
もっと素晴らしい「無上道、覚り」があるのだと、
と信じるところから、「死なない世界が」始まります.

「死なない世界」とは無常の支配をうけない世界の
体験です.

『法華経』に三界火宅の譬え話があります.

家が燃えています.まあこれは譬え話ですから
慌てないで聴いてね.

その燃えている家の中で子供たちが遊んでいます.
子供たちはあそびに夢中です.
家の外にいる父親が子供たちに声を掛けます.
「火事だ.出ておいで.」
と言っても子供たちはおもちゃに夢中で出てきません.

そこで父親は日ごろ子供たちが欲しがっている
おもちゃの車のことを思い出してこう言いました.

「お前たちに車をあげるよ.だからすぐ出ておいで」

子供たちは無事出てきました.そして言います.

「お父さん、車のおもちゃをください」

でもお父様はおもちゃの車ではなく、
本物の牛の車を与えました.

さあ、このたとえ話ですが、おもちゃの車は
あなた(私も)の大切な煩悩です.

父親が与えた本物の車とは、常住の寂光浄土です.
家が燃えている、ということは、あなた(私も)
の身体には寿命があって、日々寿命は短くなっている
様を譬えています.

つまり、命のあるうちに、死後浄土参拝ができるよう
この常住世界の存在を信じて、煩悩を手放して
軽い気持ちで日々を暮らしなさいよ.すがすがしいよ.

と言っています.







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