Nicotto Town



今日声を聴いた。電話の声だった。

4年前から3年間は、毎日のように効けた声なのに。


その聞きなれた声は、3年前の不安な私を助けた声だ。

「働ける場所があるだろうか?」

それをいつも悩んでいた。そのころ、

「派遣してあげますよ。」

そのように自信のあるスマートな言い方で言ってくれた。

それは電車の中の向い席の斜め前に座っていた。映像がはっきりと浮かぶ。

その時のその人は、オーラが輝いて見えたし、なぜかそのころ42年前につきあった、二つ年下の彼を思い出していた。

何か、似ているところがあった。

声が素晴らしいと思う。

その声を聴くと、おばあちゃんの私は、少女のように小さくなる。

そんな気がする。

今日は声が聞けただけでいいや。

いつかまた、こっちの派遣会社でも働けたらいいのにな。

そう思っておくだけでも楽しいです。

このままにしておこう。

だから、希望は出しておこうと思う。

こえをきけるだけでもいいからね・・・・・・





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