夏休みの日記(14)
- カテゴリ:日記
- 2021/08/09 01:11:20
夏休みの日記(14)8月9日(月)
昨日は「煩悩を消滅させる8つの道」について
お話をしました.
まあ8つも覚えきれませんので、あれは参考程度で
結構かと思います.
どこの民族だったか、数字が3までしかない部族の
言語があります.
彼らは1、2、3まで数えて、あとは「多数」と
表現します.
つまり、人は1度に3つまでしか覚えることはできない、
というのが自然な脳みそなのかも知れません.
だって、脳みその構造が「右脳」「左脳」「幹脳」
の3つなのだから、3つまでしか覚えられない、
というのが自然なあり方だと思います.
それを4つ以上覚えこませる、というのは、
脳みそに負担をかけるということであります.
まあ、ぼちぼちやりましょう.
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さて、「煩悩」はゴタ仏教学院では、
「八正道」によらず、「あなたの
最も大切な煩悩よりも、もっと素晴らしい
「無上道、覚り」がある、
と信じるところから、始まります.
「無上道、覚り」と言いましたが、
それでもわかりにくいので、
「寂光浄土」と言い直しておきましょう.
「寂光浄土」とは「覚り」を得た人たちが
体験する世界のことです.
そこは常住の浄土で、消滅することはありません.
私たちの住んでいるこのシャバ世界は、
無常の世界でありまして、
「いつまでも続かない世界」なのであります.
ブッダは「死なない法」を弟子たちに説きました.
瞑想により、魂を常住の世界に入れる法を説いたことと
想像しております.
でもそれは現在の私たちには、叶わないことで
ありますから、
私たちは「そういう世界があると信じる」ことで、
「シャバの煩悩=いつかは消滅するモノ」を捨てて
「浄土参拝」を手に取るのであります.
『ブッダのことば』(蛇の章)に
1.蛇の毒が身体のすみずみにひろがるのを薬で制する
ように、怒りがおこったのを制する修行者は、この世
とかの世をともに捨て去る.——蛇が脱皮して旧い皮を
捨て去るようなものである.
とりあえず、「煩悩」のうち「怒り」を捨てましょう.
そのためには、「この世」と「あの世」を捨てろ、と
言っています.
捨てて、どこへ行くの?と言いますと、
捨てて、常住の世界を体得するのであります.