ガイアの夜明け10
- カテゴリ:自作小説
- 2021/07/04 12:21:28
E7系蒸気機関発電SL新幹線では、乗車券を手にしてから乗るのではなく、停車駅での動力水補充で時間を要するので、降車時で、乗車料金?の有無対応を駅ホームの所員総出で行っており、乗車は、実にスピーディーに、と言っても降車する者の速度しだいで、込み合う場合は、常に車内に乗客がたぁ~ぷりと入った状態に見えてしまう降りる者と、乗る者が混在してしまう、自由席列車なのであった。あなたはどこから乗りましたか?という乗車区間設定は無い。ただこの一方通行路線を走るE7系に出資するというどこからどれだけ乗っても同じ料金、株主特約券と言う物をご購入して降車していくのだ。その券は、降車時に毎回買う事になって、枚数多く所持するほど、株主特約が、駅ホームにて受けられるのであった。
桃次郎:食べたいなぁ~・・・
竜太:俺のソニックじゃ食べることはできるのか?
桃次郎:そうだ!竜太のソニックなら金貨をおいしさ100点コインに替えてもらえる!弁当屋さんに金貨を見せれば!それで買えるんじゃ!
竜太:よし!ソニック!
金貨が一枚、天井から降ってきた。
桃次郎:うわ!ここでも出せれるんだ!
竜太:これを弁当屋に渡せば、あの弁当が食べれるのか・・・あのー弁当屋さん!
弁当屋:はぁ~いー!
竜太:これでその弁当をくれないか?
弁当屋:その金貨では、買う事はできません。ですが、この列車の中央に連結されている列車内に、その金貨を換金してくれる窓口がございますので、そちらで一度おいしさコインに変えていただいて、それから購入となります~う。当列車では、列車専用通貨にて、様々なサービスを受けられるようになっております。
桃次郎:そうなんだ。じゃー換金してこなくちゃならないんだね。
弁当屋:はぁ~いー。
客人の誰か?:あのー・・おいしさコインなら私はありますよ!いつもこのケースに入れて、この列車を良く利用していましたから、ここはせめてものお礼で、私に払わさせてください。
竜太:いいのか?
客人の誰か?:どうぞ!どうぞ!!
桃次郎:僕も頂いちゃっていいですか?
客人の誰か?:そりゃーもちろん!どうぞ!どうぞ!!
竜太:換金すれば食べれるのだが、ここはせっかくのご厚意だ、ありがたく頂くとしよう。
客人の誰か?:みなさんも!この私がコインを出しますから!お腹もすいていることでしょう、遠慮なくお食べになってください!
客人の人々?:おお!では、遠慮なく頂きますよ!頂くは!私は、自分のコインがあるからそれで買いますよ。僕も欲しい!etc・・・
弁当屋:はいはい!一度戻って補充してきますので、お待ちください~
ガラガラーー(弁当屋は補充に戻った。)
E7系蒸気機関発電SL新幹線弁当は、乗客全員に行き渡った。みなが食べ終えたころ日没を迎えようとしていた。
桃次郎:はあ~おいしかったぁーー!
竜太:うむ!この弁当はうまかった!先ほど出してしまった金貨を換金して、また食べたいくらいだ!
桃次郎:外は日が暮れてきたね・・・
竜太:食事も済んだし、ちょっとここいらで休むとするか。
桃次郎:寝ている間に、鬼はやってこないかな?
竜太:さっきの弁当屋を見ると、鬼に襲われたことはなさそうだったな。大丈夫であろう。
桃次郎:うす暗くなってきたね・・・
竜太:寝時だ!
桃次郎:明日、駅に到着したらそこで降りてみよう。
竜太:ああ、で?お前は、降車料金ないだろう?
桃次郎:竜太がいるから大丈夫。
竜太:ぬあ!俺かーー・・客人の中には、また払ってくれる人がいるかもしれないぞ?
桃次郎:払えない人もいるかも?
竜太:なぬ!全員降りられなかったらお前どうする!
桃次郎:竜太がいるからきっと大丈夫だよ!
竜太:なんだと!!
桃次郎:竜太が駅に向かへ!って、言ったんだよ?
竜太:うぬぬぬぬぬぬぬぬ!くっそ~・・・おい!客人の方々!降車料金払えない者はいらっしゃるか!
客人たち?:ん?んん?なんですか?降車料金?そんなの初めて乗るから知りませんけど・・・おいくらなんでしょうか?
竜太:おい!桃次郎!料金はいくらなんだ!!
桃次郎:ぼ!僕も詳しい事はわからないけど、かなり高いかもしれない!
竜太:お前!乗る前にちゃんと調べておけよ!
桃次郎:それどころじゃなかっただろう?
客人の誰か?:金貨11枚ですよ。
桃次郎:ええええ!11枚いいいい・・・
竜太:ん!一人当たり金貨11枚、ざっと乗客の数見て、満席じゃーないか!!
桃次郎:この車輛だけじゃないよ?
竜太:ぬぬ!・・仕方あるまい、おれのソニックの威力を見せつける時がついにこんな場所でやらねばならんとはな!とっておきのバージョンを!無惨に出会ってしまったらくらわせてやろうかと、さらなるレベルアップを用意しておいたのだが、ここでそれを出さねばならんのか!明日だ!明日のために俺はもう寝るぞ!!
桃次郎:悪いね?自分の客人だったら惜しまずやるんだろうけど?明日頼むは!
竜太:ふん!!
そして日が暮れ、E7系蒸気機関発電SL新幹線は、車内も真っ暗、暗闇の中を走り続けるのであった。
ピーーーー!グウ~ンシュパ~ガチャン!ヒュ~~ウーーーングオーーーーーー
E7系蒸気機関発電SL新幹線は、発電用蒸気タービンを両サイドに展開し、それはまるでジェットエンジンの様にタービン内部に空気を通過させてさらなるスピードアップを始め充電しながらひたすら走っていくのであった。
つづく・・・